エントリーとエグジットが瞬時に判断できるという意味での「１秒」
実際の執行時間軸は５分足。

長期足のトレンド方向を確かめつつ５分足で・・・といった
よくあるMTF的な環境認識は一切省く。
代わりに通貨強弱を簡易的に判定するインジケーターが付属する。
その名も「マックス・ジャジメント」（Max Judgement）
時間足毎に強い通貨順に並べて表示するインジケーターだ。

おそらくは、移動平均線の並び順などで通貨の強弱を測っているのだろう。
私はGMMAのパーフェクトオーダーで通貨強弱を判定する方法について
記事にしたが、基本的な考え方はそれに共通するものかと思われる。

強い通貨を買う、弱い通貨を売る、これが環境認識のすべてだ。

実際にどのようなシステムなのかについては
YouTubeでレビューしている人がいるので、それを観るのが早かろう。

「マックスアベレージキャンドル」（MAX Average Candle）は
Heikin Ashi Smoothedというインジケーターと同じもの。
「マックス・シングル・ボリンジャー」（MAX Single Bollinger）は
BBands Stopsと同じである。
両者とも海外サイトで無料で配布されているインジケーターだ。
これらについては以前に書いた記事がある。

MAX Average CandleとMAX Single Bollingerを
表示させたドル円の５分足チャートをここに載せる。

次に、このチャートにマーフィー氏の「遅行スパンアタッカー」を導入してみよう。色抜きの矢印が遅行スパンアタッカーの売買シグナルである。

MAX Single Bollinger（つまりはBBands Stops）出現とほぼほぼタイミングが一致していることにお気付きいただけただろうか。

遅行スパンアタッカーは、スーパーボリンジャー用のサインツールで

●　遅行スパンが陽転（ローソク足を上抜くこと）
●　終値がプラス 1 シグマラインを上に抜ける
このときに買いサインが出る。

●　遅行スパンが陰転（ローソク足を下抜くこと）
●　終値がマイナス 1 シグマラインを下に抜ける
このときに売りサインが出る。

これによって、MAX Single Bollinger（＝BBands Stops）が
ボリンジャーバンドとローソク足がどのような位置関係のときに
出現するのかがよく了解できるであろう。

今度は、スパンモデルを重ねて表示してみよう。チャートを見やすくするために遅行スパンは消しておく。

スパンモデルの青色スパン・赤色スパン（雲と一般的に称されるもの）と
MAX Average Candle（＝Heikin Ashi Smoothed）との類似性は明白だ。

「１秒スキャルFX」は勝てる商材として人気だが
スーパーボリンジャー＆スパンモデルに通じるロジックが
その背景にあることが、理由の一つであろう。

いわば、「１秒スキャルFX」のチャートは
極限までに簡素化・簡略化したスーパーボリンジャーと
スパンモデルの「簡易版」とでも言おうか。

さて、これらを踏まえて２つのことを申し上げる。

その１

スーパーボリンジャー＆スパンモデル手法は
しっかり身につければ一生使える最強の武器となる。
がしかし、特有の裁量判断が求められる手法なので
ただちに使いこなせるというものではない。
FXを学び始めたばかりの時期はとりあえず手っ取り早く
「簡易版」ボリンジャーバンド＆スパンモデルをというのは
大いにありえる選択肢だと考える。

「１秒スキャルFX」で勝てると実感できたら
じっくり時間をかけてスーパーボリンジャーと
スパンモデルを習得するのがよい。
さらにもっと勝てるようになるだろう。

ぜひお勧めしたいことは「１秒スキャルFX」に
遅行スパンを表示させるということだ。
移動平均線を次の設定にすればよい。

その２

２つ目は、「１秒スキャルFX」は持っていないが
スパンモデルは使っている、使ってみたいという人向けだ。

スパンモデルに、スーパーボリンジャーの代わりに
BBands Stopsを表示させてみてはいかがか？
BBands Stopsの出現や色変わりによって上に述べたような
スーパーボリンジャーの状態が判断しやすくなるだろう。
BBands Stopsは、繰り返すが、ネットに無料で転がっている。

さらに、大局観を把握するときに従来のマーフィー氏の方法に
通貨強弱というのを加えてみるのはどうか？
勝ちやすく負けにくい通貨ペアを選び出す大きな助けとなるだろう。
MAX Judgementでなくてよい。他にも通過強弱を知る手段はある。
それに特化したインジケーターもいくつも見つけられるだろう。

２つと言ったがもう１つある。

その３

nihil sub sole novum
日の下には新しきものあらざるなり