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Bugsy Method 3

以前の記事はこちらから。
Bugsy Method 1
Bugsy Method 2

Renko Bugsy

Bugsy Method は平均足を使う。平均足に替えて練行足を使うのがRenko Bugsy。練行足はサイズを決めなければならない。ローソク足/平均足の場合でも、15分足にするのか5分足にするのかはたまた日足週足かを決める必要がある。それと同じことだ。

Trading Viewはデフォルトで期間14のATRで練行サイズを設定する。これは甚だ具合が悪い。「ATR」を「Traditional」に変更して数値を入力する。

クロス円の場合は、0.01が1 pip
クロス円以外の通貨では、0.0001が1 pip
単位がドルの場合は、1は$1、0.1は¢10
円の場合は、1は1円

どの手法を使うにせよ練行足の一番の肝は練行サイズにある。各自が検証と経験によって導き出すしかないのだが、とっかかりの目安として、ATRの25%~50%あたりから試してみるといいだろう。日足なら日足のATR、1分足なら1分足のATRということだ。

ちなみに、チャートは中長期スイングなら日足を、デイトレやスキャルピングなら1分足を使う。本来は非時系列の練行足に日足も1時間足も1分足もないのだが、Trading Viewの練行足は似非なので、仕方がない。Trading Viewは所詮おもちゃと私が言う所以だ。

Line Break Bugsy

「Line Break Chart」というのは「新値足チャート」の海外における呼称だ。平均足や練行足に替えて新値足を表示させる。

練行足と同じくTrading Viewの新値足も残念なことに似非である。本来非時系列であるべき新値足と練行足が時間の制約に縛られる仕様となっている。Trading Viewは所詮おもちゃだから致し方あるまい。

時間足縛りがあるという致命的欠陥を逆手に取る使い方を紹介しよう。通常のローソク足のときのように異なる時間軸を見ながらトレード判断をするのである・新値足には存在しないはずの「上位足」を観察するということだ。

日足 - 4時間足 - 5分足
30分足 - 10分足 - 3分足
5分足 - 3分足 - 1分足
といった組み合わせを試すといい。

4時間足チャートに表示した新値足は、通常のローソク足の日足に近い。5分足チャートの新値足は、ローソク足の15分足に近い。1分足の新値足は、ローソク足の5分足に近い。銘柄や時間帯にもよる。あくまでも目安だ。

新値足は練行足のようにサイズで迷わないのがいい。上のチャートは15分足。平均足より格段にノイズが少ない。

練行足サイズに相当するのが新値足では本数で、何本の新値をブレイクしたら新しい足を描画するかを設定する。一般的に使われているのは「3」「5」「10」でデフォルトは「3」である。

最もノイズが少ないのは練行足。また、練行足はトレーリングストップがわかりやすいので、ポジションを握り続けるのに役に立つ。新値足はエントリーが明確だという利点がある。

ここでいうノイズとは価格の小さな上げ下げのことだが、その上げ下げに一喜一憂してしまうトレーダーの感情的ノイズも大幅に軽減されるのが、練行足や新値足を使う最大の利点と言えるかもしれない。

新値足でブレイク(陽転/陰転)を確認したら練行足でエントリーしストップをトレールしながらポジション管理するというのもいいだろう。

新値足など初耳だという人は以下の動画を。日本語ではこんなのしかない。英語に困らないなら「Line Break Chart」で検索するとためになる情報があまた見つかるだろう。

【追記】経済指標発表時における新値足

【追記2】

「Line Break」と聞くと水平線やトレンドラインをブレイクする手法を思い浮かべる人が多いようだが、ここでいう「ライン」は過去の高値に引いたラインを指す。「Line Break Bugsy」という名称は少なからず混乱を招くようなので、「Price Break Bugsy」と改称する。

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