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#593 「心からやりたい」という気持ちはどこから来るか?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、出産後のビジネスパーソンが新しい仕事のやり方を手に入れるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は木曜日ですので、このチャンネルを一緒に運営している、Voicyマネージャーあいちゃんが考えてくれる放送テーマを取り上げたいと思います。
今日はこちらです。

仕事での内発的動機づけに悩んでいる

【私の友人が、小田木さんに相談したい悩み事があるということで、ぜひ取り上げてほしいです。
彼は最近、仕事での内発的動機づけに悩んでいるそうです。
彼自身、仕事の内発的動機づけの重要性は頭では分かっているつもりで、読書して新たな知識をインプットしたり、微力ながら顧客やチームの力になれると感じると、モチベーションが高くなることもあります。
でも、ふとした瞬間に、自分はこれでいいのかなと思うときもあるそうです。
日によってモチベーションが変動してしまったり、自分自身で鼓舞しないとモチベーションが高まらなかったりと、自分は本当の意味で内発的動機づけをできているのかなと考えてしまうことが、今の悩みだそうです。
小田木さんも過去に、内発的動機づけができていない時期ってありましたか?
もしあれば、経験談を交えてアドバイスいただければと思います。】

こういったテーマです。
あいちゃん、そして、あいちゃんのお友達、ありがとうございます。
一緒にVoicyを聴いてくれていて、とても嬉しいですし、この企画を周囲も巻き込んで一緒に考えちゃうあたりが、さすがあいちゃんだなと思いました。

今日の質問をまとめると、一つは、やる気が高まらない時がある自分に悩んでしまう観点と、もう一つは、この動機の持ち方でいいのか迷ってしまうという観点ですね。
内発的動機づけ”という言葉を使ってくれてますので、内側から出るやる気や、モチベーションを持って仕事に臨みたいんだというメッセージも感じますよね。
すごいな。本当にしっかり考えているな。そんな尊敬のまなざしを、今、持っております。

私はたぶん、あいちゃんのお友達ほどしっかりしていなかったですが、会社や組織の中でする仕事は、基本的に組織の中でアサインされていくケースが圧倒的に多いので、私も新卒で営業配属になったときに、「営業は全然やりたくないんですけど。」と思ったり、一つ一つの仕事に対しても、「なんでやるのか、よく分からない。」「全然やる気が起きない。」そのうちに、「これは私のやりたかった仕事ではない。」「本当に自分に合った仕事はもっと他にあるんじゃないか?」といった、腰の座らない感じで、仕事に向き合っていた時期があるなと思い返しました。
あいちゃんのお友達は、きちんと動機を持って仕事に臨みたいという考えのもと試行錯誤していて、すごいなと思いました。

動機が先か、行動が先か

どこから考えていくかですが、”動機が先なのか行動が先なのか”、これがまず考えたいテーマのその一ですね。
やる気があるから行動するのか、それとも、行動するからやる気が出るのか?
特に新卒でまだまだこれからいろんな経験を積んでいく段階では、特に後者の”行動するからやる気が出る”、言い換えると、ある程度の経験のストックがあって初めて、自分に合った動機の持ち方ができる。こういうプロセスを歩んでいる途中じゃないかなと感じています。

例えば、想像してみていただきたいのですが、自分がカレーをこれまで一度も食べたことがないとします。
カレーという食べ物を知らない人ですね。
そんな自分に知人がカレーを食べることを勧めてくれるとします。
「カレーって、どんなものですか?」と聞いた時に、見た目は茶色で、独特のにおいがするものだと説明を受けたとして、絶対に自ら食べたいと思わないですよね。
見た目が茶色で、独特のにおいがするものがおいしいと言われても、ちょっと食べたいと思えないな、絶対にそう思うと思います。
これが、ある程度経験のストックがないと、内側からそれをやりたいという気持ちはなかなか起こらないということと同じかな。

でも、そんなに勧めるならと、食べてみたとして、食べてみたときに、おいしいと思うかもしれないし、一回目に食べた時は、こんなものかなと思ったけれども、何回か食べてるうちに、スパイスの感覚や味や食感にはまっていくケースもあると思います。

さらにそこから、カレーっておいしいと思った自分が、さらにカレーを探求していくんですよね。
どんなカレーが、より自分は好きかなと思った時に、ココイチのカレーのようなものが大好きだと思う場合もあれば、インドカレーのバターチキンが最高というケースもあれば、タイカレーの独特の風味が好き、グリーンカレーが最高にはまる、こういう自分なりの好き、もしくは、得意がだんだんと形成されていく段階があって、さらにそこには、カレーが大好きでカレーにはまるあまり、例えば、自分で作るのにはまって、作るという強みを磨く方向で深める人もいれば、カレーを多くの人に食べさせたくて、店を経営する人になるキャリアを歩んでいく人もいれば、いろんなカレーと出会いたいので、情報を集めるのは得意だし、強みを生かせるから、カレーについて編集したり、発信する人になりたいなと、こういう深め方もあると思うんですよね。

