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#1144 「キャリアには目標やゴールが必要か」を考える

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

キャリアを考えるとき、ゴールや目標は必ず必要か?

今週も木曜日がやってまいりまして、今日は一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
早速、なつさんの質問を読み上げさせていただきます。

【週末は、NHKで放送された実写版岸辺露伴の「密漁海岸」を楽しんだなつです。
このシリーズは、作り手の皆さんのこだわりが伝わってきて、世界観を表現する、伝えるという観点でもおすすめのシリーズです。】

これは私も注目していました。まだ「密漁海岸」は読んでないんですけど、「ルーヴルへ行く」をチェックしまして、「密漁海岸」も見なきゃなと思っている次第です。
ギャグかなという髪形が思いのほかマッチしているのが、おもしろいですよね。
何を言っているのかさっぱり分からないという方がいましたら、失礼しました。実写版岸辺露伴シリーズはたぶんNHKプラスで見られるんじゃないかなと思います。
質問に戻ります。

【今日から3週にわたりお届けするのは、組織の中で働く人のキャリアをテーマに、私自身の過去の経験を振り返りながら質問を考えてみました。
まず今週第一弾は、キャリアプランの考え方についてです。
私自身の経験を振り返ってみると、大学時代は、今、学校で実施されているキャリア学習やキャリア支援といったものはなく、キャリアについて考えることもなく、新卒時代の就職活動はお恥ずかしながら内定がゴールになっていた気がします。】

なつさん、同じです。

【学生時代は、受験や大会といった明確なゴールに向けて活動したり努力をすることが多いのですが、社会に出た後の個人のキャリアを考えるとき、ゴールや目標は必ず必要でしょうか?
私自身、「やりたいことは何?」と聞かれることが、これまでの就職活動や上司とのやり取りで出てきたことで戸惑った経験があり、小田木所感を聞いてみたいと思いました。】

という内容です。
なつさん、ありがとうございます。
改めて今日の質問は、組織の中で働く人のキャリアをテーマに、3週連続で質問をしていこうと思う。
今回は、個人のキャリアを考えるとき、ゴールや目標は必ず必要だと思うか?そして、「やりたいことは何?」に答えられないといけないのか?
こういった観点について小田木所感を聞いてみたいというお題をいただきました。

キャリアというのはこれまで歩いてきた道

キャリアというテーマが結構でかいなと思いますけれども、小田木所感として私的にはこういうふうに考えているよという共有をさせていただければと思います。
まず、どう考えるかの前に前提としてなんですけど、まず「キャリア」というキーワードを私はどうとらえて今日の放送をするかというと、キャリアというのはこれまで歩いてきた道、今日ここまで歩いてきたこの道、オギャーと生まれてから今日までの道のり、そしてこれから人生の終わりまで歩いて行く道。
広いなと思うかもしれないですけど、その人のすべてが私はキャリアだなと思っています。
その中でどこの会社で仕事をするかとか、どんな職種につくかとか、どんな役職を担うか、これはたぶんその中のごく一部だなと思います。
キャリアを割りと広く大きくとらえているよというのが一つですかね。

ゴールや目標が必要かは一概には言えない

ゴールや目標についてですけれども、一緒くたにくくってゴールや目標が必要か否かという考えは、私はできないなと思います。
なぜならば、どっちのタイプもあるので。
いわゆる、過去放送でもしましたが、登山型で積み上げていくキャリアと、トレッキング型で積み上げていくキャリア、大きくこの2種類どっちもあるよっていうことですよね。
登山型というのは、まさに登るべき山頂を決めて、これがいわゆる目標やゴールですよね。目標やゴールに向かって一直線に登っていくのが登山型で積み上げていくキャリア
トレッキング型というのは、目指す山頂は決めてないんだけれども、歩く道のりを楽しみながら、だんだんに山を登っていくって感じですかね。「こんなところに泉がある」とか、「わ、ここはすごく見晴らしがいいね」結果的に山を自分なりに登っていく。今ここに集中しながら登っていくというイメージでしょうか。
この二つのタイプがあるんですけれども、さらにこれも人によってどっちかというよりも、時々で切り替えるハイブリッド型「今は目標があるので登山します」とか、「いったん目標達成したので、次の登山に向けてトレッキングします」みたいな、時々で切り替えるハイブリッド型や、あと、短期的には登山型、短いスパンでは目標やゴールを決めて集中するんだけれども、中長期的には、長いスパンではトレッキング型で探求しながら歩いていきますといった併用型もあるなと思います。
なので、ゴールや目標が必要かという観点については、一概には言えないということも前提の一つかなと思います。

キャリアを考えるというと、「どうなりたいか?」とか、「何になりたいか?」というほうの問いが着目されがちなんですけれども、ぶっちゃけ将来の予測って難しい、どんどん難しくなってるじゃないですか。
そうすると、「何になりたいか?」よりも、どうありたいか?どんなふうに生きていきたいか?こっちのスタンスのほうに問いが移っているケースも、割りと多いなと思います。
いかがでしょうか?

