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#814 「めんどくさいヤツ」で何が悪い?大事なのはそこじゃない

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

昨日の放送で、「本格的な4月が始まりましたね」とお伝えしましたが、先週は4月の第一週ではありましたけれども、入学式とか、新しい場所への配属や配置、割りと通常運行とはまた違う緊張感やイベントがあった方も多いんじゃないかなと思います。
そういう意味で、本格始動の4月なのですが、今日の放送は、このタイミングだからこそ思うことを一つ、放送にさせていただきたいなと思います。

めんどくさいヤツって思われたくない気持ちを強く持っていないですか?

タイトルをつけるとしたら、「面倒くさいやつで何か悪いですか?大事なとこってそこじゃないですよね?」そんなテーマですかね。
ということで、今日の放送も、完全になる小田木所感ですけれども、よかったら聴いてみてください。

このテーマを掲げると、まず何が前提にあるかというと、とにかく私たちって、めんどくさいヤツって思われたくない気持ちを、すごく強く持っていないですか?
相手に、周りに、仲間に、上司に、めんどくさいヤツって思われたくない。
だからどうなるかというと、聞きたい時に聞けない
「ちょっと確認したいな」「聞く必要があるな」と思うことが、日常、多々生じると思うのですが、これって生じた瞬間に、聞かずに分かることか?聞かないと分からないことなのか?この二択しかないんですよね。
聞かないと分からないこと、もしくは、聞かずにやっても精度が上がらないことは、どんなに時間をかけても、たいしたアウトプットにはつながらないし、もっと言うと、適切な時間で進めることはできないと思いますので、大事なことは自分で考えること以上に、聞かずに分かることなのか?聞かないと分からないことなのか、瞬時に判断するということなのですが、「面倒くさいヤツって思われたくないな」「考えていないヤツだと思われたくないな」この気持ちが、聞きたい時に聞けないことにつながったりとか、さらに、助けてほしいときに助けを求められないことにもつながりますよね。
こういったことが起こってくると、往々にして、あとから手戻りにつながったり、余計に時間がかかったりして、結果、チームや仲間のためにならない。
こういう構図は、割りとめんどくさいヤツって思われたくないという気持ちが、起点になっていることがあるんじゃないかなと思うのですが、どうですか?

めんどくさいヤツって思われないことよりも、大事なことがある

「4月の本格始動のタイミングだからこそ思うこと」とお伝えしましたけれども、どういうことかというと、慣れない場所や新しい役割へのキャッチアップや適応を強烈に妨げるのが、私たちの中にあるこの気持ちなんですね。
「めんどくさいヤツって思われたくない。」
こうやって客観的に考えてみると、ありありと分かるじゃないですか。
今、めんどくさいヤツって思われないことよりも、大事なことがありますよね
今、そう思われないことよりも、聞くべきことは聞いて、助けを求めるべきことはちゃんと助けを求めて、早くオンボードをすること。ちゃんとキャッチアップができること。チームの中にある仕事や役割のメカニズムをきちんと知って、最終的に自走ができるようになること。
このほうが圧倒的に大事だし、仲間も喜ぶし、チームのためにもなるけれども、今、ここで生じてしまう、「めんどくさいヤツと思われたくないな」という気持ちが、それを邪魔する。
これをぜひ回避したいなって思いますよね。

本質的に大事なことに目を向ける機会を逃しちゃう

キャッチアップのスピードや、新しい場所や役割への適応の他に、さらにもう一つ、めんどくさいヤツと思われたくない気持ちが邪魔をすることがあって、それは何かというと、本質的に大事なことに目を向ける、自分と仲間の機会を逃しちゃうことにつながるという。
これは絶対に避けたいけれども、めんどくさいって思われたくない気持ちで、こういうことが起こっちゃうことがあると思います。
その気持ちにこだわるあまり、本質的に大事なことに目を向ける、自分と仲間の機会を逃しちゃう。
これは、どういうことかというと、仕事をしていると、良くない結果になっちゃうことってあるじゃないですか。
期待通りの成果が出ない。そんな時、振り返りますよね。自分で振り返ったり、チームで振り返ったりするのですが、振り返った時に、「ちょっと途中から、手段が目的になっちゃっていたね」とか、「そもそも何のためにやるのか、もっと確認をしたり、景色合わせをしておけばよかったね」とか、「あの段階で、違和感に気付けていれば」ということが、ちゃんと振り返るとたくさん出てきますよね。
その時に、誰か、もしくは、私たちの心の中に、ほわほわほわっと思い浮かぶんですよ。
「私も、あの時、おかしいなって思ってたんだよね」とか。
誰か一人でも、そんなふうに思うとしたら、そのときにその人、もしくは、自分が、めんどくさいヤツって思われたくない気持ちを、完全に脇によけて、「なんかさ、ちょっと思うんだけどさ、これってそもそも何のためだったんだっけ?」とか、「なんかちょっとうまく言えないんだけど、すごい違和感を感じるんだけどさ、これ、なんだろうね?」そんなふうに声を上げていれば、結果は変わったかもしれないですよね。
あとから「私もそう感じていた」もしくは、「私は違和感を感じていた」「私はおかしいなと思った」これはまったく意味がないんですよ。
しかも、全員がそう思って、全員で行動できるなんてことはほとんどないので、多様なチームの中で、一人でも「おや?あれあれ?なんかおかしいぞ」「そもそも何だっけ?」こんなふうに声を出す人がいれば、結果は変わっていたり、もっと早い段階で問題に気付いて、手を打つことができていたかもしれない。
これが、めんどくさいヤツって思われたくないために、誰かが口をつぐんだ、もしくは、私が口をつぐんだがために、本質的に大事なことに目を向ける、自分と仲間の機会を逃したということなんですよね。

勝手な思い込みで、本質的に大事なことにふたをしないで!

