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リードの消毒方法について

昨今のコロナウィルスの影響で、リードの消毒が販売においてさらに欠かせない物となりました。殺菌消毒方法はどれがいいのか個人的に色々調べまして、今回は一般的な方法からリードの殺菌目的の商品などを紹介していきます。どれが良いとかどれは信用できないとか、そういうことは今回の記事では言及しません。皆さんのご判断でご利用ください。

1.アルコール

アルコール(エタノール)は、コロナ以前でも有効な消毒方法として認知されていました。方法はアルコールをいれた容器にリードをつけ、そのまま引き上げ、乾燥するまで待つという方法です。殺菌に必要な濃度は60~80%との事らしいですが、従来リードの殺菌では水で薄めて使われていました。しかしながらコロナウィルスの不活性化には北里大学の研究によると50%の濃度が必要とされ、水に薄めた場合50%を下回らないように薄める必要があります。

​水道水で濃度を調整した 10%、30%、50%、70%、90%のエタノールの不活化効果。
接触時間:1 分
不活化効果あり:50%、70%、90%エタノール
不活化効果なし:10%、30%エタノール
接触時間:10 分
不活化効果あり:50%、70%、90%エタノール
不活化効果なし:10%、30%エタノール

エタノールは、50%以上の濃度であれば、接触時間 1 分間で十分なウイルス不活性化が可能だと考えられた。 不活化効果の確認された上記製品は、新型コロナウイルスの不活化に有効と考えられた。新型コロナウイルスの汚染が懸念される手指や硬質表面の洗浄の他、日常使用する衣類やリネン類の洗浄などに活用が期待できる。

ー医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について(北里大学)より引用

コロナウィルスを意識するのであれば、50%を下回らないように薄めないと効果は見込めないため、注意が必要です。

2.次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤等を薄めて使うものです。漂白剤と聞くと口に咥えるリードに対して使うのが、ちょっと安全かどうか心配だと思われますが、ピューラックスSのように食品添加物の認可を受けた商品もあり、野菜や果物などの殺菌消毒にもつかわれています。

食品に使う場合、600倍に薄めると書いてありますので、リードに関してもそれくらい薄める必要があると思われます。ただ、6%の原液を600倍に薄めると0.01%(100ppm)の濃度であり、ウィルスに効果があるのは0.02(200ppm)%らしいですが、安全性と殺菌力のバランスが非常に難しい印象です。完全に乾燥すれば塩素ガスとして蒸発するので安全なようですが、基本的に強いアルカリ性の液体なので人体に触れると悪影響が起こったり、作り置きすると効果がだんだん薄くなったりと、リードに対して使うのはやや扱いが難しい印象です。

3.次亜塩素酸水

次亜塩素酸ナトリウムと名前が似てますが、主成分は同じで作り方が異なります。食塩水(塩化ナトリウム水溶液)や塩酸を電気分解して作られます。厚労省にも殺菌効果が認められている商品です。

入手方法は、次亜塩素酸水生成器を購入し電気分解をするか、次亜塩素酸水として売ってある商品を購入するか、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの粉末を溶かすかのいずれかとなります。一般的に次亜塩素酸ナトリウムは0.02%(200ppm)の濃度でウィルスに効果があるとされますが、次亜塩素酸水は0.005%(50ppm)でも効果があるとされ、アルカリ性でないため手で触れたり商品によっては口腔内洗浄も可能と比較的安全性は高いです。一方で、適切に保管されていないと次亜塩素酸ナトリウム以上に塩素濃度が薄くなり、ただの水なのに効果があると思い込んでいる状態になりやすいです。

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は名前が似ていて混同しやすいですが、こちらの動画が違いについてくわしく説明していてわかりやすかったです。

次亜塩素酸水は効果が見込めるが、効果を維持したまま保存するのは非常に難しい商品であるという点を抑えて利用すべきでしょう。上記の動画では、次亜塩素酸水をいれた容器にアルミ箔を巻いて冷蔵庫に保存するという例を紹介しています(動画内12:00より)。

4.UVライト

紫外線ライトです。紫外線は大きく分けて3つに分類され、UV-A、UB-B、UV-Cに分かれており、後者になるほど効果が強くなります。UV-C以降はX線やガンマ線といった良く聞く名称になります。

殺菌作用においては、UV-Cにあたる波長250nm付近が最も効果があるとされてます。新型コロナウィルスに効果があるかどうかはまだ判明しておりませんが、従来のコロナウィルスには効果があると判明しています。ナイトライド・セミコンダクター株式会社と独立行政法人国立病院機構仙台医療センターウイルスセンターが共同で行ったテストによると10分の照射で検出限界になりました。10分未満でも、5分で85.2%、1分で32.5%との結果でした。

ポータブル型、箱型などありますが、UVライトの問題点としては、ライトを直接見たり、肌にあたったりすると悪影響が考えられる点です。安全に使うなら、光がもれない箱などにいれて使うか、箱型を購入するのがよろしいかと思います。


5.オゾン水

オゾン水は強力な殺菌効果を持つとされてます。大手ダブルリード専門店でも導入されています。

ただし、オゾン生成器やオゾン水の製品を買うといったような、次亜塩素酸水と同じような確保方法になるため、個人では使いにくいと言えます。

6.シルバースタイン製リードキュア

リードキュアはUVライトによって殺菌する商品です。

リードケースにリードをしまい、UVライトを照射する商品です。サックス、クラリネットなどのシングルリード用と、オーボエ用があるようです。

ケース内部の照射なので光が漏れないという点で非常に優秀です。

7.αトリノ水

先日突如、大手ダブルリード専門店であるJDRが発売した商品です。

製造元を見ると食塩水を電気分解とありますので、次亜塩素酸水と基本的な作り方は一緒かと思われますが、独自の方法らしいのでその詳細は不明です。大腸菌が30秒で540万個から0個になると書いてあります。

8.リーガークリーン

こちらもJDRが取り扱っている商品です。

成分は塩素、次亜塩素酸、二酸化塩素、オゾンとあり、次亜塩素酸水と近いものと考えられます。

9.まとめ

今回の記事ではアルコール、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水、UVライト、オゾン水、そしてリード用殺菌消毒の目的で販売されている商品としてリードキュア、αトリノ水、リーガークリーンをご紹介しました。

殺菌効果があるかどうかの確認は基本的に消費者目線では試すことができず、販売元などの情報を頼りにするしかありませんが、色んな情報を精査し、自分なりに納得できる方法で殺菌消毒をしていくしかありません。ちなみに私の場合、UVライトでの殺菌消毒をしています。

少しでも皆さんのお役に立ちましたら幸いです。



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