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“決意表明”に価値はないんじゃない?(オバラミツフミ)【#4:今月のテーマは「 #パラレル親方 の振り返り」】

メリー・アパホテル!チーム長谷川のオバラです。今月のテーマは 「 #パラレル親方 の振り返り」。(イベントの概要は、柿次郎さんのブログよりどうぞ)

イベントの応募総数は、なんと「80名」。当日は審査を通過した約40名の方が場所を問わず参戦してくださいました。柿次郎さん曰く「場の緊張感がすごかった」そうですが、「数十分後、自分が喋る」緊張を抑えるために缶ビールを飲んでいたので、よく覚えていません。

そして、親方陣の話が始まる頃には缶ビールを2本消費していたので…すみません、当日の内容は参加してくださった方のイベントレポを……!親方ごとに異なる仕事の内容、チームの雰囲気の差異に注目してもらえれば。

熱意だけで超えられない壁とそれを超える行動力

【イベント記事】「パラレル親方」の話と、「文化の裾野を広げる」ということ。

僕からは、当日語りきれなかった「弟子としての働き方」を中心に書かせていただければと思います。

“決断”に価値があるとは思えない

パラレル親方のイベントレポを拝見すると、「熱意がすごかった」「自分も負けていられないと思った」などと、決意表明に似た感想が非常に多かったと思います。アシスタントの佐々木も「今の環境に甘んじていてはいけない」「来年からコミットします」とイベント終了後に意気込んでいました。

ただ、正直な話をすると、僕はこの手の「決意表明」に意味があるようには思えないんです。「これからライターとして食べていく!」と宣言するのは、別に誰でもできる。「頑張ります!」は空元気ならぬ“空気合い”なことが多い。

実際のところ、宣言した後に、泥水を飲んででも、その宣言を実現していく”覚悟”にしか意味はない。

やると決めたら、あとはやるだけなので、何があってもやり続ける「覚悟」を持つことが重要だと思います。多分、このイベントを通して採用される方は、既に腕がある方、もしくはその覚悟が明らかに伝わる人なんじゃないかな。

チーム初産駒・オバラは、結構どうしようもなかった

なんて生意気なことを言いましたが、実は、何度か“クビスレスレ”になったことがあります。大見得を切った原稿が全く進まず、朝の8:00に仕上げ、そのまま爆睡して1日中連絡がつかなくなったり、クライアント様にハートのスタンプ送ったり…。それはそれは、冷静に考えたらありえないレベルの失態を犯してきました。仕事をたくさん抱えてしまい、個人で関わらせていただいた方にもどうしようもないくらい迷惑をかけたこともあります。マジで、ありえねえ。

そのときの心境は「終わった」以外にない。もしくは、「死にたい」だ。ただ、とりあえず辞めることはしませんでした。居心地が悪くなっても、逃げ出したくなっても、辞めたら全部が水の泡になる。「お前よりひどい失態を犯している人は星の数ほどいる」「お前より頑張ってる人なんか腐るほどいる」と思ってなんとか頑張ってこれました。

辞めないと決めた「覚悟」の延長線上に、今があると思っています。要は、繰り返しだけど、覚悟があればなんとかなる。

何者でもない自分を受け入れられるか

覚悟があれば活躍の舞台もあるし、昨日より今日、今日より明日…と自分をアップデートしていけます。だからこそ、少々理不尽なことがあろうと辞めちゃいけないと思うし、心からライターになりたいと思っているなら、不満な仕事もこなすべき。

先日、最所あさみさんがnoteに書かれていたことが、弟子としての働き方を的確に突いていたので引用させていただきます。

ライターになりたくて有名なライターの人のアシスタントになったとして、実際に文章を書けるようになるまでにたくさんの雑用を経ることになると思います。

入稿作業、記事に使う写真や資料の整理、テープ起こしなど、はじめに想像していた「書く」という仕事とは程遠いものが仕事の大半を占めるかもしれません。そのことに不満を持って辞める人も多いのではないかと思います。

続く文章には、「まずは誰にでもできるような、失敗しても大したことない雑務を課せられ、そこで積み上げられた信頼をもとにより大きなチャンスが巡ってくるようになるのです」とあります。

