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描くこと。 Widen your future

隣の畑から毎日オーガニック野菜を収穫して料理を作っている。キッチンの窓からは青い海が望め、心地よい風を受けている。身につけているのは優しいコットン素材のウェアで気持ちの良いリネンやお気に入りのキッチンツールに囲まれ、カウンター越しには二人の子供が仲良く遊んでいる。おやつは無添加の手作りおやつを一緒に食べ、一緒に作物を育てながら栄養について学んでいる。お金の教育も早くから学ばせたい。与えるのではなくどうやったら手に入れられるのかを考えさせることが大事だと思うし、板書がメインの日本の教育はもう劣っていると思うから、海外で学ばせることにした。いろんな国の人や文化と出合う環境を整え、選択肢を広げてあげたいと思う。


最近思い出したことがある。

私の夢は航空会社のグランドスタッフになることだった。大学を中退してエアラインスクールに入り直し、志を共にする友人と一緒に学生生活を送れたことは励みになった。将来のなりたい像を自分の目で見ておきたくて、成田空港まで用もないのに一人電車旅をした。空港のチェックインカウンターからバスターミナル方面を見ると、ガラス窓から斜め30度で上昇していく飛行機が見えた。この時突然降ってきたのである。

「私はここで働く」と。

頭の中に想いが響いた瞬間だった。

そして一年後、私はその場所で新入社員研修を受けていた。あの時見た飛行機を同じアングルで毎日見ることになったのだ。そこにはお客様と同期とネームバッチをつけている自分がいた。新人研修が終わってやっと手にできた制服を着て踏み出せた時は本当にワクワクだった。

やりたいことがあった時、どれだけ行動できたかで人生が変わると思う。大学を中退して新しい進路を選んだことよりも、空港に行くという行動により目標が明確化した経験だった。

夢は叶うということ。

それはどれだけ鮮明に未来を描けるかによると思う。

毎日なんとなく朝起きて、なんとなく仕事をして、なんとなくご飯を食べ、なんとなく風呂に入りなんとなく布団で寝る。社会の荒波にもまれて疲れてしまった私はいつの頃からか、夢を描くことをやめてしまっていたのだ。子供の教育を考えた時、どんな人生を送ってもらいたいかを誰もが考えると思うが、小さな子供であれば親の行動の中でしか生きられない。そうであれば、多少大変に思うことでも思い込みを捨てて、行動し続けることがどうしても必要になってくると思うのだ。


日本と海外を行き来しながら生活をしている。住む家は中古でいいが、子供の好きなことをいつでもやらせてあげられる環境を整えている。自分で始めたスモールビジネスが軌道にのり、少しだが人の役に立てているという実感が湧いてきた。この喜びこそが生きているということ。

そんな未来のために、雨音を聴きながら今後の人生を一人妄想してみたのだった。

想い描くことが理想の人生を掴む切符だと思うから。

Widen your future 未来を広げる。



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