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どうしたら継続力は上がるのか?「1日1分でも、続けたら1年後は」

継続力というのがまるでない性格である。

ダイエットはいつも三日坊主。すてきなお部屋を目指して枯らせた植物は数知れず。もう二度と食べないと誓った氷も最近はガリガリしている。どこかの場で宣言したことも、守ったことの方が少ない。

かろうじてnoteだけはこの1年半続けられているが、それは読んでくださる方々の応援のおかげである。私の能力というより運の要素が非常に大きい。
ただ運以外に続けられた理由をあえてあげると、それは書くハードルを思い切り下げたことのように思う。

私の知り合いの理学療法士さんは、ふだんデイケアや介護施設を回って施術する仕事をしている。
あるとき訪問先で、ベッドから起き上がれないというおばあさんと出会った。彼女は施術後に「自分が次に来る3週間の間、毎日、股関節を回す動きをやってください」と宿題を出した。

おばあさんは最初「そんな面倒くさいことできない」と拒否したそうだが「1日1分でいいから」とハードルを下げて伝えたところ、なんと次に彼女が施設を訪れた時、おばあさんはベッドから起き上がって歩いていたらしい。
1日1分だったとしても1週間で7分。3週間で21分の結果はきちんと出たのだった。

私たちは何かを続けるとき、まずは夢や目標を設定しそれに向かって努力する。そのときハードルが高いと夢に到達したとき予想される喜びより、日々の苦しみが上回ってしまって途中でやめてしまうことが多い。

しかしたとえ3日坊主だったとしても、それを毎週繰り返せば1か月のうち12日は目標に向かって何かをやっていることになる。
1日坊主だったとしても、1ヵ月で4日、1年で48日はやっている。そしてそれは「忙しいから」「才能がないから」と何もしていないのと比べると、かなり差が開ける。

私の友人のお母様(60代)はすごい美脚の持ち主で、一緒に銭湯にいった際、真っ白で透き通るような美しい肌をされているのを見た。
「何か特別なお手入れをされてるんですか?」と聞いた際「なんもしてないよ。でもニベアとか、ボディクリームは40年間毎日欠かさず塗ってるよ」と言われて、継続の凄さを思い知った。

文章の場合、継続して毎日書いていたら時に、完璧ではないものを世に出さなければいけない日もあるだろう。

私だって毎日ケッサク文章を発信して「仁美さんすごーい!」とちやほやされる人生を送ってみたかった。しかし実際にはうまく書けた日もあれば、ぜんぜん言いたいことの半分も書けなかった日もある。

きちんとお出汁をとって丁寧に料理したものを出せるときもあれば、味の素をふりかけまくり「こんなありあわせの夕食を人様に出すなんて・・」としかたなくお出しする日もあるように。いや、味の素は美味しいのだが。

文章だけでなく表現の世界では、完璧なものを月に一回出すよりは完璧でないものでも週一回出し続けることが上達につながると言われている。

ついつい出来上がりや完成度にこだわってしまう気持ちはわかるのだが、ここは1年後、3年後、10年後に想いを馳せて1日に1分でもやりたいことをし続ける。やめてしまってもまた走り始める。この繰り返しが継続力を育てていくのではないかと思っている。




5月25日と6月2日に入門編をやります。

講座の土曜クラスは空きございます。
2期も来月から募集予定です。


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