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直観的知性の目覚め『LIVING ENERGIES⑥』

この記事は、2009年に発行された『LIVING ENERGIES Vol.6』からの転載の記事です。内容は当時のものとなります。

リビングエナジー6

※『LIVING ENERGIES Vol.6』は、こちらのサイトでお求めいただけます。

黒田コマラ

2008 年に、オーラソーマ®システムに新しいレベル 4認定コース「直観的知性の目覚め」が生まれました。今回このコースの通訳とオーガナイズに関わった立場から、まだ新しいこのコースがどんなコースなのかをみなさんにご紹介したいと思います。

「直観的知性の目覚め─オーラソーマコンサルテーションのために」というちょっと長いタイトルのこのコースは、リーラ、プラサード、アルヴィナという外国人ティーチャーによって教えられています。彼らは自己成長と瞑
想のためのコースや、トレーニングを提供しているユニティインスティチュート JAPAN のプログラムを教えているベテランのティーチャーたちです。

彼らは長年にわたって直観的知性を実践し、世界中の人たちにさまざまなトレーニングやコースを教えていたわけですが、1988 年にオーラソーマシステムに出会い、すでに自分たちが実践していたチャクラやサトルボディのエナジーワークに、新たにオーラソーマプロダクトを使うようになりました。それ以来、彼らは数回にわたってマイクやクローディアに会う機会がある度に、オーラソーマシステムの独自の使い方を伝えてきたそうです。

最近になって彼らはイギリスのデヴオーラを訪ね、オーラソーマプラクティショナーやティーチャーが、実践の中で直感を使うことの大切さについて話し合い、マイクとクローディアは「直観的知性の目覚め」がレベル 4 のコースとして紹介されることを喜んだそうです。

このコースの中で、参加者は直観的知性を発見することが容易であることがわかります。直観とはなにか特別なものであり、ある特定の人しか持っておらず、たいていは占いとか、未来の予言のために使われるようなものだと世間では思っている人が多いですが、コースの初日が終わるころには、参加者の誰もが自分には直観的知性があることがわかります。それは実際のところ自然なものであり、誰もが生まれながらに持っており、日常生活の状況で実践的にそれを使うことができます。

参加者は、すでにそういった直観の感覚を知っていたことに気づきます。困難な状況の中で新しい可能性が突然見えたり、次になにをすべきかの方向性を示す内なる声が聞こえたりしたときです。また人の気持ちが感じられたり、一緒にいる人たちのかもしだす雰囲気がわかるのも直観的感覚です。

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直観的知性とはなにかということについて、コース中に説明されたことをいくつか紹介してみましょう。
論理的マインドは左脳に現れ、直観は右脳から生まれます。直観的知性はこの左右の脳を結合し、もっと大きな知性や、自分や他人、生きることへの深い理解を与えます。直観的知性は表面下にあるものを見ることを可能にし、論理的なマインドがわかる以上のものを知ることを可能にします。たとえば物事が起こる以前にそれがわかったりするのは、物事が実際に形として現れる前に、私たちが < 生 > のもっと深い流れやリズムを知るからです。

ビジネスで成功している人たちは、真っ先に流行を知ることで、こういった力をビジネスに使っています。人間関係に直観的知性を使うことができれば、相手やまわりの人たちの表面下にある気持ちや、態度の中にある変化を嗅ぎ取って困難さを避け、調和的で健全な方法で状況を潜り抜け、関係性を育てていくこともできます。

では、コースが具体的にどんなふうに進行していったのかを記憶をたどりながら書いていきましょう。このコースは全体で 2 部構成になっています。
最初のパート1(3 日間)はリーラが担当し、楽しみながら直観的知性につながる練習をします。まずは、センタリングの仕方からはじまります。センタリングをすることで、私たちの本質の一部でもある内在する直観的知性につながります。

