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#0 メディア装置と質量

落合陽一はメディアアーティストをしながらメディア装置の研究者をしている.他にも教員やら起業家やら様々な肩書きはあるもののこのマガジンでは肩書きは一旦忘れたい.ひとりのアーティストであり,また研究しながら世界を俯瞰する洞察者としての着眼点から,落合陽一というフィルターを通じて,世界を文章や写真で切り取って行きたいと考えている.

このマガジンでは僕が社会と接する中で目的やフレームに対して行うこと,というよりはむしろもっと個人的なこと,生の言葉や見てる風景を感じたままに,ルールの決まったゲームではなく一つの関数的に何かを表現したい.なぜだろうか.

魔法の世紀デジタルネイチャーといった文章は書きつつも,自分の創作から見える見地やメディア観についての議論を他の社会的なメッセージと切り離して,より深めていくような「文章というまとまり」 を今まで書いてきたことは少ないと思う.本になって出版される頃には生の言葉は薄まってしまうし,時代感は変化してしまう.僕は自分の言葉をライターによるインタビューなしで書いた本を仕上げるにはやはり数年かかるから,その間の工程をいつももどかしく思っている.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

いつも応援してくださる皆様に落合陽一は支えられています.本当にありがとうございます.