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どうしてもnoteが書けない日に読むnote

どう頑張ってもnoteが書けないという日がある。

真っ白なwordの画面を目の前に、何も書けないというのは精神衛生上ひじょうによろしくない。
その対策として、普段はnoteの内容を考える時間と書く時間を分けるようにしている。

こうすると満員電車に揺られている時も上司のお説教を聞いている時も、心の中は自由なので「あれを書こうかな、こういう風に書けば伝わるかな」と常に思索にふけることができる。

そうやって心の中に書き溜めたものを15分くらいで打ち込む。普段の1200字前後のnoteの1記事に、私の場合は考えるのに2日・書くのを15分くらいの時間をかけている。

しかし書けないときは書けない。
考えても何も思い浮かばないこともあるし「これを書こう」と書き始めても途中で何かが気に食わなくて書いたものを削除してしまうこともしょっちゅうある。

作家の先生方は1日に原稿用紙30枚くらい書いているらしい。400字詰めと計算すると1万2000字。
すぐ他人と比べてしまうのは私の悪い癖だが、1000字ちょい書くのに2日ひいひい言っている私に比べプロは1日で1万字書いている。と思うとなんだか我が身が情けない。

そんな劣等感を抱いて過ごしていたが、あるとき文章学校の動画を拝見していたところ「作家の先生方は1日に新刊を2冊読んでいる」という情報を耳にした。
聞けば食事も睡眠も最小限にして、彼ら彼女らは基本ずっと書斎にこもって本を読み、ものを書く生活をしているらしい。

プロだってインプットしないと、アウトプットできない。

考えてみれば当たり前だ。息を吸わないと息を吐けないように、食事をとって排泄できるように、この世界はある程度の何かを入れないと、外に出せない仕組みになっている。

千田琢哉さんという作家さんは、作家であると同時にものすごい読書家としても有名で、毎日歴史書や伝記を読破しているらしい。

また私の知っている漫画家さんはウーバーイーツが流行った時、なぜこれが流行っているかを知るために、食事を頼むだけでなく実際にウーバーとして働いてみたそうだ。
そこまで動いて自分から情報を取りに行く姿勢が、表現の世界で活かされているのかもしれない。

長くなったが「文章が書けません」「何も思い浮かぶものがありません」というお悩みの方には「最近、なにかインプットをしましたか?」と質問したい。

特にライターのようにアウトプットを生業にするのであれば、アウトプットだけを攻めることへすぐ限界が生まれる。
アウトプットと同じくらいインプットをすることで、初めて生み出せるものがある。

そして同時に重要なのは、自分にとって大切なものをキャッチする感受性・いわばインプット力を守り育てることでもある。

現在はアウトプットより、インプットの方が難しい時代だ。

投稿ボタンを押せば、だれでもアウトプットができる。その一方で情報過多な現在では、スマホをちょっとのぞけば情報の海に簡単にダイブすることができる。
どの情報が自分にとって本当に必要なのかを見極める力は、意識して守らないと育たないように思う。

書けない。そう悩んでいる人は街に出よう。人と話そう。そしてそこで感じたものをぜひメモにとろう。メモがなければスマホのLINEメモに打ち込んでもいい。

そうやってコップの水があふれるように「伝えたい」が溢れたとき、人は初めて表現したいものを表現できるのかもしれない。




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