目黒プリンセスガーデンホテルを巡るインテリジェンス

愛して止まず」という本がある。神風特攻隊の創設者である大西瀧治郎に対する畏敬の念を語る本で、日本の”保守陣営”と呼ばれる右派勢力が好みそうな内容だ。この本自体はただ何の気なく読み飛ばしてしまったのだが、その後、外務省の役人がホテルの宿泊代を踏み倒した等の事件がワイドショーで報道された2008年8月に、当該ホテルのオーナーが筆者である片岡都美であったので驚いた。

その後、片岡都美が宿泊費を踏み倒されたといっているのは筋がおかしいとデヴィ夫人が批判を行い、そのブログには驚くべきことが書かれていた。今となっては10年以上前の話だが、真実は小説よりも奇なり・・だ。インターネットには今も情報が残っている。どこまで事実なのかは、わからない。現在、目黒プリンセスガーデンホテルの土地は売却されたという。

どこまでが事実なのか分からないし、いつからなのか分からないが、日本と韓国、北朝鮮をめぐるインテリジェンスの世界は、相当昔から現在に至るまで存在しているのだろう。そこに国境を越えて人的資本や金融資本が介在できるパスとして宗教があるように思う。

目黒プリンセスガーデンの奇妙な出来事の前年、2007年は不思議なことが北朝鮮がらみで起きていたとわかる。日本国内の権力闘争と北朝鮮(朝鮮総連)が密接に関わっていたと思われる。救う会も含め、様々な思惑が錯綜していたようだ。

・上野富吉(鄭富吉)という元ヤクザ・新宿の地上げ・産廃事業・仕手筋の男の愛人が片岡都美(岐阜県出身の在日韓国人)。片岡は通訳会社経営時代にCIAにスカウトされて工作員として働いた経験があると語っている。
・上野はホテル三條苑(現・目黒プリンセスガーデンホテル。会員権詐欺の舞台になったホテル)の事実上の経営者。その周辺には、田中森一氏、許永中なども出入りしていた。
・鄭富吉には正妻がいたが片岡都美と自前のホテルで同棲をつづけ、株の仕手戦をやっていた最中の96年6月に「日貿信」の仕手戦を手掛けている真っ最中に、ホテル三條苑の一室で血痕を残し失踪。
・片岡は、その後、そのホテルを乗っ取り目黒プリンセスガーデンホテルにする
・片岡都美が東大卒外務省官僚にべた惚れ 。片岡都美はフジモリ元大統領の妻でありながら外務省官僚(妻子あり)と不倫関係。
・片岡は同意の上で、ラブアタックをかけるために外務省官僚を自分のホテルにタダで宿泊させていた。
・色恋がこじれ、外務省が片岡をふった。
・片岡は怒り、宿泊費を請求し、ニュースになった。だが、デヴィ夫人の告発で真相が明るみに。
・片岡はゴルフ場「美濃カントリー」で5億円所得隠しを行い脱税し2003年に追徴課税を受けた(ゴルフ場脱税摘発は小泉から亀井への報復だったとされる)
・オペラ歌手の友人(=清水楊子:2005年に自身を片岡都美の秘書と名乗る人物に同ホテルで殺害される。ホテルの客室区分所有権をめぐる架空の投資話からの金銭トラブルと供述)を殺して 秘書兼運転手(=石川良)を刑務所に入れた。
・宇佐美真1等陸佐が同ホテルで転落死したこともニュースになった。
参考記事:「女性社長殺し埋めた」 男が供述、遺体発見
架空投資で6000万超詐取
 東京都世田谷区の投資会社社長、清水楊子さん(57)が、二月から行方不明になり、目黒区の会社員、石川良容疑者(49)=有印公文書偽造・同行使容疑で逮捕=が、警視庁の調べに「不動産取引の資金回収を迫られ口論となり、首を絞めて殺害した」と供述。七日、供述通り静岡県裾野市の山林から清水さんの遺体が見つかった。同容疑者は多額の借金を抱えていた清水さんに負債解消を口実に架空の投資話を紹介、計六千万円以上を詐取していた。世田谷署捜査本部は全容解明を急ぐ。
 調べでは清水さんは、平成四年四月に破産した不動産会社が募ったホテル客室の区分所有権の投資に参加。バブル崩壊で多額の負債を抱えた。
 その後、知り合った石川容疑者から「五百万円払えば負債をなくす」と持ちかけられた。さらに、同容疑者の勤務先のレストランが入っている品川区のホテル客室の新たな投資話も紹介。「空きができた」と売買を次々でっちあげ、架空取引を十回以上繰り返し、計六千万円以上を詐取したとされる。
 偽造した権利証を清水さんに渡し、取引が成立したように装っていたが、不正に気付いた清水さんは投資金の返済を迫るため、二月四日にホテルに出向いた後、行方不明になった。
 解剖の結果、清水さんは首を絞められたほか、頭を鈍器で殴られていた。捜査本部は石川容疑者はホテルで殺害後、他人の車で遺体を裾野市まで運んだとみており、殺人、死体遺棄容疑でも追及している。同容疑者は十五年九月に権利証を偽造するなどした有印公文書偽造・同行使の疑いで先月逮捕されていた。
     ◇
≪殺害された清水さん 歌手として活躍「一生懸命な人」≫
 殺害された清水さんはソプラノ歌手としてリサイタルも開いていた。
 日本女子大を卒業後、外資系化粧品会社でキャリアウーマンとして働く傍ら、オペラの研究を続け、劇団四季の舞台にも出演。友人は「透き通った美声の持ち主で、音大を出た人に負けない実力だった。何事にも一生懸命取り組む姿勢が忘れられない」と話す。
 平成六年に念願のソロリサイタルを実現。今年十一月にも、久しぶりのリサイタルを予定していたという。
 清水さんは十四年ごろ、知人から「投資に詳しい人」と元銀行マンの石川容疑者を紹介された。清水さんは同容疑者を自社役員に招くなど信頼していたが、同容疑者は以前、架空の会社経営話で九千万円をだまし取り逮捕された“詐欺師”の顔を持っていた。
 清水さんの遺体は、最後に目撃された二月四日と同じ毛皮のロングコートを着たままの姿で見つかった。
2008年7月12日土曜日
宇佐美真1等陸佐が草月流師範代の緑に囲まれた豪邸で戦死
自衛隊幹部、ホテルと豪邸間違え転落死

