俺の家の話

子供の頃、テレビなんかは特に見てはいけない番組などはなく、親もうるさいことを言わずに自由に過ごせる家だった。
唯一つだけ、TVゲームが禁止だった。
理由はよくわからないが頑なにTVゲームは買ってもらえなかった。
そんな我が家も遂にTVゲームを買ってもらえる事になったのが俺が小学校4年生くらいの頃。
両親が買ってくれたスーパーファミコンと、忘れもしない、「プライムゴール」というサッカーゲーム。
当時、Jリーグが開幕して世の中がサッカーブームだった。
プライムゴールは当時としてはかなり面白かった。
そしてしばらくはプライムゴールや「パワーリーグ」(プロ野球ゲーム)などのスポーツゲームを中心に楽しんでいた。
そんな俺のゲームライフに革命が起きたのは小学校5年か年の頃。
はじめてのジャンルであるRPGのゲームソフトを購入した。
当時はゲームソフト1本買うには、勇気となけなしの小遣いが必要であった。
買ったは良いけどクソゲーでしたとはいかないので小学校の俺にとってはかなりの冒険だった。
買ったらソフトはドラゴンクエストⅤ
そう鳥山明が全登場キャラクターを描いているゲームだ。
ドラクエⅤを選んだ理由は完全にジャケ買いだった。
正直言うと内容も(RPGがどういうものか)よくわからずに購入したのだ。
プレイしてみると大袈裟ではなく俺のゲームライフに次から次に革命が起きて行った。
革命に次ぐ革命。
え?主人公が奴隷になる?
結婚できる?
ビアンカかフローラを選べる?
何だこれは。
これがRPGなのか!
そんな思いだったが直ぐにそれは間違いだとわかった。
RPG全てが面白い訳ではなく、ドラクエⅤが名作だったのだ。

鳥山明氏の御冥福をお祈りいたします。

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