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#364 育休取得は仕事のパフォーマンス向上に繋がった?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、仲間同士の化学反応により、学びの相乗効果が得られるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週もまた新しいタイトルコールをスタートさせていただきました。
仲間同士の化学反応で学びの相乗効果が爆上がり」そんな表現をしてくれたのは、10月から育休スクラに参加してくれている、かなちゃんになります。
かなちゃん、ありがとうございます。

腹落ちセミナー小田木レビュー

一週間のスタートですが、今日は、先週開催させていただいたイベントの「小田木勝手に一人レビュー」をさせていただこうかなと思っております。
どんなイベントを開催させていただいたかというと、企業の中の人向けに、【男性育休から考える”組織と個人の成長”】~今、人事担当者がおさえたい育休マネジメントの発想~こんなタイトルのトークライブを開催させていただきました。
参加くださった方、本当にありがとうございます。

今月、このVoicyの土曜スペシャル対談で、オンラインメディアデータのじかん編集長の野島光太郎さんが対談ゲストに来て、「めちゃくちゃ仕事人間だった僕が、育休を取ってみました」エピソードを語ってくれたのですけれども、この野島さんと、そしてお馴染み沢渡さんの3人でトークライブを繰り広げたというのが、先週のイベントになります。
#356 データのじかん編集長・野島光太郎さんに、男性育休取得をとった理由について聞いてみた)
#357 データのじかん編集長・野島光太郎さんに、男性育休を組織に還元するための視点について聞いてみた)

男性育休」というホットなテーマを入れさせていただいたのですけれども、野島さんの個人のケースから紐解いていって、育休をとるということが、個人にも組織にも良い形になるというのは、どういう事なのか?
そして個人のケースから入るのですけれども、ここから言える成功要因と、それを会社だとか個人が再現していくという上でポイントになるのは何なのか?
こんなことを90分かけてワイワイといろんな着眼点から語るという、そんなイベントでした。
私もやっていて盛りだくさんで楽しかったのですけれども、Voicy放送は10分しかありませんので、私の勝手な注目ポイントはどこだったかな?というのをシェアさせていただきたいと思います。

育休取得は仕事のパフォーマンス向上につながったのか

野島さんが「育休を取って良かったよ」と、対談でも言ってくれていた通りなのですけれども、ここからイベントの核は、個人にとって幸福度が増す。こういった観点で育休取得はいいよね。
これはたぶん否定のしようがないと思うんですよね。
ここで終わらずに、育休をとるということが、仕事のパフォーマンスを上げるということにつながったのかどうか?
ここに切り込んでいったというのは、ポイントになるかなと思っています。

「野島さん、育休取得が仕事のパフォーマンスにぶっちゃけ本当につながりましたか?」これは自信持って「はい」と言ってくれたんですよね。
でも、ここでテーマになるのは、育休をとるということが、すなわち仕事のパフォーマンスにつながるではないじゃないですか。
なので、じゃあなんで野島さんは、そんなに自信満々に「はい」と言えるのか?ここを分解していったところが、参加者の反応もすごく大きなところでしたね。

育休取得を早く決めて早く共有する

今回のトークライブのポイントは、3つあったかなと思います。
育休をとるということが、仕事のパフォーマンスにつながったと言える要因3つ。
一つは、取るって早く決めて、かつ早く共有する
ちなみに、野島さんのケースはいつだったかというと、安定期に入ってすぐというタイミングだったらしいので、育休取得までに4ヶ月以上の時間をここで確保することができた。
ギリギリじゃなくて、早く決めて早く共有する。
これがかなり次のポイントにもつながる大事な点だったなと思います。

チーム全体のテーマとして、仕事の仕分けを進める

では、たっぷりあるこの時間に何をしたか?というと、仕事の仕分けを個人でもするし、チーム全体でもシェアして進めた。
人が一人、チームの中で抜けるわけですから、野島さんが持っている仕事をどうする?これを個人でも仕分けていくし、チームでもどうするか?という俎上に載せて、チーム全体のテーマとして、仕事の仕分けを進めたと言っていました。
残すべき仕事は何か?
残すとしたら、誰が担うのが最も適切か?
こういう観点で徹底的に切り込むという事をしたそうです。

