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#1136 根性型でヘトヘトな自分の頑張り方を変えたい(というお悩み)

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は5月7日の火曜日です。
昨日は祝日でしたので、今日から仕事を始めるという方も多いんじゃないでしょうか。
私は、今年はカレンダー通りのお休みをいただきましたので、今日からまた仕事を再開していきます。

職場から参加する人が増えています「オンラインスクール・スクラ」

今日の放送は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて放送お届けしたいと思いますが、本題に入る前にまたお知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

根性型でヘトヘトな自分の頑張り方を変えたいというお悩み

それでは早速、今日、いただいているご質問を読んで放送をしていきます。
質問くださったのは、ちゃいまるさんです。
ちゃいまるさん、ありがとうございます。

【小田木さん、皆さん、おはようございます。
私は月に一度、コーチングを受けており、そのコーチからのおすすめで、小田木さんの著書とVoicyに出会うことができました。
小田木さんのVoicyを出勤中の車の中で聴くことが習慣で、家庭モードから仕事モードへのナチュラルなスイッチになっています。
毎朝の放送は本当にありがとうございます。
今回初めて質問させていただきます。
かれこれ何年も抱えている未解決の悩みについてです。
それは余力はどうやったら残せるかです。
私は、高校、大学時代、武道に励んでおりました。
どんなにしんどくても休まない最後までやり切ってナンボ倒れても起き上がる「できない」と言ったら、おしまい
それが当たり前として、力を振り絞って毎日を頑張っていました。
そんな偏った思考のまま社会人になり、結婚し、仕事の場面でも子育ての場面でも、私に染み付いた偏った頑張りを当然のごとく発揮して、これまで過ごしてきました。
もちろんこのスタンスでよかったこともたくさん経験できたのですが、このエネルギーの回し方では、50歳を数年後に控え、もはや限界です。
仕事から帰宅後、ヘトヘトすぎて家事も超スローペース。
中3小6の娘たちや夫との会話も、業務連絡程度。睡眠時間確保が最優先。
この流れをなんとか変えたいと思っています。
しかし、肝心の余力ってどうしたら生み出せるのか?で迷走しております。
余力が残せたら、たくさんいいことがありそうという期待感と手ごたえは感じつつ、まだまだギリギリまで頑張ってナンボに思考が傾いていて、なかなか流れが変えられません。
私としては、今日も明日も未来も軽やかに仕事を続けていきたいと思っていますし、家族と過ごせる時間を味わいたい、人生を楽しみたいと思っています。
小田木さんのアドバイスをいただけましたらとてもうれしいです。】

というご質問です。
ちゃいまるさん、ご紹介でこのVoicyを知っていただいたということでありがとうございます。よかったら、紹介者の方にもよろしくお伝えください。
そして、出勤中の車の中で聴いているということなので、今日ももしかしたらお車の中でこれを聴いてくださっているかもしれないですね。
ご質問、本当にありがとうございます。一緒に考えてみたいと思います。

改めて今回のご質問ですが、概要は、ギリギリまで頑張ってナンボではなく、余力を残せる仕事のやり方にシフトをしていきたい。武道経験から染みついた最後まで出し切るスタイルが身について変えられない。今のやり方だと毎日ヘトヘトで、家族との時間も楽しめない。余力と持続可能性がほしい。
こんなお題をいただきました。
また小田木所感ではありますが、一緒に考えてみたいと思います。

大丈夫、持続可能な形にちゃんとできます

読んでみて、感想をまず一言ですけど、一言で言うと、同じです。
正確に言うと同じでしたというのが、私の第一声ですかね。
私は武道はやっていないですけれども、気合い・根性・長時間労働系で、通称「イノシシ」とか、個人商店すぎて小田木商店と呼ばれていた時代が結構長かったので、そういう意味で同じですでもあるし、一方で、この頑張り方はあと10年は難しいなと30代のころに思いまして、そこからの頑張り方のシフトをしたという意味で、たぶんどこかのタイミングで持続可能性に疑問符が付いて切り替えが必要になったという、こういったケースも同じだなと感じました。
私は運動神経もまったくないですし、根性はあるけど、スタミナはないというところなので、たぶんちゃいまるさんよりも早めに限界が来たというだけかなと思っています。
そんな結果、今は持続可能な頑張り方にシフトできたなと思いますし、過去よりもいいパフォーマンスが出せているなと思うし、さらに家族はもちろん大事だし、家族だけじゃなく、植物とか犬とか、今までだったら見向きもしなかったものに時間を使えているなという気がするので、以前よりもより豊かな日々になったなと思っています。
なので、何が言いたいかというと、大丈夫、持続可能な形にちゃんとできますということを、まず最初にお伝えできればなと思いました。

消耗しない仕事のやり方は、究極の目的志向(小田木なりのまとめ)

今回、ちゃいまるさんからは、余力を残したいとか、消耗しない仕事のやり方をしていきたいというご要望をいただきましたけれども、消耗しない仕事のやり方とは、何であって、何でないのか?ここを私なりのまとめをしてみましたので、これがいわゆる小田木所感ではありますけれども、ちょっと参考に聴いてみていただければなと思います。

