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高山の家具メーカー日進木工がウィスキー樽「HIDA BARREL」を開発・製品化しました

 
はじめまして、カンダまちおこしの松野です。7月からOCOSのキュレーターとなりました。
 
7月19日に飛騨高山の総合家具メーカー、日進木工株式会社で開かれた「HIDA BARREL」の制作発表会にお伺いしました。
報道陣もギャラリーもたくさん集まり、質問が飛び交う生き生きとした記者会見でした。学びが多かったので皆様にもお伝えします。

日進木工が新分野の樽づくりに踏み込んだきっかけとは
 
10年前からジャパニーズウィスキーの蒸留所の数は10倍にも伸び、世界的にも人気が高まっています。しかし、ウィスキーの樽を専門に作っている樽メーカーは国内にわずか数社しかなく、ほとんどが輸入に頼っています。
今回この樽作成に踏み切ったのが、77年間、椅子やテーブルをはじめとして飛騨の匠の職人技で様々な家具を作ってきた日進木工です。

日進木工の北村社長

樽制作はなんと飲み会での会話からはじまったそうです。同じ飛騨高山で酒造店を営む有巣社長がジャニーズウィスキーの制作を始めたことや、北村社長のお父様である会長が樽の作り方のお話をしたことがきっかけだそうです。
樽作りなどしたことなかった北村社長ですが、研究熱心な社員と共に独学で、2年弱という短い期間で樽を作りました。それが「HIDA BARREL」です。
 

樽制作の様子

家具メーカーが作る樽の強みとは
 
ウィスキーの樽は中のお酒が漏れないように木を曲げて作られます。通常は木を組んだ後に熱を加えて曲げます。しかし、「HIDA BARREL」の樽は木を曲げてから組んでいます。家具職人だからこそできる曲木(まげき)の技術が必要で、樽は高い精度を保って液漏れを防いでいます。

曲木をもって説明する北村社長

はやくウィスキーを飲みたい方へ
 
国産の楢で作った樽でウィスキーを熟成すると、独特な良い香りがつくそうです。熟成には3年もの時間がかかります。待ち遠しいですね。
 
7月には、樽の制作のきっかけともなった飛騨高山蒸溜所(船坂酒造店)に5つの樽が入荷されました。3年後にはウィスキーも熟成した樽も飛騨高山産の、ジャパニーズウィスキーが楽しめます。

飛騨高山蒸溜所を運営する船坂酒造店の有巣社長

さらに、当社が運営するOCOSのクラウドファンディング限定でオリジナルグッズを販売する計画もあります。まだ計画段階ですが、皆様のお声が多くなれば実現に近づくと思います!

ウィスキーが好きな方も、少しだけ興味がある方も、ぜひ今後の動向をチェックしてみてくださいね。

(トップの写真は左から、北村社長、有巣社長、当社 田代)
 
 


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