ここまでカレーを味わって、初めて内側から沸き起こる内発的な動機は形成されてくるのかなと思います。
ということは、本当の意味での内発的な動機、心から湧き上がるような動機は、ある程度対象の事に没入してみる、腰を据えてやってみたり、いろんな角度から味わってみたり、いろんな角度から深めたり味わった結果として、本当に自分に合った、自分の心から湧き上がるような動機が形成されてくるんじゃないかなと思います。

内発的動機は関わる人によって形成されていく

”内発的動機”と言葉では書きますよね。
”内発的”というと、”自分の中から湧き上がるもの”、言葉としてはそのままですが、”内発的動機”というのは、私は自分の中からだけでは絶対に出てこないと思います。
関わる人によって形成されていくということですよね。
例えば、自分が没入したことに対して喜んでくれる人がいたり、自分を頼ってくれる人がいたり、いろんな人と一緒に経験した結果、これは自分が周りの人の役に立てると思えるような強みや経験が蓄積されていく。こういった手ごたえをもって初めて、本当の意味で内側から湧き上がるような動機が形成されていくんじゃないかなと思います。
なので、何が言いたいかというと、「焦らなくていいよ。」
今の自分からひねり出さなければいけないものではなくて、いろんな経験を積みながら、新しい自分に変化していく中で沸き上がってくるものだと思いますので、今は焦らずに、目の前の経験を楽しんでみる、いったん没入してまい進してみるのが、実は近道なんじゃないかなと思います。

今は焦らずに、目の前の経験を楽しんでみる

最後に一つ、付け加えておくと、動機は常に高い状態であるものではないと思っています。
没入まい進期間と、次に打ち込む何かを探す探求期間が、交互にくるもので、没入まい進期間と探求期間を行き来しながら、人はいろんな経験を積んでいくのかなと思います。
なので、いいキャリアを歩みたいとか、自分なりに納得のいくキャリア形成をしたいと思えば思うほど、いろんな多角的な経験を積んでみる経験の幅と、その中で一つ一つに本気になった数の掛け合わせが、私はキャリアをより自分にとって満足度が高くて豊かなものにしていくんじゃないかなと思います。
そういった手ごたえを持っていくのには、一定の時間がかかるし、その中で没入まい進期間と探求期間を行き来する時間が、ある程度欠かせないと思いますので、焦らず、今、ここに集中しながら、そんな集中を経て、新しい自分ができていくのを楽しんで観察していくのが一番じゃないかなと思います。

私も、新卒で営業に配属されて、ブーブー言っていた時期もありましたけれども、いったん没入してみたら、やっぱり楽しかったですし、あの経験があって今があるんだなと感じられていますので、とにかくあいちゃんのお友達に「大丈夫」と伝えたいと思っています。
あいちゃん、そしてお友達、今日はありがとうございます。

先週の一番放送!

今日は、おまけチャプターがあります。
木曜の放送企画は、一緒に運営しているあいちゃんと作っているのですが、あいちゃんと相談して、もう一つ、新しいことを始めてみようかなと思っています。
タイトルを付けるとしたら、「先週の一番放送!」ですかね。
いつも聴いてくださって、皆さん、本当にありがとうございます。
そんな感謝に堪えない両立サプリの配信放送の中で、先週で一番聴かれた放送を紹介させていただこうと思っています。
毎日聴いてくださっている方もいれば、興味のある放送を選んで聴いてくださっている方もいらっしゃると思います。

皆さん、先週で一番聴いていただいた放送はどれだと思いますか?
先週、一番多くの方に聴いていただけたのは、『#587「心に余裕」を無くさないための時間管理術』でした。
ありがとうございます。
どんな放送だったかというと、時間管理にかかわる放送なのですが、忙しくて余裕がない状態は結構あるし、結構はまりますよね。忙しくて余裕がない状態は、なぜ余裕がなくなるのかを分解して、余裕をなくしてしまう要因を防ぐための時間管理のポイントをお伝えしたのが、先週の放送でした。
仕事に追われたくない、心に余裕を持っていたい、本当に大事な事に集中できる自分でいたい、こういうニーズを私も含めて多くの人が持っているんだなと感じた結果でもあります。
今日の放送にリンクを貼っておきますので、よかったら聴いていただきたいと思います。
コメントやつぶやきがあれば、ぜひコメント欄でもお待ちしています。

そんなわけで、「先週の一番放送!」なる企画を、あいちゃんと立ち上げてみました。
今週の配信の中で、私にとっての一番放送はどれかなとか、客観的に見てどれが一番放送になりそうかなとか、ますます両立アプリを楽しんでいただければと思いますので、よろしくお願いします。

お聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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