ここでインパクトのある言葉だなって思ったのが、「仕事の仕分け」無駄を改善していくだとか、優先度を振っていく、そして不要な仕事は思い切ってやめるという決断をしていく。
これって、普段から必要だ必要だと言われているのですけれども、野島さんは「育休だからできた」って言ってました。
どういうことか?
仕事を離れるというプロセスがない限り、普段通りの仕事をしている中で、いきなり無駄な仕事を辞めようぜとか、あなたのやってる仕事、もしくは自分のやってるこの仕事は無駄じゃない?と、言えますか?
現実的にはなかなか難しいよね。
だからこの難しいテーマに「育休だから向き合うことができた」この言葉は、かなりインパクトがありましたね。
仕分けをして、きちんと適切に準備していく、決めていくというためにも時間がほしくて、だから早く決めて共有する。
こことセットで進めることができたというのが、成功要因だったのかなと思いました。

仕分けしてから育休に入る、そして戻ってくると、一旦無駄な仕事が整理されている。
そしてそうすると、やるべき仕事、重要度の高い仕事に、もっと時間が割けるようになっている。
ちなみに、野島さんはメディアの編集長なので、良い記事を継続的に書いていくということがパフォーマンスに直結するらしいのですけれども、業務の中で書ける記事の本数が、育休前よりも倍になったって言ってました。
単純にパフォーマンスが倍ですよね。
かつ、きちんと仕分けして休みに入ったので、育休中にメディアのトラフィックは下がらなかった。
これまでのパフォーマンスを維持しながら、戻ってきてさらにパフォーマンスを上げることができたというのが、野島さんのケースだったのかなと思います。
なるほど。客観的、合理的に確かに仕事のパフォーマンスにつながったな。
こんなふうに言えますよね。
さらに、仕分けたことで、戻ってきたときに、メンバーが成長していたそうです。
でかいお土産付きって感じですね。

一旦仕事を離れることで、自分自身の仕事を客観的に見られる

さらに、これは定量化が難しいところではあると思うのですけれども、一旦仕事を離れるということで、自分自身の仕事を客観的に見るということができるようになったというのも、パフォーマンスにつながるという表現をしていました。
短期的な期日と、仕事、成果に追われている中って、いろいろ考えたいことに考える時間を十分に投じることって、なかなかできないと思うんですよね。
新しいアイディアって、頭に余白がないと考えられないし、浮かんでこないじゃないですか。
でも、一旦仕事を離れるという時間が生まれたからこそ、自分がやってたこと、そして事業を客観的に見ることができて、だからこそ浮かんできて、復帰後に実践につながったアイディアがある。そんなふうに言っていました。
「もちろん全力で育児をやってました。そのまま今もやってます。」
なので、体や時間を何に使うか?ということと、頭に生まれた余白を何に使うか?ここって、意外とバランスをとっていろんなことができるんだな。そんな可能性も感じました。

仕事を離れる不安を分解して、どう備えるか決めて、チームを巻き込みながら手を打つ

野島さんは何の不安も迷いもなく取っていたのか?というと、野島さんは「仕事大好き人間」「趣味は仕事だというくらい」とご自身でもおっしゃってましたので、当然、仕事を離れる不安がなかったか?というと、ありました。
ただ、仕事を離れる不安っていうのを、自分の不安、そして上司が持つだろう不安、チームや組織が持つだろう不安に分解をして、ここに蓋をせずに、武器を取ると決めて、準備期間に不安を分解して、どう備えるか決めて、そしてチームを巻き込みながら手を打っていた
こういった行動とセットだったというところが、男女にかかわらず、大きな成功要因になるんじゃないかなと思いました。

そんなイベントから改めて考えたいなと思ったのが、こういったケースを特別な個人と、特別な組織の成功体験、「あの人で、あの組織だったからできたんだよね」で終わらせないというのが、やっぱり大事だなと思っています。
「女性だから」とか、「男性だから」という線も引かずに、何がうまくいった要因なのか?具体的なケースから何がうまくいった要因なのか?というのを抽出して、それを自分のケースだとか、自分のチームで再現するにはどうしたらできるかな?
ここを当事者も組織も一緒になって、考えていきたいテーマだなと思いました。

野島さんのケースと、そして沢渡さんが共有してくれた着眼点と、この場自体をみなさんにシェアしたかったのですけれども、今日は小田木注目ポイントに絞って話をさせていただきました。
ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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