こんにちは、最近noteを始めたジャケ弁職人オバッチです。好きな音楽のジャケットをお弁当にする活動をしています。note初のエッセイを書いてみようと思います。

思春期に好きだったもの・・・大人になって素直に人に言えましたか？

大人になると自分の過去を隠して生きている事ってあったりするじゃないですか？自分が黒歴史にしていた過去に好きだったアーティストの配信動画を見ていて、なぜ隠していたのかを思い返していました。今回はそれをまとめてみようと思います。

平和より自由より憧れより君だけが望むすべてだから

私は98年からフジロックに参加しています。当時は音楽フェスはフジロックくらいで（数年後サマソニ、ライジングサンが開催）、出演者も海外アーティストが多く、フェスが今みたいに一般的なイベントではなかった頃です。フジロックは音楽マニアための祭典のようなイベントでありまして、知り合う人達が本当に音楽に詳しい人達ばかりで、その影響で自分もいろんな音楽を聞きまくっていました。

またインターネットが発達した頃でもあり、ライブ後にネットで知り合ったファン仲間と会ったり、音楽の趣味が合う人達で集まるオフ会も頻繁に開催されていました。日常生活では出会えないマニアックな話題ができる新たな人間関係を私も作っていった時期であり、また小室プロデュース絶頂期でもありました。そんなご時世に音楽マニアの中で「TMネットワークが好きだった」なんて言えない、恥ずかしい！と思う自分がいたのです。そして私はFANKS（TMファンの名称）という思春期の思い出を心の中に封印したのでした。

一人では解けない愛のパズルを抱いている仲間がいた

月日は流れ、長い付き合いのフジロック友達と話していた時「実は・・・TMとかB'zが好きだったんだよね」「えええ！私も・・・」知り合った頃はフジロックに行き始めた頃で、TMの事は過去の黒歴史として封印し今まで言ってなかったという事を告白しあった8月の長い夜・・・友人に話した事で久々にちゃんとTM聞きたいなと思い、気がつけばディスクユニオンの300円コーナーにまとめて売られていたTMのアルバムをレジに持って行った自分がいました。

10年以上ぶりに聞いたTMネットワークのアルバム、いろんな音楽を聞きまくってきたので自分の耳も少しは肥えてきたんだと思うんですが、、、、声を大にして言いたい。やっぱりTMってめちゃくちゃ良いじゃん。小室先生は天才だし、ウツの歌声も最高だし、木根さん（エアギター）の作るバラードも最高だった。良いものは良いんだ、自分をよく見せようと封印して事の方が恥ずかしい事だったのかもしれない。この時、名盤「CAROL」を聞いて泣いた自分がいました。

全てを壊すのではなく 何かを探したいだけ

2011年6月13日は忘れられない日。小室哲也氏がライブストリーミング番組"DOMMUNE"に出演、配信を見ながらTwitterを見ていたら「実はTM好きだった」「好きなの隠してた」という音楽仲間の告白が大量に投下されていた。なんだ、みんな隠れFANKSだったんだ。年月が経過した事で言う事ができる。こうやって人は大人になっていくのかもしれない。小室氏は手から血が出るくらいの熱演で圧巻のライブでした、すげぇ、やっぱりこの人は天才なんだな。

そして翌年の2012年3月20日、震災復興チャリティー・イベント「All That LOVE」に出演。運良くチケットが取れて友達と行ったんですが気合がはいりすぎて、セットリスト予想とかしてました（赤面）。思春期の拗らせてた気持ちが再燃していたのかもしれない。

友人は、SEVEN DAYS WARの出だしの「”Revolution” 」の瞬間に膝から崩れ落ちていた。わかる、わかりすぎるよ。その気持ち。その時に作ったジャケ弁がこちらになります。

おかずはカマボコで作ったEOSです（小室哲哉とヤマハが共同開発したキーボード）

翌月4月の単独公演の武道館も行きました。一緒に行った友人達も私と同じように隠れFANKSだった。こじらせてお揃いの自作のTシャツで作ったりして（デザイナーあるある、なんかイベントになるとTシャツ作りがち）。

歌をきかせたかった 愛を届けたかった 想いが伝えられなかった

そして先週末、2020年7月4日 12時間連続の生配信企画「TM 12H LIVE！ TM NETWORK 35Anniversary Finale THANKS! FANKS!! and…」という長丁場。

家事をやりつつ、ちょっと昼寝しつつの12時間。ライブ以外にも木根さん監督作品とか謎の動画もあったり面白い。最後はLAST GROOVE 東京ドームでの終了ライブ（TMは解散ではなく「終了」という言葉使っていた）2日間の配信。当時高校3年生だった私は受験を控えていたのに、親に説得して1日だけ東京ドームにライブを見に行ってたんです。自分が現地で見てたライブは特別ですね。サポートメンバーも歴代メンバーが揃って、特にB'zの松本さんが出てきた時は感動したのを覚えています。

こちらはGET WILDだけのアルバムが出た時に作ったジャケ弁

思えばTMが好きだった事で知った事がたくさんある。「サポートメンバー」「リミックス」「ナイル・ロジャース」「バンド名を途中で改名してもいい」「エアギターでも成り立つ」「ゲワイのバージョンは無限大」「電気GROOVE」

少し前に電気が好きなメンバーで話してたら、みんな実は隠れFANKSだった。類は友を呼ぶ。

12時間配信を見ながら、好きだった気持ちを黒歴史にしてしまって本当に申し訳ない！

しばらくはライブもフェスもどうなるかわからないので、昔好きだったものを思い返すのも良い時間の使い方なんだと思った日でした。

コロナの影響でライフスタイルが変わり、たくさんのストレスがある今こそ大事なのは

Self control 教科書は何も
Self control 教えてはくれない

うまく乗り切って行きましょう！