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#617 「いいよいいよ」ですぐ仕事を引き受けてしまう問題

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、両立期にぶつかる3つの壁を乗り越えるためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。


今日は木曜日ということで、このVoicyチャンネルを一緒に運営している、あいちゃんが考えてくれたテーマを取り上げたいと思います。
今週のあいちゃんのテーマは何かというと、『「いいよいいよ」ですぐに仕事を引き受けちゃう問題』でございます。

【先日、大学時代の友人に久しぶりに会った際、友人からこんな相談を受けたので、ぜひ小田木さんにも考えていただきたいです。
友人の悩みは、「いいよいいよ」とすぐ仕事を引き受けてしまう自分をどうにかしたいというものです。
彼女は、入社2年目で今年度から部署が変わり、今まで以上に仕事量が増えました。
営業という仕事を楽しくやっているつもりでしたが、「いいよいいよ」とすぐ仕事を引き受けてしまい、自分のキャパを超える仕事量になり、ついには体を壊して、現在休職中だそうです。
来月から復職予定ですが、このままだと今までと変わらないのではないかと心配だそうです。
彼女の部署は、メンバー間でも仕事量に差があり、仕事を引き受けた分だけ仕事量が増えてしまうそうです。
来月から彼女が楽しく仕事に復帰できるように、ぜひ一緒に考えていただきたいです。】

あいちゃん、そしてお友達、ありがとうございます。

「いいよいいよ」ですぐ仕事を引き受けてしまう

まとめると、「いいよいいよ」とすぐに仕事を引き受けてしまう、これを何とかしたいというテーマですね。
引き受けた結果、自分のキャパを超える仕事量になってしまうこともあり、ついには体調を壊してしまったという内容です。

まずは、体調を壊してしまったとありますが、本当につらかったんじゃないかなと思いますよね。
頑張ってきたけれども、頑張りたかったけれども、体の方が先に、「お願い、もう休んで」という声をあげてくれたということですよね。
回復して復帰のめどが立ってきたというのは、すごく嬉しいことだなと思いますし、一方で、同じ環境に戻っていく中で不安もある、これはすごく正直な気持ちじゃないかなと思います。
私も一緒に考えたいと思います。

つい引き受けてしまう私のメカニズム

「いいよいいよ」と引き受けちゃう問題は、結構多くの人にあるんじゃないかなと思います。
とりあえず引き受けちゃうとか、頼まれると断れないとか、あるあるですよね。
今回のケースを考えるにあたって、どうするか?の前に、どんな状況か?”ついつい引き受けてしまう私のメカニズム”を考えてみたいと思います。

たぶんいくつかパターンの選択肢があると思うのですが、一つは、引き受ける時は大丈夫だと思ってしまう。「いけるいける」ですね。
「いいよいいよ」で「いけるいける」。
これがあるかなと思います。

もう一つ、考えられるのは、断れないというところですね。
断れない理由もいくつかあると思うのですが、一つは、相手に申し訳ないと思ってしまう
あとは、「できません」と言いたくない。こういうのもありそうですね。
もしくは、相手との関係が、断ることによって悪くなるのが嫌、だったら引き受けよう。こういうメカニズムももしかしたらあるかもしれない。

”なんで自分は、「いいよいいよ」と引き受けちゃうのかな?というところを、客観的に振り返って、自分のパターンをつかんでみることは、一つのスタートになるかと思います。

いけるかどうかの判断の精度を上げる

じゃあ、そこからどうする?ですが、まず、引き受ける時は大丈夫だと思ってしまう、「いけるいける」のパターンだったらどうするかですが、いけるかどうかの判断の精度を上げるというのが、一つ、テーマになりそうかと思います。
今、自分がどれぐらい仕事を持っていて、例えば、今週あとどれぐらい時間の猶予があるのか?これって皆さん、どうつかんでますか?
時間レベルであとどのぐらい猶予があるのかは、タスクリストだと分からないんですよね。
なんとなく詰まっているとか、なんとなく空いている、こういうぐらいじゃないかなと思います。
なので私がおすすめしたいのは、このVoicy放送でも”ブロック時間管理”といった呼び方で何度か紹介したことがあるのですが、仕事の所要時間を見積もって、自分の時間を予約していく、こういうタスク管理、時間管理のやり方をぜひおすすめしたいなと思います。
こうすると、いけるかどうかの判断が一目瞭然。
自分も一目瞭然だし、OutlookやGoogleカレンダーなどを使って仲間と共有していくと、仲間にもいけるどうか一目瞭然になる。
これが時間管理のやり方ですね。
イメージしてもらうと、美容院の予約台帳みたいなものですね。今はパソコンかもしれないですが。
美容師さんごとに時間の一覧があって、9時から12時まではAさんのパーマが入ってます。その後、3時からBさんのカットの予約が90分です。
こんな感じで、スケジュールが面で抑えられているんですよね。
なので、その一覧を見ながら、「1時から3時までの2時間だったら空いてますよ。」こういうやり取りができるのが、たぶん美容院の時間管理じゃないかなと思うのですが、あのイメージです。
なので、予約が入ったら(タスクを引き受けたら)、所要時間を見積もって、何日の何時から何時という予約を自分のスケジュールに入れていく感じですよね。
それができると、仕事の依頼があったときに、「明日の夕方の一時間なら空いてますけど、どうですか?」とか、あと、「今週、2時間ならフォローに入れます。じゃあ、全体のここを引き受けますね。」こういうコミュニケーションが成り立つようになるので、とてもおすすめです。