シンプルなエクササイズで参加者は、いろいろな方法で自分の直感を使うことを促され、直観を信頼することを学びます。たとえば、コースの中のお昼休憩で、参加者がお昼御飯を食べに行くとき、直観にしたがってレストランに行きます。そして、なにを食べるかも直観の助けを借ります。たいていの人たちはその結果に満足していました。直観にしたがった選択と、論理的なところから選択することの違いがわかるようになっていきます。そして、
日常のさまざまな状況の中で、選択をしなくてはいけない場面でもっと直観を使ってみたいという気持ちになったようです。

コースが進んでいく中で、参加者は直観的知性を使ってもっと深く自分や人を理解することを学ぶ練習をします。この経験を通して、私たちがふだんは論理的マインドで自分や他人を見がちであることがはっきりします。たいてい私たちは人を表面的に見ています。つまり見かけや、表面上の人の行動や、職場や家庭での役割として人を見ます。私たちはこれによって一般的で表面的な情報を得ます。しかし、その人が本当はどんな人なのかを知ることは、これだけではできません。


コースの中では、直観的知性を使って自分や人を深く見ていきます。人の深みにある本質や能力、強さ、その人の動機やフィーリング、可能性につながります。私たちは人の存在そのものにつながります。これが、私たちをもっと感受性に満ちた新しいあり方で行動することを可能にします。そして感謝や尊重、関わっている人との調和の気持ちを生み出します。相手を深く理解できる感じがするのと同時に、互いに深くつながっているので、相手もまた自分を理解することがたやすくなります。 

人への尊重が深まり、人からもっと尊重されるようになります。エクササイズとして、参加者はお互いに直観的なリーディングを練習します。そして思ったよりも簡単に相手の質を見たり、感じたりできることに驚いていました。エクササイズ後にフィードバックをして、その正確さと、それが助けになったことに誰もが喜んでいるようでした。

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直感的知性では、論理的マインドからでは知りえないようなことに気づき、わかることができます。コースの中で参加者が体験したパートナーエクササイズを例にとってみましょう。あるチャレンジを伴った状況にいるパートナーに起こっていることを直観的知性を使って特定していくというエクササイズです。どんな困難さがそこにあるのか、そしてその状況の中でまだ隠れているけれども、パートナーの中にある強さと質はなんなのか、そしてその状況へのクリエイティブな解決を見つけるためどのようにその強さや質を使っていけるのかといったことを見ていきます。

最初のうち、参加者が相手の中にあるこういったことをどのようにリーディングできるのだろうかと思いましたが、最後にみんなの経験のシェアを聞いてみると、それがいとも簡単に、しかも自然になされているのを知って驚きました。そこにあった感想は、多くの人たちがわかってもらえた、理解された感じを持ち、自分の人生の状況をもっと明晰性を持って見れるようになったというもので、私もそれを聞いてとても嬉しく思いました。

こういったことが起こる可能性は、リーディングがジャッジのない愛の空気の中で起こっているからだと思います。
パート1の最後に参加者は、直観的知性を使ったオーラソーマコンサルテーションを交換しました。参加者みんなは自分の直観的知性をもっと信頼できるようなったと感じ、オーラソーマコンサルテーションにもそれが助けになったことを喜んでいるようでした。

パート 2(3 日間)は、パート1 から 3 か月後に開催されました。その間に参加者はパート1 で学んだことを練習する機会がじゅうぶん与えられました。パート 2 はアルヴィナとプラサードが担当し、直観的知性をオーラソーマワークにどのように使うかに特に焦点が当てられました。参加者は直観的知性を使って、イクイリブリアム、ポマンダー、クイントエッセンスの色、波動、エネルギーの違いを感じる練習をしました。参加者の多くが直観的知性を使うことで、今までの理解やオーラソーマプロダクトの使い方に新しい気づきが加わったことをシェアしていました。

アルヴィナとプラサードはコースの中で、イクイリブリアムオイル、ポマンダー、クイントエッセンスの色やその特質について深い知識を持つことの重要性を話し、それはオーラソーマシステムを理解するひとつの翼であることを説明しました。そしてもうひとつの翼は、色、オイルやエッセンスの自分への効果などに気づくことであり、それは直観的知性の翼と言えます。

