前回考察した違和感にも通じるのだが、このドラマは視聴者を置いてけぼりにしての強引さがヒドイ。特に登場人物のどうしようもなさは、伝説のNHK朝ドラ「ちむどんどん」にも負けていない。
とりあえず強烈な2人のオトナコドモについて。

①夏海の父 (敢えて「ぐっさん」と呼ぶ)
どんな理由でシングルファーザーなのか。ただの離婚か別居か、それとも死別？　
食堂を経営している割には店を切り盛りしているのは夏海だし、あまりにも適当な男なのでおそらく妻には逃げられたパターンだと納得 。
ここまではありがちだと思いきや、ぐっさんはその上を行くだめんずだった。夏海が大会出場のために取っておいた資金を、金策に困る仲間にくれてやるのだ。「文七元結かよっ！」とツッコむ私に目もくれず、文句も言わず怒らず許す夏海。
どっちが親やねん。

その後、息子が彼女を孕ませる事件が勃発。
彼女の両親に散々罵倒され、厨房からカボチャでも持ってきて謝るのかと思いきや…棒立ちぐっさんの横で、すかさず土下座したのはやっぱり夏海！
どこまでデクノボウやねん、ぐっさん。

②夏海の母・横山めぐみ
そんな父親の元で苦労しながら育った夏海。
さぞかしよく出来た母の遺伝子を受け継いで、健気に生きてきたのかと同情していた矢先に現れた真珠夫人！
え、生きてたの？と視聴者は驚いたと思うが、夏海もぐっさんも通常運転。まるで「ちょっとそこまでの買い物から帰ってきた母」のような自然さが、とっても不自然。
更に、初対面の娘の彼氏(健人)には「あんな子でいいの？」と。そんな事を言う親っておるんかい？これもライトな虐待かと恐る恐る見ていたら、健人に借金を頼み、断られたら店のレジから金を盗む！！
えええええ〜っ、こんなシーンあり？とクラクラしてきたところに、夏海登場からのお目こぼし。
なんで家を出たのか謎だったが、持ち金切れでヒョコっと戻ってきて、さらに盗んで出ていく、こんなクズ母を描くのも今流行りの多様性なのか？

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そんな腐れ外道のような両親の元に生まれたのに、なんで夏海はこんなに良い子なのか。両親に金を持っていかれるなんて、グレていいと思うぐらい不憫なのだが。
嗚呼、まだまだ書き足りないがお時間が来てしまった。続きは後ほど。