「シルバー民主主義」だから「選挙に行こう!?」

現在、愛媛県選挙管理委員会から委託を受け、11月に実施が予定されている愛媛県知事選挙の巡回啓発講座を実施しています。

講座の中では、「シルバー民主主義」についても触れています。シルバー民主主義とは、

『少子高齢化の進行で有権者に占める高齢者(シルバー)の割合が増し、高齢者層の政治への影響力が増大する現象』

のこと。こうなると、選挙に当選したい政治家が、多数派の高齢者層に配慮した政策を優先し、少数派である若者層の意見が政治に反映されにくくなる結果、世代間の不公平につながるのではと指摘されています。

この「シルバー民主主義」、生徒にもインパクトのあるテーマの1つのようで、講座後の声やアンケートには、「シルバー民主主義の話を聞いて、どうして若者が選挙に行った方がいいのかということがよくわかった。」という回答も少なくありません。同時に、これは僕自身の講演力のなさでもあるのですが、「シルバー民主主義だから選挙に行く」というフレーズには違和感を感じ、講座を受講してくれた生徒に対し申し訳なさを覚えます。

そもそも選挙とは、「政治」の意思決定方法の1つにすぎません。もちろんこの意思決定に若者が参加しない(=投票率が低い)ことは大きな問題の1つだと思います。一方で、国や自治体の予算や政策には限界があります。「若者が損をする社会だから」という理由で選挙のときにだけ参加をし、若者の声を届けようというのでは、どこか世代間対立を煽っているような感じもします。

むしろシルバー民主主義だからこそ、「行くべき」は「政治」ではないでしょうか。「政治」は「人々が互いに関わり合って暮らしている場」である社会の「利害を調整する働き」という意味があります。高齢者の中にも「これからの社会を担うこども達のための政治をしてほしい」という想いを持たれてる方もいらっしゃいます。また、これからますます少子高齢社会が進むことが予想される中で、若者には新しい社会構造にどのように対応していくかが問われています。

大きな社会の変化の中にある時代からこそ、「日頃から政治に関わる」という意識を持つこども・若者を1人でも多く育て、伝えていきたいと思います。

なお、愛媛県知事選挙の巡回啓発講座は愛媛県内の高校を対象に10月末まで実施予定です。見学等のご希望がありましたら、ぜひお問い合わせください。


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