自衛隊幹部が酔って都内の豪邸に入り込み、敷地内のプールに転落して死亡した。11日午前6時20分ごろ、東京都目黒区東山1丁目の会社社長宅に住む女性から「プールの中で男性が倒れている」と110番があった。警視庁目黒署の調べでは、男性は陸上自衛隊西部方面総監部(熊本市)の人事部長、宇佐美真1等陸佐(49)。同僚と酒を飲んだ後、門構えが似ている宿泊先のホテルと間違えて侵入、転落したとみられる。宇佐美1佐は、捜査員が駆けつけた時、水の入っていないプールの底にうつぶせで倒れていた。頭や顔などから血を流し、既に死亡していた。服装は、半そでシャツにスラックス姿で靴もはいたままだった。目黒署によると、宇佐美1佐は、4日から幹部研修のため、目黒区内にある防衛研究所に通っており、死亡していた邸宅から約200メートル離れたビジネスホテル「KKRホテル中目黒」に宿泊していた。死亡した前日の10日夜は、渋谷区のJR恵比寿駅近くの飲食店で同僚と飲んでいた。同署では、飲酒後に徒歩で、1人でホテルに戻る途中、間違って社長宅の門から侵入してしまい、水の張っていないプールに転落したとみている。プールは家の敷地内の中央にあり、縦20メートル、横3メートル、深さは1・4メートル。宇佐美1佐はプールのほぼ中央に倒れていた。現場は、東急東横線中目黒駅近くの高級住宅街。付近の住民によると、社長宅は以前、生け花の主要流派の1つ、草月流の師範代が住む豪邸として知られていた。現在は師範代の親族である会社社長らが住んでいるという。敷地が広く、高い木が生い茂っており、近隣の住民たちは「森の中の豪邸」と呼んでいた。宇佐美1佐の宿泊先は、社長宅前の道を真っすぐ進んだ先にある。公式ホームページ上で「緑のあるビジネスホテル」と紹介しているように、木々に囲まれており、門を抜けて建物に続くスロープの見た目や角度、幅が社長宅に似ている。同署は事件性はないとみており、捜査関係者は「夜間で酔っていたこともあって、間違ってしまったのでは」と話している。[2008年7月12日8時32分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20080712-382753.html

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