こどもタウンって、どういったイベントなの?

先週、僕が代表を務めるNPO法人 NEXT CONEXIONの中高生スタッフによるイベント「こどもタウン」を南予で初めて開催しました。

今回は、こどもタウンのイベントについて、お話をさせていただきます。


こどもタウンってなに?

こどもタウンプロジェクトは、仮想のまちを舞台に、中高生が小学生と一緒に社会のしくみを楽しく学び合う企画で、これまで計8回(沖縄開催を含む)実施しています。

こどもタウンは中高生と小学生が、社会のしくみを楽しく学び合う「仮想の街」です。

市民となったこども達は、働いてお金を稼ぐことができます。

ただし、そのうち一部は税金として役所に納めなければなりません。

街では、自分のことだけ考えていればいいわけではありません。

何か問題があれば、街のみんなで話し合い、新しいルールができるかもしれません。

ルールを守らないと、場合によっては裁判にかけられ、罰金を取られることもあります。しかし、このルールを変えるのもこども達です。

こういった『模擬社会体験』を通して、こども達は社会のしくみを体験的に学ぶことができます。


こどもタウンは、「働かざる者食うべからず」!?

こどもタウンが目指すのは、「限りなくリアリティに近い形で、社会のしくみを学び合うこと」。

『限りなくリアリティに近い形』とは、いわゆる「資本主義社会」の再現を指します。こどもタウンでは、「公務員系のブース」以外は、お給料が自分たちの頑張りで変動します。

ですので、「自分たちがいくら稼ぎたいか」を考えるところからスタートします。

また、『社会のしくみを学び合うこと』とは、「スタッフ」「参加者」というくくりではなく、同じ「市民」として、お互いに学び合う大切さを指します。

例えば「商店」のブースでは、中高生のスタッフが中心となり、みんなで
○ いくら稼ぎたいか
○ そのためにはどれだけの売り上げが必要か
○ そのためにはどういった売り方をするべきか
○ いくらの融資を受けるか
を考えます。

お店の形が見えたら、実際に銀行で融資を受け、仕入れに行きます。

仕入れがおわったら、お店の開店準備をし、実際に販売を行います。

お店にいてもなかなか売れないときは、自分たちで売って回ることも。

閉店時間が来ると、売り上げを計算し、納税額を確定させ、お給料を受け取り、納税を行います。

滞納をした場合は、税務署から呼び出されることも!ここまでの工夫が街の中では再現されています。


このような体験を通して、現代社会の課題が浮き彫りになることもよくあります。そういった社会の中で、中高生とこども達が一緒に考え、判断し、行動し、こども達のシティズンシップ(市民意識・主権者意識)を育むことが、この取り組みの大きな目的です。


準備をするスタッフは、仮想の社会を考えることで、「政治」を体験する。

こどもタウンで中高生は、お兄さん・お姉さんとして、こども達をリードしなければいけません。

そのため、スタッフは毎週1度のペースで集まり、ミーティングを行います。

先ほども書きましたが、こどもタウンが目指すのは、「限りなくリアリティに近い形で、社会のしくみを学び合うこと」。

限りなくリアリティに近い形を作るには、こども達に「楽しんでもらう」だけではいけません。

例えば商店だと、実際にどういった形で融資を受け、仕入れを行い、売り上げにつなげるかを、まず自分たちが知る必要があります。

また、自分たちが学んだことをこども達に伝えるには、いかにわかりやすくできるか工夫が必要になります。

こういった体験を通して、逆にこども達から学ぶことが、中高生の成長につながります。

また、ミーティングではこどもタウンの社会状況についても話し合います。

税配分や銀行の金利のバランスなど、こどもタウンの社会状況を振りかえり、課題をどのように改善していくかを考えます。

こういった活動を通して、「どうすれば社会がうまく回るのか」「自分たちは社会にどのように貢献できるのか」を知るきっかけを作ります。


中高生の活動は、自分たち自身の学習効果に影響も!

実はこのような、「こどもタウンをどうするべきか」を考える行動が、中高生に実際の社会問題について考える機会を提供してくれています。

学校の社会で、あるいはスマホで配信されるニュースなどを通して、こども達は実社会に触れる機会は多くあります。一方で、それについて考えたり、行動をする機会は、あまりありません。

僕は、そのことが近年問題の1つとなっている若者の政治的無関心や社会的無気力を生み出している大きな理由の1つだと考えています。

自由なようで自由じゃない、選択肢があるようで選択ができない

「一度、そういう環境を取っ払って、中高生が自由に何かを作れる環境を作ると、何が起きるんだろう。」

そういったかかわり方を、僕自身はとても楽しんでいます。

そして、何よりもそれを中高生が楽しんでくれていることがいいですね。

社会を学び合い、形にし、振り返り、また学ぶ。

僕があまり何をしなくても、自分たちで動く楽しさや意義をこどもたち自身が学んでくれていることをとてもうれしく思います。


こどもタウンを次のステージに上げるために…

こどもタウンをより質の高い教育のモデルにするためには、実際に社会で活躍されている方のご協力が必要になります。また、活動を継続して行うためにも、ご支援が必要です。

ぜひ、こども達と一緒に、社会のしくみを学び合いませんか?

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