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パート 2 では参加者が、知識と直感という両方の翼を使うことを学び、オーラソーマシステムから最大限の可能性を受け取り、それを参加者が人々に手渡せるようになることが目的としてあります。
パート 2 の中では、イクイリブリアムやポマンダー、クイントエッセンスを直観的に使って安らぎの感覚を深めていくために、エネルギーを広げバランスをもたらす方法が紹介されました。

例えばクイントエッセンスについては、すでに私たちの中にある本質につながり、その質を強め、人生の特定の状況にそれをもたらすために使うことを学びました。自分の中に強さがあることを発見し、直面する多くのチャレンジに創造的に応答することができるようになります。またポマンダーは、身体、チャクラやオーラを流れる自然なエネルギーを開くために使われました。こういったエクササイズはみんなが楽しんで直観とエネルギーを実感できる体験になったと思います。

誰もが直観的なテクニックを使って、自分で色のパワーを直接的に経験し、エネルギーを変容する力を経験し、安らぎの感覚を深めることをはじめられます。参加者はコース中にお互いに練習することで、オーラソーマコンサルテーションをするときに直観的知性を使うことができるようになっていきます。

そして、パート 2 の最後に参加者が、お互いにオーラソーマコンサルテーションを交換します。ここで両方の翼を使うことを実践し練習します。色やボトルについての知識と同様に、直観的知性からの気づきを使っていきます。これは参加者にとって新しい窓を開く経験となり
ます。
 
私は、長年オーラソーマカラーケアーシステムを教えてきましたが、コンサルテーションの質の向上や、その実践をもっと広げていきたいと願っている方に、このコースをお勧めしたいと思います。
また、コンサルテーションの上達や仕事の発展だけではなく、オーラソーマプロダクトを自分自身のために使う可能性を広げることをサポートするコースでもありえると思います。

直観とはなにか、そして直観を通して、いろいろなあり方で自分の人生を豊かにできることが理解できました。自分に自然に備わっている直観的知性を使うことで、人生に制限を与える古いパターンから出て、強さやクリエイティビティの新しい可能性を発見することができると思います。

このコースに関して、参加者のみなさんからなにを学んだのか、オーラソーマコンサルテーションやティーチングがどのように向上したかについて熱心なフィードバックをいただきました。2008 年に東京と神戸で開催された両方のコースに寄せられた感想のいくつかをここに掲載させていただきます。
参加者の皆さん、どうもありがとうございました。

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参加者からの感想
「愛と配慮につつまれた時間と空間の中で、心地よく受けられました。
リーディングに苦手意識があったので、くり返し行うことは最初は苦痛でしたが、くり返すうちにに勇気や喜びをもらえ、結果として気づきにつながりました」「パートナーとリーディングしているのだけれど、その問題は自分の中にも共通してある問題であることに気づいたケースが多く、リーディングしながら自分の中の同様の問題を意識化し、自分自身を癒していくことができた気がした」「参加したきっかけが『頭の中でいろいろな考えをめぐ
らせてしまう事を止めたい』ということでした。
でも、ワークを進めるうちに、考えること、分析することも『探究心』という自分の質であることを知り、無理に止めなくてもいいと思うようになりました。また、その『考え』と『直観』が結びついたとき、深い洞察としてハラに落ち着いていくような感覚があり、またそれが瞑想と同じ質であるかもしれないという感覚がありました」

「直観的知性の目覚め」コースを受講して
 松丸 朱美
7 月と 12 月に開催された、『直観的知性の目覚め~オーラソーマコンサルテーションのために~』に参加しました。神戸において、リーラ、プラサード、アルヴィナの三人のティーチャーでの開催で、コマラの通訳にてコースが進められました。新しいコース、そしてパート 1 から 3 ヶ月の期間をおいてのコースということで、私は期待に満ち溢れていました。

私自身、子どもの頃から直感的なものを使っていたのですが、苦い思い出が多く、少しずつ自分の持つ質を隠すようになり、最近はなかなか受け入れることができない状態でした。私が感じていることと、実際に現実に起こっていることが一致しないという経験から「信頼できない」という質が大きくなっていたのです。このコースが新しくはじまるのを知り、「自分の直感を、もう一度信頼して使えるようになりたい」という気持ちが湧いてきました。そしてコース受講を決意したのです。