NOでつくる信頼関係がある

もう一つの、断れないパターンについては、”NOでつくる信頼関係がある”ということを前提に捉えるのがすごく大事だと思います。
あいちゃんのお友達も誰も責めないですが、できないのにできると言っちゃうとか、いろいろ引き受けてつい抱え込んでしまう(くれぐれも誰も責めてないですよ)、これをやっちゃうと、仕事の中で信頼されなくなっちゃうし、そういう引き受け方や抱え込み方をしてしまうと、仕事ができない人だなと思われちゃうんですよね。
断れないなと思う時に、迷惑をかけたくないとか、信頼を失いたくないと思いながら引き受けちゃうパターンが多いと思うのですが、実はそういう引き受け方が迷惑をかけちゃうし、相手の信頼を失うことにつながっちゃう、残念な仕組みがあるんですね。
そこを踏まえて、”NOでつくる信頼関係がある”ことをつかむのは、すごく大事なことじゃないかなと思います。

相手も別に、是が非でも引き受けてほしい、つべこべ言わずにやれとは思っていないはずですよね。
やれれば助けてほしいし、無理だったら無理だと言ってほしい。
これが多くの場合のパターンじゃないかなと思います。
なので、できることとできないことをちゃんと伝える
これは相手も望んでいることなんだと思っていいと思います。
できることとできないことをちゃんと伝えられると、YES・NOだけではなくて、例えば、「2時間だったらできますよ」とか、「期日を調整してくれれば、来週の水曜日ぐらいをめどに引き受けられます」とか、「この部分は経験があるのでできますが、この部分は経験がないので、誰か別の人にあたってくれますか」こういう話が成り立つわけですよね。
丸っとできるできないではなくて、できることとできないことを切り分けながら、相手とコミュニケーションをとっていく
これができると、「信頼できるな」、「この方は仕事ができるんだな」そういうことがありありと相手にも伝わると思います。
なので、そういう状況を目指して、少しずつ変えていけるといいなと思いました。

チームで考えたい問題

今回の「いいよいいよ」とすぐに仕事を引き受けてしまうケースですが、私が少し気になっているのは、あいちゃんのお友達は入社2年目なんですよね。
私は友達の努力だけではなくて、周囲ももっと様子を気にかけて、関わっていく、状況をつかんでいくというのは、すごく大事なことだと思います。
お友達個人の問題というよりも
、チームの中で誰もが余裕がないとか、仕事が偏っていて個人ごとに調整しなきゃいけない状況になっているとか、キャパオーバーで大変な状態になっても、みんなが抱え込むしかないといった状況に結構課題がありそうですよね。
なので、チームの大事な仲間が体調を崩してしまったことを一つのきっかけにして、チームみんなでどうしようか、どうしたらみんなで疲弊せずに仕事をしていけるだろうか、どうしたらもっとお互いに相談できるだろうか、助けを求められるだろうか、こんなことをみんなで考えるきっかけになっていくといいなと思いました。

今日はあいちゃんの質問コーナーで、”「いいよいいよ」ですぐに仕事を引き受けちゃう問題”を取り上げさせていただきました。
お友達のことを心から応援しています。

先週の一番放送は、頭の中を片付ける回!

今日は、おまけチャプターがありまして、木曜恒例に勝手になっている、先週の一番放送を今日も共有させていただきたいと思います。
こちらもあいちゃんプレゼンツ、先週一番聴いていただいた放送は何か?コーナーですが、先週、一番聴いていただいた放送は、『#608 頭の中の「あれもこれも状態」を片付けるシンプルな方法』でございました。
お聴きいただきありがとうございます。
先週はこちらが断トツで多かったんですよね。
しかもこの放送をきっかけに、このチャンネルを初めて聴いた方もかなりの割合でいらっしゃって、どうもありがとうございます。
”頭の中の「あれもこれも状態」を片付ける”、頭の中が散らかるじゃないですか、よくぐちゃぐちゃになっちゃいますよね。この状態をどうやって片付けていくかについて、私なりのポイントをまとめた放送回です。
面白そうだなという方、よかったらお聴きください。
放送にリンクを貼っておきます。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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