オーラソーマツアー体験エッセイ

生駒幸子

２０１２年の６月、私はイギリスにあるオーラソーマ社の農場である、シャイアファームにて行われたチャクラウォークに参加しました。

今回、このような貴重な場をお借りして、コースについての体験をシェアさせていただけることを非常に嬉しく思い、すばらしい場を設けてくださったことに深く感謝してお ります。 　

チャクラウォークは、とてもお気に入りのコースです。言葉や概念などなにも要らない。ただ感じること。ただ自分自身と自然と大地とつながること。それがすべてであり、 ありのままなのだということを教えてくれました。

とてもシンプルです。シンプルだからこそ深いという理解を、身をもって体感することができました。 私にとってチャクラウォークは、源泉につながる旅。植物とクリスタル、自然を通して母なる大地とのつながりを思いださせてくれるコース。そして、私たち一人ひとりに眠っている可能性を呼び覚まし、自分に目覚めるようなコースでした。

満足感、至福感に満ち溢れたコースでしたが、 申し込みをした当時は、6日間もいったいなにをするのか。 そして、シャイアファームがどんなものなのか。どこにあるのか。

そもそもデヴ・オーラは地名なのかどうなのか…と いうことすらわかっていませんでした。そのため頭のなかは「？」マークがいっぱいで（コース の合間の休憩のためのコースなのかな…そのようなコース は存在しませんが）（タイトルから考えてみると、たくさん外に出ることができそうなコースだな）（自由時間がいっぱ いあるといいな。お昼とおやつはどこで食べるのかな）… という感覚でいました。 　

それでは、ここでチャクラウォークの舞台となるシャイアファームと、そこで行われている農法について、少しお話しをさせていただきます。シャイアファームは、イギリスのデヴ・オーラの近くにあり、 グリニッジ 0 度を通過している場所にあります。

さらにそ の横は、自然保護区域の国定公園になっています。広さは約 500 エーカー。坪面積で言うと約 61 万 2 千坪。坪面積にしても身近に感じられないほど、とにかく広いファームです。 そしてシャイアファームでは、「ソイルからソウルへ（土から魂へ）」という哲学にのっとり、オーラソーマ製品の原材料となる植物たちがバイオダイナミック農法により育てられています。 　

このバイオダイナミック農法は、哲学博士でありアントロポゾフィー創始者であるルドルフ・シュタイナー氏が提唱しました。月の満ち欠けや、その他の天体の動きが動植物に与える作用を重視し、土にまでエネルギーを与え、 地球が地球自身で再生し、成長のサポートをする農法で。 　

また、シャイアファームは、有機農法よりも厳しい審査基準を持つために認証を受けることが非常に困難とされ る、バイオダイナミック農法作物・製品の証明である国際的なバイオダイナミック認定機関のデメター認証も受けて います。

さらに、シャイアファームという場所そのものを『ひとつの存在』としてとらえており、ファーム内のそれぞれの場 所にエネルギースポットがあり、人体に対応させた第一チャクラから第七チャクラのチャクラストーンがそれぞれの場所に設置されています。

このチャクラストーンにより、 シャイアファームの土地のエネルギーは、さらに強められているのだそうです。 こうした壮大な背景からできあがっているシャイアファームを満喫できるチャクラウォークは、オーラソーマ ファミリーだけでなく、自然に触れることが好きな方、農業に携わっている方、食に携わっている方にとっても、非常に価値のあるコースではないかと感じています。

シャイアファームを観た瞬間、シャイアファームの大地に触れた瞬間に、なにも言わずとも、そのすばらしさを理解していただけるのではないかと思っています。

さて、話をもとに戻します。シャイアファームを舞台に行われるチャクラウォークは、大まかに言うと、それぞれのエネルギースポットであるチャクラを順番に巡っていく旅 です。 　

各チャクラストーンのまわりには、それぞれ違ったエネ ルギーが流れていました。チャクラからチャクラへと大地を踏みしめ、それぞれのチャクラストーンで歩みを止めます。

そして、その瞬間の天候、まわりに育っている植物たち、 大地、チャクラストーンのエネルギーを感じるたびに、自分自身の内側に眠っていた思い出や、隠されていた感情、 マインドが溢れでてきました。 　

それぞれのチャクラストーンのまわりでの瞑想もしまし た。ひとつのチャクラに対して、半日以上の時間と多くの エネルギーを注ぐことは、日頃なかなかないので、こちらもとても貴重な体験でした。

ゆったりとした流れのなかで スターとつながり、スターからアーススターへ。そして偉大なる源へと戻っていく感覚は、あの場所だからこそ、よりリアルに体感できたのだなと思っています。 　

そして、参加者全員が静かに目を閉じ、手を取りあい、 愛を交換しあい、自然のなかでじかに大地とつながりながら、ポマンダーワークをしました。深海のなかにいるような、穏やかで緩やかな、深い安らぎを感じることができま した。

私がチャクラウォーク中、特に印象に残っているのは、ハートチャクラでの出来事です。 その日は晴天だったにも関わらず、私の内側はいろいろな感情、マインド、感覚が混ざりあい大嵐のようでした。

内側で起こる大嵐とともにハートチャクラにたどり着き、 静けさのもとで、しばし時を過ごしたのですが、正直、じっとしていることは非常に困難でした。 そんなとき、ハートチャクラにあるエンジェルの像についてのお話を伺ったのです。

「ここにあるエンジェルと向きあって、自分自身のハートとゴールドを感じながら、エンジェ ルのハートに自分自身のハートを重ねるようにハグをして、 アファーメーションを伝えると、エンジェルがサポートをしてくれる」とのことでした。 　

参加された方々が、思い思いにハグをしている光景を見ているうちに、みなさまの純粋さに触れ、内側の大嵐がだんだんと落ち着いてきました。そして私がハグをする番になるころには、外側の天候と同様に、キラキラと輝く太陽の光でハートは満たされ、ハグをすると、雲ひとつな い青空のような晴れ晴れとした天気に、すっかり内側も変 化していました。 　

私の場合は、身長がエンジェルに足りなかったので、 木に抱きつくコアラのようでしたが、それでも十二分にエンジェルのサポートを感じられました。ですからぜひ、身長がそれほど高くない方も、試してみていただけたらなと 思います。

可能ならば、今度は台を持って行ってやってみたいです。 チャクラウォークはコース終了後、時が流れるほどに、 コースのよさがじわじわと沁みてくるコースでもあります。こ のコースの豊かさを、これからもより多くのみなさまと分か ちあえることを楽しみにしております。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

生駒幸子

プロフィール： 大阪、岩手を中心に、オーラソーマプラクティショナーとしてオーラソーマ ティーチャーを目指しながら活動中。 サロン Aura Winでは、オーラソーマコンサルテーションをはじめ、ＡＥＯ Ｓフェイストリートメント、西洋占星術セッションや瞑想会を開催するかた わら、フードコーディネーターとしてお客様の要望に応じたさまざまなワー クショップやマネジメントを受付、開催しています。 また、シンボルアートや写真家としてのアーティスト活動、日本における有 機農法とバイオダイナミック農法の可能性について独自に研究を行っています。