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#1007 「業務委託契約で副業」で得られるもの(どんな仕事でも大事なこと)

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週もあっという間に金曜日。さらに12月1日ということで、とうとう始まりました、12月ですね。
ちょっと余談ですけれども、私たちの会社NOKIOOは、11月末が期末最終日で、12月1日が新しい期のスタートとなります。
なので、放送だけ聴いていると、淡々と毎日配信をしているように聴こえたかもしれないですけれども、昨日までの期を一年みんなで走り通して、お疲れさまとみんなでねぎらい合いながら、そしてあわせて11月はほぼ、来期に向けての計画や対話をコツコツ積み重ねて、いいスタートが切れるように備えていく一カ月になっていましたので、よっしゃ、また新しい一年をいい期にできるようにやっちゃおうみたいな、そんな日が12月1日になります。

そんな背景もありつつ、いつも通り放送をお届けしていこうと思うんですけど、今日はまたいただいているご質問を取り上げて放送させていただこうと思います。
テーマは副業ですね。
質問者さんは自称4級術師あべっちさんです。
あべっちさん、ありがとうございます。
このネーミングから、何のマンガ作品からのネーミングかが分かってしまう人が何人かいると思いますけど、私も分かってしまう一人です。
あべっちさん、あれ、おもしろいですよね。
そして、ご質問はこちらです。

条件付きで副業が解禁に。でも、個人事業主として活動するにはなかなか厳しい

【最近、私の会社でも副業が条件付きで解禁されました。
条件付きというのは、他社での契約形態に条件が付くというもので、あくまでも個人事業主(コンサルタントなど)としてならオッケーで、他社との雇用契約(社員など)はNGというものです。
そこで質問です。
NOKIOOさんでの副業規定(受け入れ条件含め)は、どのような条件があるのでしょうか?
副業へチャレンジしてみたいなと思うものの、個人事業主として活動するには、なかなか厳しいなと思うところです。
この機会に小田木さんの副業に関する考えを聴かせてください。】

というご質問です。
副業テーマは、これまでも両立サプリで何回か扱ってきましたけれども、土曜対談なんかもありましたよね。副業の手法について踏み込んだご質問はありませんでしたので、これを取り上げていきたいなと思います。

まず、あべっちさんの会社では副業が条件付きで解禁になり、どんな条件かというと、個人事業主としての副業はオッケー。ただし、他社との雇用契約はNG、こういった条件付きだということですけど、これはかなり一般的じゃないかなと思います。
私も決してこのテーマの専門家ではないので、小田木的感覚というところなんですけど、二重の雇用契約ではない形で副業をしていいよというのは割りと一般的じゃないかなと思います。むしろダブル雇用契約で副業をしていますという話は、バイトの掛け持ちといった話以外はあまり聞いたことがないですね。すみません、私から見える景色ですよ。

副業をしたい社員にとってのメリット

ちなみに、推察ですけれども、なんであべっちさんの会社ではこうなっているのか?それが副業をしたい社員にとってどういったメリットがあるのか?ここをちょっと考えてみたいと思うんですけど、ダブル雇用契約になると、おそらく労働基準法にある週40時間を超えての労働に対して、大元の所属先、もしくは副業先も含めて、割増賃金を払わないといけない。さらに、社員に関しては、週の労働基準法で定められている労働時間を超えないように、調整する必要が出てくる。
これがおそらくオッケーだけれども雇用契約じゃない形でお願いしますという背景にあるんじゃないかなと思うんですよね。
ちなみにこれ系の情報に関しては、きちんと確かめたいという方は、きちんとググって「副業 総労働時間」などでちゃんと検索をして、出所の確かな情報を各自で確かめていただきたく、よろしくお願いします。

これだけ聞くと、会社が割増賃金を払ったり、労働時間を管理するのが面倒だからじゃないの?と思うかもしれないんですけど、もちろんその側面もあると思いますが、私は雇用契約じゃないほうが副業をする社員にとっても、自由度が高く、かつ給与の減らない合理的な方法になるんじゃないかなと、個人的には思いますので、決してあべっちさんのいう規定が、魅力のない条件なわけではないと思います。
だってダブル雇用契約で労働基準法に準拠した時間の中で副業をしようと思うと、フルタイムの正社員なんかで働いてると、おそらく本業の時間を減らさざるを得ないことになっちゃうと思うんですね。そうすると、総給与としては減っちゃうということも起こり得るわけですよね。
さらに、もう一つの会社とも雇用契約を結ぶということは、もう一つの会社の始期と、かつ就業規則などの規則のもとで仕事をしなければならないという、そっちの義務も生じますので、自由に柔軟にフットワークを軽くチャレンジをしていきたいというのが副業への期待としてある場合は、むしろ制約になっちゃうんじゃないかな?と個人的には思いますけれども、いかがでしょうか?

