「スマートソサイエティ」って、いつの、誰にとってのスマートな社会ですか?

関係者にぜひお願いしたい。「今、困っている人」への支援。周りでは見知らぬお年寄りがいつも困っている。「すぐそこの未来」はなかなか遠い。
身内が亡くなり、高齢の親に代わって行政や金融機関、関係先の諸手続きに奔走すること半年。年金事務所や役所で「マイナンバーになっても、願っているようなことにはならないですよ!」と繰り返され、苦笑。

役所にマイナンバーを申請に行くと、乳母車を押しながら来所した腰の曲がったおばあさんが窓口で困っていた。

職員の方から書類の確認を求められる度におばあさんは残念そうにポツリ。

何を言ってるか、わからないの
歳を取ると難しいこと言われてもわかんないのよ

マイナンバーの写真を撮ってもらおうとするも、
腰が曲がっているため写真がうまく取れないらしく、
「判定がダメだったらまた連絡します」と職員さん。

いったい、このおばあさんは何回ここまで出向くことになるのだろう?と。

郵便局では暗証番号を忘れて困っているおばあさん。
年金事務所では遺族年金の申請にへとへとになっているおばあさん。

似たような光景をいろんなところで何度も。

見知らぬ他人でもお手伝いできるところは声をかけるけれど、
できることには限界がある。

お困り事を解決してくれる技術はあってもなかなか進まない日本。

超高齢社会は多死社会でもある。

人が亡くなると山のような書類と手続きが待っている。
まだ遺族がいるから、独り暮らしの高齢者でも乳母車で歩けるから良しとされているのか?

役所、金融機関、電気・ガス・水道・携帯電話などのインフラ会社諸々、
多くの人は半年くらい手続きに時間を取られている。

一つの書類を取るのに他の書類が必要だったり、〇〇申請書の嵐に、住民票、除票、戸籍謄本、印鑑証明、身分証明書といった添付書類の嵐、これはよい、あれはダメ。相手先ごとに違う。

親族が住所も戸籍も遠方にバラバラにあるとこれまたかなり大変。
何度もやり直しをさせられたという話も聞く。

やり直しが多いのは不慣れだから、だけじゃない。
とにかく書類や手続きがわかりにくいのだ。

これを独り暮らしの高齢者や仕事や育児に忙しいその子供たちにやらせ続けることには無理がある。

テクノロジーでもっと便利になるかと思い、現場の人に聞いてみると、「なんだかんだでできないことが多いから、50年後に一部が実現しているかどうかでは?」と若い職員は言う。

マイナンバーの使えなさだけを聞かされた気分になる。

今、困っている人にももっとスマートにできることはあるのではないだろうか?

役所の部署間、金融機関同士、業界団体などを通じて各所が連携を取って、
書類を減らす、記入回数を減らす、
一枚の記入量を減らす、専門用語をなくす、字を大きくする、
出向かずとも済む代替案を用意する、
テクノロジーを使わずとも今の時点で改善できることはもっとあるはず

申請書類の多さ、書類の字の小ささ、行政/金融用語といった専門用語のわかりにくさ、小為替、郵送、事前の電話確認、電話をかけてみれば繋がらない、自動音声は高齢者には聴き取れない、操作がわかりにくい。。。

紙と押印の嵐。何度も同じ情報を書く羽目になる。

高齢者、特に悲しんでいる遺族にこの負担は拷問ではないだろうか?

北欧やインドだけでなく、周辺のアジア諸国よりも日本は後進している?

なんとも言えない気分で帰りに久しぶりに顔馴染みのカフェに寄ったら、
60代のリタイア夫婦のお客さんが東北に住む90代の親の介護で
自分が痩せてきてもうフラフラ
だと言う。

インターネットをサクサク使えない、目や耳や足が不自由なお年寄りを代弁して言いたい。行政、金融機関、インフラ会社など関係者の方々にお願いしたい。

50年後もいいけれど、今、困っている人の困り事、
もう少し、何とかなりませんか?


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歩く好奇心。ビジネス、起業、キャリアのコンサルタントが綴る雑感と臍曲がり視点の異論。

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obanote@ミラリスト

自他ともに認める「歩く好奇心」。人や組織のための「情報コンシェルジュ」(必要な情報を収集/編集/翻訳してわかりやすく届ける)、「潜在力開発コンサルタント」。鏡のように人や時代を映して見せる「ミラリスト」。書いているのはこんな人(https://www.tiakk.com/
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