あくまで弊チームの師弟関係に限って話すと、最所さんのおっしゃることが全てではないかと思っています。「泥臭さを飲み込み、チープなプライドを捨て、しかし誇りを持って仕事に向かい続ける」……それ以外にとりあえずやることはないんです。ライターの仕事は、まず自分が「何者でもないと知る」ことから始まる気がします。でもスタート地点に立てば、自分次第でどこにでも行ける。

当日イベントに来てくださった、プレスラボのあこさんが呟いていましたが、ライター・編集者は「憧れの職業」みたいになっているところがあります。

けど実際、めっちゃ泥臭い仕事です。1記事書くために、数十記事読み込んで、書いて、決して、書いて……「気づいたら夜中」なんてことも山ほどある。たとえば今とか。

でも、少々「泥水」を飲めば、現状を変えられることに気付けるんです。(この前、師匠に「お前が飲んでいるのはポカリだ。もっと頑張れ」と言われたけど…)。

イベントで師匠が「オバラ君は産業能率大学なんですけど(偏差値の高い大学に通っているわけではないけど)、学歴に関係なく仕事はできている」「コミットの絶対量があれば、文章力は一定水準にいたる」と僕を紹介してくれましたが、後者は本当にそうだと思います。

高校を卒業後入学した明治学院大学を即効で中退して、今の大学に入りなおし、美容酵素の営業代理店を立ち上げたり、アートのECサイトを運営していたドがつくベンチャーで休む暇もなく働いていたり、それこそライティングとは無縁の生活をしていた僕でさえ仕事がいただけるようになったので。

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努力の方向性を定めて、打席に立ち続ける

柿次郎さんのnoteにも、弟子として働く心構えとして、とても心に刺さった言葉がありました。「努力の方向性を定めて、打席に立ち続ける」ーー何者でもない僕たちにできることは、この言葉に尽きるのではないでしょうか。

イベント終了後のレポートで「僕には文字を書く覚悟が足りない」「専門領域がない」といった声を多く見かけましたが、僕も専門領域とかないです。とりあえず「リョーさんのもとでとにかくめげずにトライする」と覚悟したことで、全てが走り出しました。

まずは書いてみないと、アウトプットの価値なんてわからないじゃないですか。だから今のところ、未来の価格なんて、とりあえず全員同じ。波は座していてもやって来ないので、自分から波を起こせばいい。

まずは腹くくり、波を起こしましょう。書けるようになるまでコミットしましょう。楽観的かもしれませんが、いずれ専門領域とか考えるようになるので。この仕事のいいところは、たくさんに人に会い、一次情報に触れ、働きながら常に自分をアップデートしていけることです。

その辺のことは、同世代ライター・岡田さんのnoteを読んでみるといいかと。僕も正直、いい加減「なぜ書くのか?」「何を書くのか?」を深めていかないと、そろそろ死に始めるフェーズなので、岡田さんのことは必死にフォローしています。(自分の浅はかさを悔しく思いつつ、彼のスタンス・スタイルは本当に勉強になる!)

そして、弟子(アシスタント)として働くことの有用性は最所さんのnoteを読むと一発。弟子論に限らず、最所さんのnoteは読み物として最高に面白い。トレンドもいち早くキャッチアップされているので、間違いなく追っておいたほうがいいと思います。

最後に、実務に関しては(ちょっと古い投稿ですが)過去に業務内容をまとめたnoteを書いているので、興味のある人は見てください。

10ヶ月くらい本気を出せばライティングスキルはそれなりにつく。なので、あとは機会があれば、ライターとして生きて行くチャンスがあると思います。

このnoteを読んで「俺もちょっと頑張ろうかな」って思ってくれた人がいたら、僕に連絡ください。そして「将来は何をテーマに書こうかな」って、一緒に考えましょう。

【スタッフ募集】

チームでは企画・編集・ライティングのメンバーを新規で募集しています。ご興味ある方、下記のメールアドレス(もしくはツイッター)にご連絡いただければと思います。学生歓迎です。
obaramitsufumi@gmail.com
@ObaraMitsufumi



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