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大麻(マリファナ)料理が出てくるアメリカのレストラン

アメリカの33州などで嗜好用マリファナ(カンナビス)がすでに合法化されていますが、その合法化された州で食材で大麻(マリファナ・カンナビス)を用いた料理をつくるシェフがいます。

※こちらの元記事は以下となります


◉米国で有名な大麻(マリファナ・カンナビス)料理シェフ

最近、アメリカで新タイプのシェフが活躍しているのだそうです。なんでもレストランでの料理に大麻(カンナビス)を使用するというもの。

そもそも大麻草は、香りや風味についてはマッシュルーム、穀物やレモンなどに似たものなど、多種多様です。

そしてカンナビスの主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は、食べる人の精神や気分を高揚させ、料理の味を引き立てることも可能です。

一般的なシェフが料理にふさわしいワインを選ぶのと同じく、大麻(カンナビス)料理のシェフは料理にぴったりの大麻(カンナビス)を選んでいます。

なかでもアメリカで一番ホットで有名なカンナビスシェフといえば、「マイケル・マガリャネス」です。


「マイケル・マガリャネス」

33歳 サンフランシスコ在住

2016年夏にレストラン業界を離れ、Opulent Chefを立ち上げ、現在は大麻や大麻以外の食材を含む料理のワークショップやプライベートディナーを実施している料理人。


◉大麻(カンナビス)料理で難しいのはTHCのコントロール

「マイケル・マガリャネス」が大麻(マリファナ・カンナビス)を調理する際に重要視したことは、大麻草(カンナビス)を加熱する時間と温度を割り出すことであったそうです。

袋に入れた大麻(カンナビス)を100℃の熱湯で1時間半から2時間ゆでる。
そのあとにココナッツオイル、オリーヴオイルなどの多種多様な調理油に浸します。
このとき、さらにTHCAがTHCに変化する(毒性がより強くなりすぎる)ことを防ぐため、低温度で4~5時間浸すようにしたとのこと。

THCAという成分自体に毒性はないが、加熱することでTHCに変化し、毒性も強くなるのです。
最後にこれらのオイルを、高温での調理を必要としないピューレなどの食品に加える。THCを料理の主な食材にではなく油に添加するのが特徴です。

加熱などを上手にコントロールをしないと毒性が強くなって人体への影響、肝臓への影響が大きくなってしまうのです。

大麻(カンナビス)について慣れていない人には、料理の一品につき3~5mgのTHCが最適な分量なのだそう。

大麻(カンナビス)の摂取経験が頻繁にある人や、医療用大麻を治療で摂取している人などは、一品につき最大1,000mgまでは問題ないのだそう。

やはり大麻を理解をしていない素人が手を出す食材ではないですよね・・。
THCは精神や人体への影響度が高く、日本の法律やアメリカでも連邦法では禁止されている成分ですからね。


◉アントラージュ効果も期待ができる大麻料理

マイケル・マガリャネスは、柑橘風カンナビスオイルをアスパラガスにあえて、レモンを加え、セイヨウサンザシの酸味で味を調合して出しているのだそうです。
さらに粒状で、鶏肉やマッシュルームによく合うカンナビスも顧客に出したりもしています。

彼は質の良い大麻(カンナビス)を常に探しており、より美味しい大麻料理を作ることを目指しています。

大麻にはテルペンなどのCBDやTHC以外にも多くの成分(カンナビジオール)が含まれています。例えばテルペンは揮発性であり、大麻(カンナビス)の香りや味をしっかりと表現している重要な成分で、柑橘のような風味がするのも特徴のひとつです。

大麻(カンナビス)料理では、これらTHCやCBDを取り巻くアントラージュ効果も期待ができるのもメリットのひとつでもありますね。

単体のCBDや単体のCBGなどを取り出して使用するよりも、大麻草から直接抽出された植物エキスのほうが、様々な成分が相互に絡み合ってより効果についてパワーを発揮するのです。

このようにCBD以外の他の成分の力を借りることで、様々な成分が相互に関連しあって、お互いの成分の力を最大限に引き出してくれます。
このことを「アントラージュ効果」と呼びます。

また、美味しいワインが料理をより一層美味しくしてくれるのと同じく、大麻(カンナビス)も料理をより味わい深いものにしてくれたりします。

マイケル・マガリャネスは「精神的に高揚したハイになった脳により、料理の風味、香り、見た目が実際によくなる」とも言っています。

◉大麻を合法化した州でも大麻(カンナビス)料理を出す店は少ない

しかし嗜好用の大麻(マリファナ・カンナビス)が合法となっている州であっても、大麻(カンナビス)料理を出すレストランは明らかに少ないのだそう。

少ない理由のひとつには許可制があることが言えます。
お酒・酒類の販売よりも大麻・カンナビスの小売に関するライセンスのほうが取得しづらいのが現状なのだそう。


たとえ合法化された州出会っても免許・許可の発行が厳しいのですね。。
さらに大麻(カンナビス)料理を出すレストランは、21歳以上でなければ入店できないルールがあります。そもそも未成年・子供は入店が禁止されているのです。
加えてレストランの経営者は、大麻(カンナビス)の摂取量が合法の範囲内かについても気をつけなくてはなりません。


嗜好用が合法である州の大半では、単位当たり10mg以上のTHCが含まれる製品を販売してはいけないという法律があります。それを守ったうえで料理を出す必要があるのですね。

このように大麻(カンナビス)レストランが少ないということは、アメリカ社会ではケータリングやシェフをパーティに派遣することが当たり前ですから、マイケルのようなシェフがパーティなどに訪問して大麻(カンナビス)料理を作ったりすることが自然と多くなってきているのです。

ただ、大麻(カンナビス)料理についての
お客さんからのオーダーやニーズは非常に多いのだそうです。


大麻入りの食品やお菓子、料理やドリンク、お酒までもありますが、さらにK-ZENというメーカーが、マリファナ入りのお酒を製造するため投資家から多額の資金を調達したというニュースなどもありました。

食に関する分野にも、健康志向も相まって大麻(マリファナ・カンナビス)のニーズがとっても増えていると言えますよね。


日本で大麻レストランだなんて、そもそも違法であり到底無理なのは分かっていますが、もし将来的に法律が変わるようなことがあれば、有能な料理人も多い日本ではどんな料理が登場するのか楽しみでもありますよね!

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