7 月のパート 1 はリーラが担当し、やわらかいハートからの大きな愛を感じながら 3 日間を過ごしました。私は「自分の直感的なものを取り戻す」ということに意識を向け、子どもの頃の直感的感覚で過ごすよう試みることにしました。忘れていた感覚を取り戻すのには、そんなに時間はかかりませんでした。直感的な感覚を妨げていたのが、「ジャッジ」に対する恐れ・不安によるものだとすぐにわかったからです。

「ジャッジ」に対する身体の反応として、呼吸を止めたり、肩に力が入ったり、ハートを閉じていく感覚がわかりました。「ジャッジ」ということに対し、戦おうとしたり、私の内にある繊細な感覚を守ろうとしたり、なにか表面的なものになってしまっていたように思います。
ティーチングやコンサルテーションにおいても、そのような状況があったように思いますし、もちろん日常生活の中でも現れていました。なにか内側に「分離感」を作りだし、自己否定的なものや怒り、そして痛みを自分で作りだしていました。

瞑想やいろいろな実践的なワークを通して、自分の感覚を信頼し、ハートを開き、受け取り、与えることの素晴らしさを実感しました。本来備わっている、直感的な感覚につながることを日に日に感じ、思いだすことができました。直感的な感覚は、女性的な受容の質であること、そしてすばらしいクリエイティブな質であると感じました。

自分の中心にいることやリラックスすることで、全体性であること・ひとつであることという感覚が、直感につながることになにより必要なことだと感じました。7 月の 3 日間のパート 1 コースが終わり、12 月のパート 2 コースを迎えるまでの間、いろいろなことが変化していきました。まずは、自分の感覚を信頼しようと意識的に取り組むことで、「ジャッジ」に対する反応が、少しずつ小さくなるのを感じました。自分の中心にいてハートを開
くことで、物事に距離を置いて見ることができるようになりました。

そして 12 月、プラサードとアルヴィナと過ごす 3 日間は、私の直感的感覚を確かなものにしてくれました。二人のエネルギーは、本当に光に満ちていて心安らぐものでした。直感を使う実践的なワークの中で、「信頼」の質を今まで以上に育むことができました。人生の中で培った知識的な部分と直感的な部分の統合、内なる男性性と女性性の統合により、目の前の視野が大きく広がったように感じます。外側のいろいろな事柄や言葉・動きに翻弄されずに、内側の深いところにある中心の安らぎ・スペースにつながることを習得できたように思います。

あらためて日常の中で、瞑想的な質・リラックスすることの大切さを感じました。コンサルテーションにおいて、「受容的な質」「ハートを開く」「中心にいること」が、なによりもすばらしい形をもたらしてくれることを実感しました。コース受講後は、クライアントに対しても、自分に対しても「慈悲」の気持ちで接することができるようになったように思います。

直観的知性は特別なものではなく、誰にでも備わっている能力なのです。使わなければわかりづらくなるだけであり、意識を持っていれば、信頼の質を持っていれば、すばらしい自分の直感を感じられるでしょう。そして、自分の直感を確かなものにできるでしょう。このような経験ができたことを。本当に嬉しく思います。

リーラ、プラサード、アルヴィナ、そして通訳のコマラに
感謝いたします。

Love & Light

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松丸 朱美 プロフィール:
アイラックヒーリングサロン ( 広島 ) にて、オーラソーマコースやコンサ
ルテーションを行う。
2009 年 1 月よりサラルヒールングサロンを主宰。オーラソーマを中心に、
多くの方が本来の自分と出会い、そして成長・発展のために活動をはじ
める。
問合せ先:
アイラックヒーリングサロン
TEL:082-234-8787 e-mail:info@iluck.jp
http://hs.iluck.jp
サラルヒーリングサロン
TEL:082-240-8881 e-mail:salal@iluck.j


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