私自身のキャリア自己分析

そんな前提を置きながら私自身はどうかという、私自身の自己分析であり、自己所感なんですけれども、私自身は短期的には登山型、中長期的にはトレッキング型のまさに併用スタイルだなと思います。
そして、実際の自分自身のここまでのキャリア、そしてたぶんここからもそうだろうなと思うんですけど、結果的にできたキャリアの典型。
気づいたら、今ここにいた、そんな感じです。

皆さんもご自身のケースで考えてほしいんですけど、計画的に築くキャリア偶発的に築かれるキャリアの比率が、自分の場合はどうだったかな?これを比率であらわしてもらっていいですか?
そうすると、私自身は3:7。計画的3、偶発的7。もしくは、2:8ぐらいなのかもしれないなと思っています。
ここまで聞くと、いろんな着眼点があって分かりにくいなと思うかもしれないんですけど、そこがポイントなんですよね。
結局、どんなふうにキャリアを考えればいいかというよりも、自分の個性だとか、自分の特徴を踏まえた時に、どんなふうに考えられたらいいか?
こっちじゃないかなと思います。
なので、私自身が偶発比率が高いということは、これがたぶん自分の特徴や強みとあっているんですよね。
さらに環境の要請もあって、結果的にこうなったんだなと思います。
例えば、私自身の特徴や強みとあってるというのは、私は結構「とりあえずやってみる」と言って動けちゃうタイプなんですね。動き出したら目の前のことに集中できるし、その中でおもしろいものを見つけて熱中してやれるタイプなんですよ。それが小田木らしさだとすると、結果的にそのらしさを生かして、そういったキャリアの作り方の中で何かが見つかったり、そこで集中して熱中した結果、力がついたり、そのときはどうなるか分からなかったけど、あとでいろいろつながってきたということが、起こりやすいのかなと思っています。

あと、環境の要請というのは、ここ十年以上、新規事業だとかベンチャー型の組織で仕事をしていますので、やっぱり何度も方向転換がありますし、予測が難しく、変化が速い。なので計画はもちろん大事なんだけれども、それ以上に、柔軟性が重要という環境でやってきたことも、偶発的に築かれるキャリア比率が高いということにも影響してるんじゃないかなと、個人的には分析しています。

いろいろ経験した結果、キャリアは「生き物」だと考えています

もしもこの放送を聴く方の中で、キャリアについて考えるのは難しいなと思っているとしたら、この考え方では私は考えることが難しいと考えたほうがいいんじゃないかなと思います。
例えば、3年後にどこで何をしていたいか聞かれても答えられないとか、目標は何かと問われても答えがないと思うのであれば、その考え方では私は考えることが難しいということですよね。
それよりも、例えば、今、集中すべきことは何か?とか、ここで何のプロになれるのか、いったん考えようというほうがあってるかもしれないですし、もしくは別の着眼点で、自分は何を大事にしたいのか?仕事を通じてどんな自分でいたいのか、そういう観点のほうが探求が進みそうだということであれば、そっちから考えてもいいんじゃないかなと思います。

完全に小田木所感だけの放送ですけど、私自信のキャリア観としては、キャリアは生きもの
いろいろ考えた結果、これだなと思っています。
キャリアって計画することはもちろんありますけど、計画そのものがキャリアじゃないじゃないですか。
やっぱり予測は本当に難しいし、一人一人の人格と同じぐらい個性豊かなのがキャリアだと思うんですよね。
なので、比較や優劣づけというのがそもそも難しいし、あんまり意味がない。
一方で、生きものなので、思いもよらないことで自分でも想像ができない変化が生まれていくし、常にいい時ばっかりではない。コンディションも変わっていく。
でも、それもまた生きものらしさだと思うんですよね。
なので、何が言いたいかというと、生きもの的な不確実さそのものも楽しんでいきたいなと思っています。

完全に所感でした。
なつさん、ご質問ありがとうございます。

先週の一番放送は、「考える力を付けたい」にお答えしたあの放送&今週のコメントご紹介

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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