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第3期からの見直しポイント(前半)

こんにちは。特定保健指導ウェルエットの管理栄養士の脇です。
ご参考:ウェルエットとは

特定保健指導は第3期を迎えています

 特定保健指導制度は2008年から開始しました。
国の医療費抑制施策として健康保険組合に実施が義務付けられています。
40歳以上の全被保険者・被扶養者が生活習慣病リスクを判定する特定健診を受診し、リスクが高いと判定された場合に、専門家による個別指導で3~6ヶ月間で健康的な習慣を身に付けてもらい、生活習慣病の発症を予防、もしくは重症化を防ぐという取り組みです。

第1期、第2期で得られたビックデータによる検証で、予防施策としての医療費抑制効果が認められました。

国立循環器病研究センターは、特定健康診査や特定保健指導の結果を集約した「ナショナルデータベース」を分析し、特定健診および特定保健指導の効果を解析した。特定保健指導により3年後にメタボは31%減少し、腹部肥満も33%改善。心血管リスクも有意に改善したという。
出典:国立循環器研究センター予防医学・疫学情報部(2019年1月9日)

第3期の2018年度より、国は特定保健指導実施強化策を全国の健康保険組合に通達し、具体的な実施目標の数値(健保の種類により35~55%の設定がある)を提示しました。

さらに、各保険者別に実績を公表することも発表されました(2017年度〜)

 また、目標達成度により、各健康保険組合が拠出している後期高齢者医療保険の負担金(全体の保険料収入の20%程度を占める)が最大上下10%変動するという施策も併せて提示しました。

これにより、積極的に実施率を上げないとならない状況になりましたが、従来の方法では目標を達成するのに困難な事情があります。(もちろん従来のフローでもすでに目標を達成している健康保険組合もありますが)

現状の特定保健指導の平均実施率は15%前後です。

目標達成には現状の2~3倍実施しないとなりません。これにより特定保健指導市場は現状よりも拡大すると考えられます。

そこで、厚労省から現場で創意工夫効率化し、実施率があがるよう
特定保健指導の運用ルールを大幅に見直しました。

今日は、第3期から見直されたポイントを紹介(前半)します!
出典:第3期特定健康診査等実施計画期間における特定健診・特定保健指導の運用の見直しについて (2019/6/25アクセス)

見直しポイント① 3ヶ月でも可とする

最終評価は必ず6ヶ月後に!!と、なっていたのを、3ヶ月後に最終評価を実施してもいいよ、というように見直されました。
もちろん6ヶ月間実施しても良いのですが、短くすることで途中離脱を抑えられる(=実施率を上げる)、介入を密に行うので短期集中で習慣改善に取り組める、などのメリットがあります。

これらのメリットから、すでに3ヶ月プログラムを採用、導入している保険者や実施機関もすでにあります(ウェルエットも3ヶ月プログラムです)

3ヶ月間で積極的支援を実施する場合、だいたい2週間に1回くらいの頻度で支援Aや支援Bを実施することに。

しっかりと取り組みをされている対象者さんにとっては、寄り添ってサポートしてもらっている印象を持つのではないでしょうか。
また、それほど改善意識の高くない対象者さんでも、指導者から密にコミュニケーションが届くことで、改善の動機づけになりやすいのではないでしょうか。

指導の間隔が空いてしまうと、取り組みそのものを忘れられてしまったり、誘惑に負けやすくなったり・・と成果が出づらい印象を持ちます。

見直しポイント② 初回面接と実績評価の同一機関要件の廃止

初回面談をA機関が行い、継続支援をB社が行う、というように。
一人の対象者さんに対して、複数の実施機関が指導、介入をすることが可能になりました。

これは次の③に繋がる内容です。 
と、いうことで、早速次にいきましょう。

見直しポイント③ 健診当日に結果が揃わなくても、初回面接の分割実施を可能とする

定期検診(もしくは人間ドッグ)で当日わかる腹囲・体重(BMI)・血圧・質問表の結果から、対象者が抽出できれば、その場で特定保健指導をスタートさせてよい! ということ。

健診を受けた当日って一年の中で一番健康に対する意識が高いときではないですか?
そのタイミングで、初回面談実施し、リスクを説明したり改善点を提案することができれば効果が出やすく、効率が良いと言えるのではないでしょうか。

この見直しにより、ポイント②の同一機関縛りの廃止と併せて、次のような特定保健指導の新しい形ができます。

健診当日⇨健診を担当する医師が初回面談の一部を実施(分割面談1)
後日⇨実施機関の管理栄養士が残りの初回面談を実施(分割面談2)

こういったフローを確立し、普及させていくことで健診機関と実施機関の連携、産業医・産業保健師との連携がすすむことも期待されています。

見直しポイント④以降は、次の記事で紹介します!

ウェルエットは第3期基準の特定保健指導を提供します

ウェルエットに少しでも興味をお持ちの方、ぜひお気軽にお問い合わせください。



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