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潰瘍性大腸炎になって、言われて嬉しかった言葉・悲しかった言葉

潰瘍性大腸炎になったばかりの時
病気を報告すると、様々な方から
励ましや、労りの言葉をいただきました。

どれも心のこもった、有難いものでした。
メールを読みながら涙したことも
一度や二度ではありません。

必ずや、元気にならなくては!と
気合いが入ったものです。

とりわけ
イラストレーター仲間のHちゃんが
「お腸ちゃんは
今まで色んなことを乗り越えてきた人だから

心配はしていない。

絶対良くなるって信頼しかしていない。」

というニュアンスのメールをくれました。

当時、医師からは
「一生治らない」と言われて
それでも何とかどうにかならないかと
暗中模索の中
あの言葉をもらった瞬間
私の中で、力がみなぎる感じを
今も鮮明に覚えています。

それとは逆に、ある人からは

「潰瘍性大腸炎のことを調べてみたけど
僕みたいな性格は
ならなそうな病気だな〜。苦笑」

という

乱暴な言葉使い、ごめんあそばせ

思わず声を荒げたくなるような言葉を
もらったこともあります。

もちろんご本人に悪気はありません。

彼は自分のことを、おおまかな性格
ワタクシを、繊細
と分類しての言葉でした。

しかし

原因不明だと言われている病気なのに
医師でもないその人が
「性格」の一言だけで括る
その無神経さに怒りを覚えました。

しかししかし
人を責める前に、己はどうか。

ワタクシだってこれまで散々
人を傷つけるような言葉を
言ってしまって後悔することがありました。

相手の苦しみがわからずに
傷つけたことも沢山あります。

その人の本当の姿を見ようともしないで
うわべだけで、決めつけてしまったことも多々あります。

オーバーリアクションで
相手に不快な思いをさせてきたことも
山ほどあったと思います。

若かった時は
今より真面目で頑固で譲れない性格が災いして
離れてしまった人もいます。

それに
傷つけなかったとしても
だから良いというわけではない
という後悔が一つあります。

それは
ワタクシが入院していた時
別の病院に、癌で入院していた友人がいて
LINEでやりとりしていました。

その時、友人から

「でも、お腸(夫人)は死なない病気だから」

という言葉をもらった時
何と返して良いか、分かりませんでした。

結局
お互いに、少しでも回復しますようにと
励まし合って終わりました。

しかし

ワタクシが退院した一週間後
友人は亡くなりました。

あの時の

「でも、お腸は死なない病気だから」

の言葉に
彼女の心を軽くするような言葉ひとつ
かけることが出来なかったことが
心残りになっています。

逆に自分が彼女の立場だったとして
あの時、どんな言葉をもらえたら救いになったのだろう?
その答えは、今も出ていません。

大切な人の、辛い状況の時の
言葉の重みと、発言することに
ますます慎重になりました。

ですが
ワタクシはまだまだ人としても未熟ですので
そんなつもりではなくても
これからも、人を傷つけてしまうでしょう。

特に、この病気は
その人それぞれに症状が異なったり
合う薬、合わない薬や食材があります。

一括りには決して出来ないし
してはいけない病気です。

むつかしい内容であるからこそ
自分の体験を、丁寧に書いていきたいと思います。

慣れた頃が一番危険。とは
あらゆる場面に共通する言葉です。
noteに投稿する回数を重ね
慣れたこの頃ですので
自戒を込めて、書きました。





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