消耗しない仕事のやり方というのは、何であって、一方で何でないのか?
まず、これじゃなかったなというところでいくと、私なりにはですよ、まず一つが、手を抜くことではない
そして、どちらかを選ぶことでもない
どちらかというのは、「仕事なの?それとも家族なの?」という二者択一とか、天秤志向的なやつですね。どちらかを選ぶことでもない。
さらに、過去の自分の否定でもない
ここまでちゃいまるさんが積み重ねてきたことを否定したら、やっぱり自分じゃなくなっちゃうじゃないですか。それまでの自分を完全否定した変化って、私も含めて多くの人には難しいんじゃないかなと思いますので、そういう意味で、過去の自分の否定でもないなと思いました。

じゃあ、消耗しない仕事のやり方は何だと思っているのかですけれども、私的には、これは究極の目的志向だなという結論に至りました。
消耗しない仕事のやり方というのは、手を抜くことではなくて、究極の目的志向どちらかお選び取ることではなくて、究極の目的志向。そして、過去の自分の否定ではなくて、究極の目的志向
こういう感じですね。
究極の目的思考って何よ?というところなんですけど、例えば、仕事で最高のパフォーマンスを発揮するという目的を置いたとするじゃないですか。
仕事で最高のパフォーマンスを発揮するという目的を置いた場合に、例えば、誰しも睡眠不足よりも十分な睡眠をとったほうが最高のパフォーマンスを発揮できますよね。
一人だけで考えるよりも、自分の視点しか着眼点がないよりも、多くの着眼点が出せたほうが、仕事の質はあがりますよね。
仲間と知恵を出し合うとか、自分の偏った思考ではなくて、より多角的に考えた結果で出せた結論のほうが、いいパフォーマンスが出せますよね。
しかも一人で一時間考えるよりも、仲間と10分話したほうが、時間効率も上げながら質を上げるということだって可能だと思います。
さらに、仕事で最高のパフォーマンスを発揮するという目的を前提に置くと、家族とギクシャクするよりも、家族といい関係が維持されたほうが、仕事でもいいパフォーマンスが発揮できる。
こういう構造じゃないですか。
この目的に基づいて手段を選ぶやり方を変える、これが究極の目的志向だなと思います。

手段を目的化させない

そう考えると、ちゃいまるさんが武道を通じて培った粘り強く根性があるとていうのは、強みであり、さらに言うと、手段なんですよね。
これを否定するのではなく、目的を実現するために適切に生かせてないだけ
こういうことじゃないかなと思います。
粘り強く根性があるタイプは、目的が適切だと本当に強いと思います。
ただ、ちゃいまるさんもご自身で言ってるように、何が残念かというと、たぶん仕事で最高のパフォーマンスを発揮するという目的よりも、私はこういう頑張り方だからという手段のほうが先に来ちゃっているんじゃないかな、手段が目的になっちゃっているんじゃないかなと思いますので、ここを変えるだけで、状況は劇的に変わっていくんじゃないかなと思います。
「ええ、本当?」と思うかもしれないですけど、手段を目的化させない。
目的は最高のパフォーマンスを持続的に発揮すること。
それに基づいた時に、改めて仕事で実現したい成果は何か、対象を間違えていないか?ここに考える余地はないかなという目線は持ってみてもいいかなと思います。
例えば、営業かなんかで、私の仕事は顧客と会うことです。こういった定義をしちゃうと、会うことが目的になってしまい、とにかく会いまくる。こういう時間の使い方をしがちですよね。
でも、顧客と会うのは手段であって、顧客の課題を解決することが目的であるとちゃんと認識ができれば、おそらく誰もが、誰と会うべきかをちゃんと選ぶように行動していく。
シンプルに言うと、こういう構造かなと思います。
そういう意味で、どんなタスクをこなす必要があるかではなくて、仕事で実現したい成果って、最終的には何だっけ?ここをもう一回握り直した上で、ちゃいまるさんの強みを否定するのではなく、強みの生かし方、発揮のしどころを選んでいけたらいいと思います。

そう考えると、家族と豊かな時間を過ごす。これも、結果、手に入れたいものではなくて、目的そのものですよね。
なので、その目的のために「なにもかも」とか、「とにかくもっと一緒にいなければ」ではなく、「ここだけは」の力の入れどころは何なのか?例えば、「朝食時間だけは」なのか、「日曜日の午前中だけは」なのか、ここに力を入れれば、家族と豊かな時間を過ごすという目的が、最も効果的に手に入る、その力の入れどころはどこなのか?
こういう発想で、何に時間を使って、何に時間を使わないのかを選んでいくのが、究極の目的志向かなと思います。

ちゃいまるさんさんを含め、気合い・根性系は、目的が適切だと本当に強いです。
目的をとらえ直して、ぜひ余力を生み出していただきたいなと思います。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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