見出し画像

objcts.io オリジナルの壁紙を作成。 プロダクトの”らしさ”を表現するために、グラフィックデザイナーと考えたこと

今回のnoteでお伝えするのは、objcts.ioがデザイナーとコラボレーションし、制作したオリジナルのWallpaperについて。

objcts.ioのブランドイメージやプロダクトを起点に、それらをデザイナーの方に解釈してもらうことを通して、日常で使用するデバイスの壁紙を制作しました。

画像1

初回はグラフィックデザイナーの小野花織さんとのコラボレーション。バックパックの印象をミニマルでスタイリッシュなグラフィックに落とし込んでいただきました。

日常的に触れるものと、それらの個性を表現するもの

PC、スマートフォン、スマートウォッチ。これらのデバイスが私たちの日常に浸透していく中で、同時に持ち手の個性をそこに表現することも多くなりました。

画像2

その1つが壁紙。毎日目に触れる壁紙には、その人の個性や好みが色濃く反映されています。設定ひとつで壁紙を新調することができ、同じデバイスから以前と違った新鮮な印象を楽しむことができるのもデジタルならではの良さ。

日々触れるデバイスの壁紙が持ち手の感性に響くものであってほしい。そしてobjcts.ioらしさやプロダクトの印象を感じてもらえる壁紙を作りたい。

そんな想いから、私たちは壁紙を制作することにしました。


プロダクトの印象をグラフィックに

今回、壁紙制作にご協力いただいたのは、FRACTA inc.でグラフィックデザイナーとして活躍される小野花織さん。

制作するにあたって議論になったのは、プロダクトの印象をグラフィックに落とし込むにはどうすれば良いか。色、質感、陰翳、濃淡。表現する方法として様々な方向性を探るため、素材を集めていきました。

画像3

©︎ 2008 rita vita finzi, Flickr

素材を収集しながら議論を重ねていく中で生まれたアイデアは、抽象的なラインとトーンでモチーフのバックパックを表現することでした。

画像4

Wassily Kandinsky, "Dance Curves: On the Dances of Palucca" (1926)

上記のイメージはBAUHAUSで講師をしていた画家のWassily KandinskyがダンサーのGret Paluccaの踊りを抽象化し、その動きをシンプルながらも力強い線で表現したグラフィック。KandinskyはPaluccaの踊りの美しさにバウハウスの美的感覚を重ね合わせ、『Dance Curves』という書籍を出版したと語られています。

『Dance Cuerve』によるとPaluccaの踊りの特徴は以下の2点。

1. 形全体がシンプルであること
2. 大きな形状に基づいて構成されていること

画像5

©︎ 2006 Adrian Be, Flickr

ここから着想を得て、小野さんにくびれたシルエットやレザー特有の柔らかな感触といったバックパックの特徴を抽象的なラインとして描き出していただきました。

画像6

このラインをもとに、ひとつひとつトーンを変えて小野さんに制作していただいた5種類の壁紙サンプル。

画像7

実際に壁紙サンプルをデバイスに設定し、日々使いながら精査を重ねて壁紙を絞り込んでいきました。

画像8

objcts.ioのWallpaper

こうして完成したobjcts.ioオリジナルの壁紙。LaptopとiPhone、Apple Watchのサイズに合わせた各4種類のデザインを公開しております。

画像9

ラインにグラデーションを重ねることで流れる表情を描写。またラインを先端にかけて細くしていたり、ラインごとに細さが繊細に変わっていたりと単なる幾何学の組み合わせでは感じることのできないミニマルでスタイリッシュな壁紙に仕上がっています。

各種壁紙は下記のURLよりダウンロードすることができます。ぜひお持ちのデバイスに設定してみてください。


objcts.ioでは壁紙をはじめとして、プロダクト以外にも感性に訴えかけるものを作り続けていきます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?