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中国のシリコンバレー、Huaweiも本社をおく深センで暮すにはいくらかかる?

米中貿易戦争、米中「5G戦略」の炎上にとともに、中国の通信機器大手である「HUAWEI(ファーウェイ/華為技術)」が世界で注目を集めています。HUAWEIは、1987年に中国 ・深センに設立され、30年かけて世界有数のICTソリューション・プロバイダーで、世界市場シェアは3位になっています。Tech系モノ作りの精神にあふれた深センも「中国のシリコンバレー」としていま世界中から注目されています。

Huawei、Tencent、ZTEなどのテクノロジー系会社が深センに本社を置くようになり、驚くべきスピードで新しい最先端技術を駆使して成長しています。深セン、中国の経済を推進する非常に多くの大企業を惹きつけてきた都市の魔法は何ですか?

深センは、中国の南側にある都市で香港に近く、港があるためコンテナ輸出入に有利な地形があり、1980年代には中国の最初の経済特区として設立され、その後、「トリクルダウン」政策の原動力となった深センでは、1,300万人が暮らしています。深センの経済と人々の生活状況をよりよく理解するために、住宅販売に関する20,000件以上の情報をスクレイピングしました。以下では調査結果を説明したいと思います。

ステップ1. データを収集する

Webサイト:Lianjia.com(中国で最も広く利用されている不動産Webサイト)

Octoparseを使用して、には、住宅名、住所、価格、利点、住居計画、住居地域、発売日、賃貸期間、賃貸要件、駐車スペース、電気、および駅までまでの距離が含まれる情報をスクレイピングします。

ステップ2. データを整理する

ステップ3. データを視覚化する

上のグラフは平方メートル当たりの家賃を示し、青は価格帯の安いのほうを、赤は高いのほうを表し、円の大きさは市場での家賃の数を表します。地図から家賃の放射輝度を見ると、香港(深センの南の方にある)に近いほど家賃は高くなる傾向が見られます。

次に、家賃と物件の数です。棒が物件のレコード数で、赤い線が中国人民元の平方メートル当たりの単価を表しています。例えば、左から2番目の棒は、福田区の2550戸が平均130元/㎡で賃貸可能であることを示しています。

それでは、小地域(1つ区にはの複数の小地域がある)のデータを詳しく見てみましょう。どの区内でも都心部に近いエリアほど家賃が高いです。

下のグラフは平方メートル当たりの費用とアパートの面積の関係を示しています。小さいアパートは単価レベルでより多くの費用がかかることは明らかです。20㎡より小さいアパートは最も高いです。

8〜15㎡の物件は1戸当たりの家賃が最も高いのに対し、70〜110㎡の物件は1戸当たりの家賃がはるかに低くなります。一方、家賃は110㎡を超える物件で回復しています。

家賃と地下鉄駅までの徒歩距離の相関関係を見てみましょう。相関係数の値は-0.49で、これは、地下鉄の駅までの距離が家賃と強い相関を持つことを意味します。駅に近いほど家賃が高くなる傾向があります。

HUAWEIの本社は深セン市の中心部の外として扱われてきた龍崗区にあり、家賃は55元/㎡なので、50㎡のアパートは50 * 55 = 2750元となります。

しかし、TencentやZTEを含むほとんどのハイテク企業と南山区のすべてのスタートアップ企業で働いている場合、例えば、毎月の給料は8000元で、50㎡のアパートを借りるなら、現在の家賃は50 * 130 = 6500元になり、相当大変でしょう。ですから、南山区ではルームシェアは普通です。もし一人暮らししたいなら、給料はそらく月に2万元ぐらいなら、そんな余裕があると思います。もちろん、平均㎡単価の低いエリアに住むのもいいですが、毎日の通勤ストレスを考えると思い切ってオフィスの近くに引っ越しをするというのもいいかもしれませんね。

いかがでしたか?深センに住みたい方はぜひ参考にしてみてください!

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