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20161210日記

おたくなので好きなキャラが飲んでいたお酒は飲みたくなるもので、大好きなキャラクターがクリスマス市を歩きながらホットワインを飲んでいたので飲みたくなった。
それまでゲーム中心おたくで、アニメは見るけどアニメにものすごくはまったことがなかったから、毎週どうしたらいいのかわからない感情に振り回され、ひとりじゃ受け止めきれないといってほぼ毎週同じ友人と酒を飲んでいた頃の話だ。ホットワインというキーワードがなくともわたしたちは酒を飲みながら今週のアニメの話をする予定でいた。
飲みはじめはいわゆる大衆居酒屋のようなお店で、その次も似たようなお店で、ホットワインなんてなく、むしろふつうのワインさえなかったんじゃないかな。ビールに日本酒、とってもおいしくいただきました。
そうしてホットワインというキーワードも忘れて、次はあのキャラクターが飲んでたシャンパン飲みたいねなんて言って検索をかけたお店は、行ってみるとボトルシャンパンしかなかった。というかむしろグラスシャンパン出してくれるお店のほうが珍しい。シャンパンがないなら、ホットワインはどうか、とそのときになってふとおもいだすようにホットワインという言葉が出てきて、そうだそうだホットワインがいいよねえとなった。酔っ払いは忘れやすく、ノリやすい。
お店は大繁盛で立ち飲み席しかないほどだった。メニューもきちんと見ないまま忙しない店員さんをつかまえてホットワインありますか?ときくと、つくりますよと言われてつくってもらった。どうやらメニューにはないようだった。ありがたい。
お通しのパンをおいしいおいしいと食べながらしばらく待ってやってきたホットワインは、これまで飲んだホットワインの中でダントツ、こんなにおいしいホットワインあるのかと驚くほどにおいしかった。わたしらの好きなあのひとだってこんなにおいしいホットワイン飲んでないんじゃなかろうか。飲ませてあげたい。
シナモンって特別好きでも嫌いでもなかったけど、めいっぱいシナモンきかせたホットワインっておいしいんだと知った。
あれからその友人と飲むと、たまにそのホットワインにふたりで想いを馳せる。普段行かないところで酒飲もうという企画にて訪れた場所だったので、行動範囲からはずれていてあれから行っていないのだ。旅というほどではないけど、旅先で出会ったおいしいものって心に残るってやつもあるのかな。とうったところでひと呼吸おいて思い返して見たが、いや、それだけじゃなくぜったい世界でいちばんおいしかった!
#日記