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いにしえよりの愛の伝承 Hula ーHawaii の風をあなたにー④

 Aloha Kākou 

 ハワイ島のキラウェア火山が動き出し、噴火の模様をニュースが取り上げていました。
 夜の空からの熔岩の映像は、真っ赤に煮えたぎる龍や大蛇が地を這い、周りを焼きつくしながら動く姿には命が宿っているかのようです。真っ赤に燃えた熔岩が太い火柱になって水蒸気を立ち昇らせながら海中深くへ落ちる姿は、圧巻でした。
 キラウェアは古代より噴火を繰り返しながら今も尚、活火山として有名な火山ですが、世界で最も熔岩の流れる速度が遅いそうで、その為、地元の住民が様子を見ながら非難する事が出来るのだそうです。火の女神ペレの優しさの表われでしょうか。
 ハワイ島と言えばペレと言われるように、フラに関わりのない方もペレを知っているとか。恐い、気が短いなどと激情な性格が神話の中で表現される為、その印象が強いのかも知れませんね。
 ハワイの人々はキラウェア火山が噴火しはじめると、ペレが怒っていると口にします。ペレはハワイの人々にとって、神話の世界の女神ではなさそうですね。

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 若く美しい女性、醜い老婆、いたずら好きの子供から白い犬と自由自在に化身する術を持ち、化身したペレとは知らずに言葉汚くののしられたり、酷い態度をされた時に怒り、その者の心根もろとも焼いてしまうのだそうです。
 その昔ペレが生まれ育ったカヒキを離れ、キラウェアの火口ハレマウマウを安住の地とするまでのペレの旅の話では、家族を守り抜こうとする激しいまでの情熱、悲しみや苦しみ、怒りなどの感情を持つペレが最も人間味溢れる神に思えるのは、私がペレを想うひいきからでしょうか。
 すでに不必要な事にもかかわらず、しがみついて手放せない部分をペレの持つ火のパワーが全ての古い意識を焼き、新しく目覚める事へ手助けしてくれているのだと感じます。

 皆様に楽しんで頂いた Puamana も最終章となりました。
 この詩の中に出てくるHaina は 「全章の中でもう一度大切な物語部分をお伝えします」という意味です。

 Puamana 4

 Ha`ina `Ia mai ka puana
 この物語を告げましょう

 Ku`u home i Lahaina
 ラハイナの我が家

 I piha me ka hau`oli 
 幸せに満ちた

 幸せに満ち溢れたラハイナにある私の家のお話しをしますね。

` i h i l a n i(大原眞弓)

フラ ハラウ オ プアメリエ インストラクター

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