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CBDとペット(犬・猫など)について

世界では医療用の大麻合法化が進み、いまや娯楽や嗜好品としての大麻合法化へと動いている現在。すでにアメリカでは医療用大麻の利用は33州、嗜好品大麻のとしては11州で合法とされています。そして大麻(マリファナ・ヘンプ)関連産業は「グリーンラッシュ」と呼ばれ急成長に沸いています。
特に健康産業・美容産業ではCBDを中心とした製品がブームとなっています。

※こちらの元記事は以下となります


◉大麻(マリファナ)に含まれる成分

我々日本人にとって、薬物としての大麻は昔から近寄りがたいイメージがあると思います。近年でも元ジャニーズのグループメンバーが大麻取締法で逮捕されたりと、犯罪と結びついているイメージが強いと思います。

その大麻ですが、近年の研究で人間の心体に「特に有効と言われる2つの成分」が存在していることが明らかとなっています。

それは花穂・葉から抽出され幻覚・多幸感などをもたらすテトラヒドロカンナビノール(THC)と、茎や種子に含まれるカンナビジオール(CBD)です。

なかでもCBDは幻覚作用・向精神作用などもなく、医療用などでも利用され、法的にクリアもされていることで海外で一気に普及が進んでいるのです。
抗酸化作用が強く、がんやてんかん、皮膚炎・関節炎・リウマチ・不眠などにも有効であり、慢性の痛みへの痛み止め効果などもあり、世界だけでなく最近は日本でも利用者が増加しています。

日本の大麻取締法は「麻の茎および種子それら由来の製品は適用を除外される」と記載されているため、CBDオイルなどの利用は違法ではありません

◉ペット(犬・猫など)にも有効なCBD
人間にとって有効とされるCBDは、犬や猫、その他動物にも有効なのでしょうか?
ペットは家族同然ですから、もし自分のワンちゃんの健康に有効なら、是非とも使いたいですよね。

実はCBDはペットに使用しても安全だと言われていて、人間と同じく身体の不調を改善する効果が期待できると言われています。

例えば犬猫専用のCBDオイルを発売しているメーカーがあります。それはヨーロッパで販売されているスイスメーカーの「シブドル(Cibdol)」。


シブドルでは100%オーガニックのCBDオイルやCBDクリーム、CBD化粧品などを発売していますが、特にペット用(犬用・猫用)のCBDオイルとして別ブランドで「シバペット」を作っています。

CBDはエンドカンナビノイドシステム(ECS)という身体調整機能に作用して様々な効果を発揮しますが、そのエンドカンナビノイドシステム(ECS)が哺乳類のペットにも備わっていることが判明しています。

◉エンドカンナビノイドシステム(ECS)

もともと私たちの身体には、エンドカンナビノイドシステム(ECS)と言われる身体の恒常性、バランスを保つために働きかける調整機能が備わっています。このエンドカンナビノイドシステム(ECS)が、食欲、睡眠、痛み、免疫調整、老化、神経、認知や記憶に関する機能などを調整しています。
エンドカンナビノイドシステム(ECS)は「内因性カンナビノイド」と結合する「カンナビノイド受容体」の2つセットで構成されています。カンナビノイド受容体とは、ひと言で表すとカンナビノイドを受け入れる器のことです。

このカンナビノイド受容体にはCB1とCB2の2種類があり、CB1は脳を構成する中枢神経、CB2は免疫系の細胞にあります。
人間はストレスや老化により体内のECS機能が低下していくことで、カンナビノイドが欠乏していき、様々な疾患につながることがわかっています。

大麻草からとれる成分「植物性カンナビノイド」の一種であるCBD(カンナビジノール)を摂取することが「内因性カンナビノイド」の代わりとなり補ってくれるので、ECSの機能を活性化することができると言われています。


