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日本の株価はなぜ上がらない?

2024年1月23日(火)。おはようございます。こちらはいいお天気です。

さて日経平均の史上最高値更新が時間の問題です。前回高値の38,915円が1990年なので34年ぶり。

んっ?タイトルは「日本の株価はなぜ上がらない?」。上がっているのでは?
はい。ようやく日本株も経済の実態に合った動きをするようになりましたが、ここまで来るのに34年!!!長過ぎませんか。

アメリカの株価指数も、つい先日史上最高値を更新しました。S&P500は2年ぶりの最高値更新です。ずいぶん時間がかかりました。それでも2年です。34年って一体何?

「働いてもお金持ちにはなれない」。以前の投稿で述べた通り、普通の人がお金持ちになるには働くだけではダメで、お金に働いてもらう仕組みを作ること。そのためには、収入より低い支出で生活を回して、余ったお金を投資に回す。そうやって積み上がったお金(資産)がお金を生む。

ただし、この仕組みが成立するには絶対的な前提条件があります。そう、「株価は長期的には上がり続ける」です。

株価は、政治や経済全体の状況だったり投資家の思惑だったり、さまざまな要因が絡み合って、確かに短期的には上がったり下がったりします。でも、長期的には必ず上がり続ける。

なぜならば経済は成長するから。なぜ成長するのか。なぜならば人々が一所懸命に働くから。額に汗して、脳みそで考えて、今日より明日、明日より未来と、将来を良くしていこうと働くからです。

なのになのに日本はどうして34年もの長い間、だらしなく体たらくを続けてきたのか。

ちょっと考えてみてください。

「働いてもお金持ちにはなれない」で書いた、働いて収入を得る、ということと、余ったお金を投資する、ということ。

これは企業側(経営者側)から見ると、

・労働分配率
・利益の再投資

です。

日本は、先進国の中では労働分配率が低い。つまり給料が安いです。労働分配率が低い、ということはその分利益は上がる、つまり株価にとっては好条件なのです。

百歩譲って、低い労働分配率(給料)でも我慢しましょう。その分株価が上がることで資産が増えていくのであれば。

しかし、そうやって得た利益も成長の原資として有効に再投資することなく漫然と会社経営を続けてきた経営者、内部留保という名の懐にただ漠然とお金を貯め続けてきた経営者、本当に罪深いです。

ここ最近の株価上昇のきっかけとなった「PBR1倍以下問題」。

PBR1倍以下の会社というのは、その会社の株を持っているよりも、今すぐに
会社を解散して現金を手に入れる方がお得、という、つまり将来性のない何とも情けない状態の会社です。

東証が「PBR1倍以下とはけしからん、何とかしろ」と改善要求して、経営者もようやく反省。重い腰を上げて内部留保など余ってるお金を有効活用するようにした。

これが昨今の株価上昇の背景です。それにしてもこれまでの34年間、そもそも日本は普通にお金持ちになれる構造になってなかったということに、あらためて驚きます。

さて、日経平均はもうすぐ史上最高値更新。34年かけてようやく元返し(1倍)です(泣)。一方、S&P500も史上最高値。こちらも2年かかりました。さて、34年前と比べると何倍になっているのだろうか…