NOKIOOでは副業は

私たちNOKIOOさんはどうしていますかと聞いていただいてますけど、私たちも基本的に副業はオッケーです。
実際に、業務委託などで副業をしているメンバーもいますし、その状況やどんなふうに時間を使いたいかをオープンに共有していただいてますので、かなり柔軟に社員が社外でもチャレンジできるという環境にはなっているんじゃないかなと思います。

あべっちさんのご質問の中で、副業に対しての小田木さんの考えも聞いてみたいなと言っていただきましたので、ここからさらに小田木所感に移って話をしていきたいと思うんですけれども、ちなみに私自身はNOKIOOにフルコミットしておりますので、副業はしておりません。
ただNOKIOOの事業として独立してやっていらっしゃる方とか、会社員としての副業として事業に関わっているパートナーは、いずれも大事な大事なパートナーとして一緒に仕事をしてくれている方々がいますので、副業という選択肢は、私たちが魅力的ないろんな人と一緒に事業を前に進めるという意味で、なくてはならないピースだな。そんなふうに感じています。

どんな仕事でも大事、パートナーシップの基本

そんな副業ですけれども、私的には大前提にあるのは、どちらかが優位で下位みたいな関係性ではなくて、お互いが一緒に仕事をやりたい相手とちゃんと合意を形成しながら進める。これは副業だけじゃないと思うんですけれども、パートナーシップの基本だなと思っています。
そんなパートナーが、会社員として副業をしている場合は、その人とお互いに一緒に仕事をしたいので、相手の会社の副業規定というのは、その人と一緒に仕事をするための要件の一つで、これをクリアできるように、どういったパートナーシップを組もうかというのは、その相手ごとに、一緒にどうしたいか、どうできたらいいかというところを、ちゃんと話し合って合意を作っていく。そういうものだなと思っています。

そう考えると、冒頭の話で、雇用契約か?業務委託契約か?こんな話が出てきましたけれども、業務委託契約の大きな大きな特徴というのは、仕事の完了に対して報酬が支払われる。所定の業務を労働時間でこなしたら賃金が払われるという形じゃなくて、約束した仕事が完了したら報酬が支払われるというものなので、そもそも何を成果とするのか?とか、完了状態はどういった状態を実現したらオッケーなのか?とか、その完了状態に至る要件、例えば、納期とか、おさえてほしい事とか、あとはその際に支払われる報酬額、こういったものを曖昧なままに進めるんじゃなくて、ちゃんと定義をして、さら相手とちゃんと握る、合意を形成するということが、不可欠なんですよね。

業務委託契約はいろんな大事なことに気づかせてくれる一つの仕事のあり方じゃないかな

これっていうのは、もちろん雇用契約であってもすごく大事なことだと思うんですけれども、それがきちんと業務委託契約を結んで仕事を進めるということになると、例えば、自分が何をやりたいのか発信できなかったり、もしくは何ができるのか説明できないと、やっぱり仕事というのは成立しなくなりますし、言われたらやるみたいな感じだと、相手にとって魅力はない
もしくは勝手に推察して、「こういうことかな?」みたいな感じで解釈しちゃうと、トラブルの原因になるし、「とりあえず時間で動く」なんていう感覚だと、時間がいくらあっても足りないという状態になっちゃうんじゃないかなと思います。

今の話だけ聞くと、ハードルが高いと感じるかもしれないんですけど、意外と普通の仕事の中でも、雇用契約としてみんなで仕事を動かしていくプロジェクトに関わるという中でも、めちゃくちゃ大事なことなんですよね。
なので、最初はもしかしたら慣れないとドキドキしちゃうかもしれないですけれども、「信頼する相手と一緒に一歩を踏み出してみよう」そう思えるのであれば、私は業務委託契約はいろんな大事なことに気づかせてくれる一つの仕事のあり方じゃないかなと思います。

ただ、最後に副業って無理してやるもんじゃないと思うんですよね。
そもそも何のために副業をしたいのか?ここが大事ですよね。
例えば、今の仕事は違うことがやりたい。こういった目的があったとしても、手段は決して副業だけじゃない。社内でやったほうがいいかもしれない。
給料を上げたいにしても、いや、副業じゃなくて、昇格を狙ったほうがいいかな。そんな考え方だってありますよね。
なので、ぜひ手段としての副業の前に、自分は何がしたいのか?ここを大事にしてください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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