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2023年 東大大学院人文社会系研究科入試の様子

2023年度の東京大学大学院人文社会系研究科の入試を受けてきた。
その様子を簡単に記しておく。

学士入学試験の時は大教室に皆一堂に集められての受験だったが、
大学院入試では法文1号館といういつも授業を受ける建物での一般的な教室での受験で、緊張してはいるもののいつもの授業のある日常の延長線上にいる感覚だった。
東大の校舎は基本古くて寒い。
学士入学試験の時、よりによってこんな寒い日にこんな寒い廊下に出なければいけないのか……と思いながら待機していたが、今年も例に漏れず、一度寒い廊下に出て待機してから教室に入室するという流れがあった。
寒い廊下に出てから暖かいところに戻ると尿意をもよおす……。
教室に戻ってから尿意が出てきて、
「うーん 我慢できるかな、いや、11:30まではきついな、行こうかな、言いだしづらいな、きついなぁ」
と思いながら外国語試験の開始時刻を迎えた😂
結局、試験の開始と共に気持ちの高ぶりでトイレに行きたいことを忘れて問題を解いていたが、試験開始直前までそわそわとこの上なく雑念で心かき乱される時間を過ごしたのでトイレは我慢しない方がいい……
もし博士課程の試験を受けることがあれば、絶対に行こうと思う😂😂

今回、院試の対策は全然できていなかった。特に専門科目の対策が全然足りていなかったので、教室でも待機の廊下でも慌てて自分で作ったチェックシートに目を通していた。

外国語試験

9:30-11:30 外国語試験(2か国語)
英語は今年は1問だけ文法を複雑にしたもので、単語のレベル自体はそれほど高くなく、文法を複雑にした1問を解けるか否かで点数に差が出るように思われた。
ドイツ語も今年は単語、文法共にレベルはそれほど高くなく、基礎的な単語をきちんと追えるかどうかにかかっているようだった。
学士入学試験に比べると院試の方が問題の難易度は低く、合格のために求められる得点率もおそらくゆるくなるので「大丈夫、なんとかなる……」と自分に言い聞かせながら解いた。
それよりも専門試験の知識を問われる部分の方が危ないので、余った時間で専門試験の暗記をちゃんと覚えることができているか問題冊子の余白部分に書き込んで確認をしていた。

昼休み

学士入学試験の時と同じく、家からおにぎり2つとホットコーヒーを入れた水筒を持ち込んでいた。
糖分が足りなくなるかも?と心配してやたらお菓子も持ち込んでいたが、緊張していたのか実際はおにぎり2つで満足してしまった。
おにぎりを食べて、その後、専門科目のためのチェックシートをやはり見直していた。
ホットコーヒーは至福の癒しで、「ありがとう!朝の自分!」と思いながらすすっていた。

専門科目

13:30-16:00 専門科目
外国語よりも心配していたのはこちらの方だった。
というのも、卒論や日々の授業で直近まで忙しく、院試の対策に割ける時間がなかなか作れないまま院試の日を迎えていた。
思い出す限り、1年上の優秀な先輩も院試の前はなんだかボロボロになっていた…つまり、東大内部生は常に色々他のことで忙しくて院試に専念という訳にいかないのだ。
この点でも、院試は東大外部からの受験生に有利なように思われる。
専門科目といえば教授の興味関心に沿って出るから普段から授業に出ている内部生の方が有利では?と思いがちだが、実際はそうでもない……笑
なんとか用紙を埋めることができているからましか、これで落ちたとしてもこれ以上は答えられなかっただろうから悔いはないなと思い、納得して提出した。

学士入学試験の時は周りの書き込む音の勢いがすごくて、それに圧倒されて「も、もう絶対にだめだー!!!」と絶望していたが、今回はこじんまりした教室で人もそれほどおらず、幸い他の人の書き込む音が一切聞こえてこなかったので自分のペースでのんびりと回答することができた。
結果、学士入学試験の時は終わった時に、その日1日の緊張による心理的負荷でどっと疲れたが、院試ではそこまで精神的に消耗せずに過ごすことができた。

一次試験合格発表は2月2日(木)。
学士入学試験の一次試験合格発表はオンラインでも行われるのだが、
院試はなぜか法文2号館の現地まで見に行かないといけないらしい。
わざわざ見に行って落ちていたらとてもショックなのでオンラインで発表してほしいと思ってしまう。
合格しているような気がするが、合格していなくても来年また受けるのみ……と心はなんとなくおだやか……というか、この2年間なかなか忙しい学生生活で、無事卒業まで来れただけでほっとしている。
しかしたった2年過ごしただけでまだ知識量は全然たかが知れているので、やはり大学院に入ってからが本番、と気を引き締めつつ、まだ残っているレポート作成に取り掛かる。

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