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新日本風土記「夏のうた 沖縄の旅」 (ドキュメンタリー NHK)

誰もが特別な思い出を持つ季節、夏。全国の「夏のうた」を探す後編は、沖縄を巡る旅。民謡から『さとうきび畑』、ウチナーポップスまで、歌に支えられ生きた人々の夏の物語

沖縄戦の激戦地・読谷村で暮らす農家の『さとうきび畑』。大阪のリトル沖縄・大正区で遠い故郷を思う『てぃんさぐぬ花』、そして親子をつないだ『花』。沖縄球児を『ハイサイおじさん』で全力応援する兵庫県の高校吹奏楽部。石垣島の高校生が三線で歌い継ぐ八重山民謡。沖縄のラジオ局が大切にする沖縄方言と『島人ぬ宝』など「ウチナーポップス」…本土復帰50年を迎えた沖縄の、多様な夏の歌の世界と人々の暮らしを紡いでいく。

(以上公式HPより)

今年は沖縄の本土復帰50年。それを記念した企画が多く、国立博物館での琉球展も大盛況だったそうだ。

異国情緒と戦争の悲しい歴史の両面を持つ沖縄には、私も幼い頃からなんとなく惹きつけられる思いがしていた。

今回の新日本風土記は、そんな沖縄のうたにちなんだ人々の暮らしと思いで構成されていた。どの歌も沖縄らしくて好きだが「てぃんさぐぬ花」の歌詞を今回初めて知り、なんて名曲なんだ!と思った。十番まであるその歌詞の全てが真実というか、そうだよな〜と、思わせられる。

大阪で三線教室を開いている講師が「沖縄民謡は三線の音ではなく、歌が重要だ」みたいな事を言っているシーンがあった。フラメンコでも、踊りより歌の方がメインだと聞いたことがある。芸能というのは、楽器よりも人が発する声や想いの方が重要なのかもしれない。

沖縄のうたで、より印象的なのは甲子園の応援でも広く知られている「ハイサイおじさん」だと思う。"アナザーストーリーズ"でも取り上げられていたのだが、明るく聞こえるあの歌、本当はとても悲しい歌詞なのだ。さらに歌の由来のせいで甲子園では一時禁止された事もあり、名実ともにドラマチックな歌である。

沖縄については思うことも書きたい事もまだまだ尽きないのだが、とりあえずここではこの辺で止めておく。



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