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アメリカ史上初!連邦政府に大麻規制の廃止を求める法案を提出

米国で過去に前例がない事例が発生!連邦政府による大麻規制を廃止する法案を提出しました。

アメリカの議員の数名が、2021年7月に大麻(マリファナ)規制を廃止する法案をアメリカ連邦政府に提出したそうです。
今回の動きは、議員である政治家が
アメリカ連邦政府に対して、州だけでなくアメリカ全土で適用となる
法律として「大麻規制を廃止しましょう」という声を挙げたということです。


◉アメリカで加速する大麻(マリファナ)規制の撤廃
この政治家による大麻規制の廃止を求める提案については、アメリカでも下記のようなニュースで報じられています。

✴︎Marijuana Moment
Republican Lawmakers File Bill To Tax And Regulate Marijuana As Alternative To Democratic Proposals


現在、アメリカ合衆国では18州が嗜好用大麻(マリファナ)を合法化しています。さらにプエルトリコやグアムなど37に至る州が、医療用大麻の使用を合法化していますが、アメリカの連邦政府レベルでは大麻に関する使用などについては、法的にも昔から違法のまま状態です。

民主党の上院議員のメンバー複数は、米議会上院史上初めて連邦政府による大麻マリファナ禁止法を廃止して、規制物質リストからマリファナを除外するよう求め、動き始めたということになります。


この法案では主に下記の4つが主となります。

・大麻の規制物質リストからの削除(THCも)
・大麻犯罪による前科の抹消
・服役中の受刑者の再審請求
・州による独自の大麻に関する法律の決定権を維持

この法案が承認された際は、医療用として大麻を利用している人や嗜好品としてタバコ代わりで利用しているような人々は、気兼ねすることなくアメリカ全土で大麻を使用することが可能になります。

また、大麻に関する犯罪で刑務所に入っている受刑者たちも解放されることになります。

そしてアメリカ全土で、各州がアルコールと同じように州単位で大麻に関する法律を作ることを認め、大麻合法化している州においては、大麻事業者や利用している住民が、アメリカ連邦法に抵触して刑事上の罰則を受ける可能性があるという現在発生している矛盾を解消するものになるのも大きいポイントです。

さらに大麻を規制解除するとともに、きちんと税収として税を課すことも明記されています。

法案が成立した最初の年には、大麻に10%の税金が課せられます。そして、この税率は翌年以降15%、20%、25%と上昇し、5年目以降は大麻の花の場合は1オンス(約28g)あたりの税率となります。また、大麻抽出液の場合、THCのミリグラムあたりの税率で課税されるようになるとのこと。

そそて税収の一部は薬物犯罪による影響を受けている地域の人々が大麻産業に参加することを支援する、いわゆる助成プログラムへの資金とするそうです。

これにより、大麻の規制権限を現在の警察にあたる麻薬取締局(DEA)から食品医薬品局(FDA)に移すことになります。
さらに、つい先日ですがロードアイランド州の議員がマリファナを合法化する法案がほぼ完成し、2022年新年の早い時期に問題が解決され、大麻合法化法案が成立するかもと発表したそうです。

ロートアイランド州も近々に大麻使用の許可へと向かいそうな感じですね。

◉PTSDの症状を抑え治療に役立つとも言われている大麻
米国退役軍人省の研究者は、大麻(マリファナ)を使用する心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者は、大麻を使用しない人々と比較して、症状が少なくて回復が早いと述べています。

大麻がPTSDにどのように影響するか?を調査する為、研究者たちは数年に渡り、2つのグループを追跡しました。内訳としてはマリファナを使用していると述べた75人と、大麻を利用していないPTSDの75人です。

もちろん観察的な研究には限界があるのですが、その結果は、マリファナを使用しているPTSDの集団に治療上の利益をもたらすようであると結論づけました。

具体的には、マリファナを使用していると言った人はには「過度の覚醒」症状が少ないとのこと。

マリファナを使用していないグループと比較して、マリファナ製品を使用している人は、早く良くなったそうです。

しかし、大麻の世界では、大麻(マリファナ)は依然として連邦政府によって違法であるとされています。なので、これらの実験的研究を継続して行うには、基本的にその目的のために米国政府によって開発されたマリファナ製品を使用する必要があるとのこと。

薬物乱用研究所などに所属する多くの研究者は、現在、ミシシッピ大学で連邦政府認可の供給源から栽培された大麻のみに依存しているという事実について不満を述べているそうです。

・このPTSDに関する記事は下記を参照ください

https://www.marijuanamoment.net/marijuana-helps-treat-ptsd-symptoms-but-federal-policy-impedes-science-va-researcher-says/


大麻(マリファナ)は戦争で辛い経験をした元軍人の方にも
とても役立っているそうです。
大麻に含まれる物質は、私たちの脳に作用するとも言われていますから、PTSDなどにも一定の効果はありそうですね。
とはいえ、アメリカ連邦政府は「大麻が人間の認知機能にプラスまたはマイナスの効果を誘発したかどうかの明確な結論はない」と結論付けたということも記載しておきます。

あくまでも個人差があるものですし、大麻を使ったから治る、というものではありません。

ただ他に選択肢が乏しいのであれば、試してみたいと思うのも心情的に理解はできますよね。

このように大麻に関する効能効果が判明してくるにつれて、国民からの声も更に大きくなり、企業もビジネス的に取り扱いたいと強く思うようになるものです。
議員と米国連邦政府とのバトルも展開されていく可能性が今後もありますが、連邦政府へ大麻規制解除の法案を出して検討に入っていることは、今後の大麻に関する動きとしては、大きな一歩と言えることは間違い無いでしょう。

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