もしかしたら、めんどくさいヤツって思われたくない気持ちの背景に、「かまってちゃんって思われたらいやだな」こんな気持ちも、もしかしたらつながるかもしれないですけど、めんどくさいヤツって思われるかどうかと、かまってちゃんであるかどうかって、違いますよね。
めんどくさいヤツと思われたくない人は、聞きたいときに聞けない、突っ込みたい時に突っ込めない、もう一歩、掘り下げたい時に掘り下げられない。こういうことですけれども、一般的なかまってちゃんというのは、自分に目を向けさせるために、回りくどい言葉や態度をし続けることなので、違うんですけれども、ただ、ここは大事ですよ、ベクトルが自分にしか向いていないという点では、大きな括りとしては同じじゃないかなと思います。
そうですよね。
めんどくさいヤツと思われたくないというのは、本当に大事なことや、ここはきちんとやるべきことを、相手にどう思われるだろうか、自分を守りたいという思いで、行動を選択してしまう。
そういう観点では同じかなと思います。

だから、そこから一歩、抜けようよというメッセージでもあるのですが、ここで考えたいのが、めんどくさいヤツって思われるの、そんなにだめですか?
もっと言うと、それは全然悪いことじゃなくないですか?
と思うんですよね。
無駄に人の手を止める、注意を引く、いつまでたっても覚えない、これとは全然違うじゃないですか。
一時点で「めんどくさいな」と思われたとしても、ちゃんとキャッチアップして、みんなが本質的なことに目を向けることに貢献していたら、むしろ歓迎されるべきめんどくささですよね。
「もー、めんどくさいな」と思われたり、言われたりしても、「すみません、私、めんどくさいヤツなんですよ、ありがとうございます」これでいいじゃないですか。
だって、みんな、本質的なことに目を向けて仕事をしたいし、新しいメンバーや新しい役割を担う人がいれば、早くキャッチアップして、みんなでいい仕事をしたいなと思っているはずなので、全然歓迎されていいと思いますし、勝手な思い込みで、本質的に大事なことにふたをしないでほしいな。
そんなふうに思ったという話でした。

ということで、今日は小田木所感の放送、「めんどくさいヤツで何が悪い?大事なところはそこじゃないよね?」についてお話をさせていただきました。

4月の90分腹落ちセミナー、いよいよ来週!

今日は、ぜひ皆さんにお届けしたい情報があります。
毎月恒例の90分腹落ちオンラインライブの4月開催回まで、ちょうどあと一週間になりました。
来週の4月18日火曜日、今回は午前中開催なのですが、10時から11時半までの90分です。
今回のテーマは、『どうつくる?「両利きの組織」~攻めも守りも両立できるチームのつくり方~』でございます。
今回は、ゲスト回になっておりまして、おなじみの沢渡あまねさんと、そして横山 佳菜子さん、Voicyチャンネルにも、通称「かなぶんさん」として登場してくれ、いろんな企業の新規事業開発をお手伝いしている横山 佳菜子さんが、ゲストとして登場してくれ、楽しくならないわけがないという企画になっております。
ちなみに、90分腹落ちオンラインライブは、私たちが約2年前ですかね、人や組織に関わる人に、90分で役に立つ情報をお届けしたいというコンセプトで立ち上げて、組織の枠を越えて、テーマに対してみんなでワイガヤをして、そしてみんなで元気になろうという、こんな思いで運営しています。
たまに「人事向けですよね?メンバーでもいいですか?」そんな声をかけていただいたりするのですが、本当に大歓迎です。
実際に今、イベントのオープニングで「どんな立場で関心を持ってくれましたか?」というと、人や組織に関わる役割を担っていますという方が全体の1/3、そして、リーダーとして自分のチームに生かしたいという方が1/3、さらに、メンバーとして自分の仕事に生かしたいという方が1/3。
こういった見事にミックスされたいろんな方が、組織や立場も越えて、越境してつながる機会になっていますので、臆せず遊びに来てほしいなと思います。
テーマもそうなのですが、毎回、来てくださる方の声を聞いていると、90分腹落ちオンラインライブが、私たちの日常の仕事の中で、もしくは、自分たちの組織特有の習慣とか文化の中で、凝り固まった思考をほぐすチャンスになっているなって思うんですよね。
私自身も、テーマに対して、沢渡さんとか、今回はゲストのかなぶんさんとか、そして参加してくださる皆さんと、ワイガヤをすることによって、本当に深まるなとか、視点が増えるな、そんな感覚が楽しくて仕方がないと感じるイベントですので、表向きは「都合が合えばぜひ」「興味があればぜひ」ですけど、心の中での本音は、「絶対におもしろいから、ぜひ遊びに来てほしいな」そんなふうに思っています。
4月開催の90分腹落ちオンラインライブ、チャプターにリンクを貼っておきますので、皆さん、お待ちしております。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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