つまり犬猫でもCBDは人間と同様の効果が期待できるのです。


この「シバペット」ブランドでは犬・猫用のCBDオイルを専用としていますが、人間が使うCBDと違ってペットにとって刺激の強いテルペンを除去し、代わりに基材として魚油を使用しているのです。別に犬猫用のCBDオイルを人間が使っても問題はないそうです。

◉てんかんやトラウマは人間だけでなく犬や猫にも多い病気

てんかんは全身がブルブル・ピクピクと震えて痙攣をおこす病気です。脳が原因とされていて意識障害を起こしたり、身体の一部が不自由になるなど、ペットにとっても危険な病気です。
ペットの死因としても年々多くなっているのが現状です。
これはとても有名な話ですが、CBDはてんかんに効果があるとされています。なので人間だけでなくペットにも有効と言えますね。

実際にアメリカのコロラド州立大学での研究により、犬のてんかん治療にCBDが効果的であるという事が判明しています。てんかんのある犬に6週間に渡ってCBDオイルを投与し、レントゲンや痛み査定を行い効果を検証するという研究が行われました。

参加した犬のほとんどが、1日に2.3回の発作を起こす重い症状を患っていましたが、CBD投与を続けていくうちに、発作回数が減少していったそうです。

この実験により副作用なども含めて健康を害することがなかった為、てんかん治療にCBDが効果的であるということが明確となりました。

またペットも恐怖を感じる体験をすると、人間と同じくトラウマを抱えてしまいます。過去に恐怖心を感じた事が思い出されると、ペットでも身体の震えが止まらなくなったり鳴いたりして行動がおかしくなることがあります。

CBDは精神への作用にも効果的であることが判明してきており、例えば不安障害を改善することが期待できるので、アメリカでは心の病への治療法のひとつとしても認められているようです。

さらにCBDはこれだけでなく、関節炎やリウマチなどにも効果があると言われていますので、当然ペットにも有効とも言えますよね。

ちなみに下記はアメリカのナッシュビルテネシー州に本拠を置くオーガニックCBD企業のCannaroo社のペット専用CBDオイルです。

◉ペットにCBDを与える方法について

次に大好きなペットへCBDを与える方法について勉強しましょう。

★CBDはごはんやお菓子に混ぜてあげましょう
人間でもCBDオイルの摂取方法としては、経口からの摂取が通常なやり方です。なのでペットにCBDを与える際にも、苦味などを嫌がらないよう、ドッグフードや犬猫のおやつに混ぜてあげてください。

また、関節炎や皮膚炎などの場合は、CBDオイルを患部に直接塗ったりしても良いでしょう。動物は毛で覆われていますのでCBDオイルを擦り込むようにしながらマッサージしてあげるのがベターです。

◉最後にペットへCBDを与える時の注意点について

このように犬・猫などペットにも有効なCBDですが、注意点も当然ですがあります。
そもそも日本ではCBDのペット専用製品がほとんどありません。なので、人間が使用するCBDオイルを与えることとなるので、身体の小さなペットにとっては、人と同じCBD摂取量は多すぎる(効きすぎる)可能性が高いです。摂取量の調節には十分に注意するようにしてください。

CBDオイルも濃度の低いものや少量から、テスト的に与えてみる方法がオススメです。
CBDオイルを初心者が始めるときは下記のような方法が有効なので、ペットでも同じようにすると良いかもですね。


◉CBDオイルの摂取分量の見極め方

CBDオイルは「少量から試して、ゆっくりと増量して効果を見極める」ことが大事です。
まずは少量(3滴ほどでも可)のCBD分量から始めてみて、心や身体がどんな風になるのか、その変化を感じて客観的に観察してください。
そして同じだけの分量で数日続けてみてください。
翌週からは、少しずつ増量して摂取するようにしてみてください。
その間ずっとCBDに対してどのような反応をしているのかを客観的に見るようにしてみてください。
効果が出てきたと感じる分量が推奨摂取量になります。

海外ではCBDをペットに与えることは珍しいものではなくなってきています。ドッグフードでもCBD入りのものがありますし、これから日本でも普及していくのかも知れませんね!


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