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#194 仕事を「段階」で捉えよう〜探究段階と推進段階〜

今日は何を話そうかなと思ったのですけれども、最近常々思うことがあるんですよね。
何かというと、仕事って段階があるな、こんなこと思います。

「探究模索段階」と「推進段階」

「段階」=”フェーズ”みたいな言われ方をすることもありますよね。
代表的な段階でいくと(小田木の勝手なくくり方、かつネーミングなんですけれども)、一つは、「探求模索段階」、もう一つは「推進段階」といわれる段階があるんじゃないかなって思います。
なんのこと?って感じですよね。
仕事内容っていろいろあるじゃないですか。例えば、法人営業ですとか、カスタマーサクセスですとか、人事で労務をやってます。
これに対して「段階」というのは、仕事内容とは別軸で、イメージするとX軸に対してY軸みたいなイメージかなって思います。
例えば、法人営業ですといった場合に、その仕事の段階が、今「探求模索段階」ですという場合は、「新しい商品やサービスをリリースしました。これをどうやって求める人に届けていけるのか、まだ勝ちパターンがきまっていないです。なので、成果の出し方そのものを模索しています。」
こうなると「探究模索段階」ですよね。
じゃあ一方で、「推進段階」はどんな段階かというと、どうしたら結果が出るかのプロセスやKPIも固まって、あとはこれを徹底してやるだけ。
こういう状態ですよね。
例えば、人事で労務をやってます。
この仕事内容に対して、もしも「探求模索段階」だと、例えばですけれども、「新しいクラウド勤怠管理システムを入れて、これを定着させることと、どうしたら効果を最大化できるか、これを今模索している段階です。」って言えるかもしれないですし、一方で、「推進段階」の場合は、「労務上の月次スケジュールが決まっていて、業務内容も固まっていて、とにかくもれなく正確に効率的にこれを進めることが大事だ」、こういう段階。
今お気付きだと思うのですけれども、どんな仕事にも両方の段階があると思うんですよね。
かつ、同じ仕事の中でも、今私のこの仕事は「探求模索段階」で、この仕事については「推進段階」だな。こういうミックスもあるんじゃないかなと思います。

仕事を「段階」で捉えよう

今日のテーマは、仕事を段階で捉えるって結構大事だなって思ってまして、この「仕事を段階で捉えよう」について考えてみたいと思います。
なんでそんなことを考えるのかというと、今どの段階か分かるようにようになると、仕事そのものを掴みやすくなりますし、かつにチームに期待される動き方というのも理解できて、頑張りをどうやって成果につなげるか、ここを捉えやすくなるんじゃないかなということで、これを扱わせていただきたいと思います。

もう一回、「探求模索段階」と「推進段階」について、それぞれどんなものか整理をしてみようかと思います。
まず「探求模索段階」は、いろいろ試してうまくいく方法、いわゆる勝ちパターンを見つけていく、これが目的になりますよね。
経路は複数あり、今の段階では正解が分からない状態なので、キーワードは実験・検証・チャレンジ、こういったことが当てはまるかなと思います。
この段階で求められるスタンスというのは、新しいやり方を試していけるという動きになると思いますし、「正解が分からない」この状況を楽しめるみたいな事も大事になるかもしれないですね。
やったことを振り返りながら、気付き・発見を蓄積していく。これが「探求模索段階」かな。

これに対して「推進段階」というのは、決まった目標とかKPIを達成することが目的で、設計されたプロセスの中で、とにかく徹底してやりきる。これが大事ですよね。
キーワードでいうと、正確とか、効率とか、コミットメントになるのかな。
この段階で求められるスタンスは、計画して確実にやりきることだし、効率を上げるための工夫ができるとか、その中で問題や課題を発見してチームに共有できる。こんな感じになるかなと思います。

どんな仕事にも両方の段階がある

ここまで聴いていただくとたぶん気付くんじゃないかなと思うのですけれども、仕事ってどっちかで固定ではないんですよね。
一つの仕事やチームの中で、両方の段階が行き来するイメージが持ってたんじゃないかなと思います。
例えば、まず「探求」から始まって、そこからモデルやパターンの構築ができたら、「推進段階」に移行して、その中でまた課題が発見されたり状況が変化したりしていくと、また「探求段階」に切り替わっていく。
しかも、これが一年ごとというスパンではなくて、一年の中で2、3回段階が切り替わることもあるんじゃないかなと思います。
この段階の切り替えが、今めちゃくちゃ早く短くなっているイメージですかね。

さらに、以前は部門やチームで、探求模索役か推進役かを分けていたと思うんですよ。
例えば、新規事業チームとオペレーションチームみたいな感じで。
でも今は、結構一つのチームの中で両方の段階を切り替えながら仕事をしていく、これが求められるし、増えているんじゃないかなって思います。
ということは、わたしたちもこの2つの段階に合わせて、動き方を柔軟に変えていけることって、やっぱり大事だなと思ってまして、例えば、「はい、今は探求模索段階です」と言われたら、探求模索モードにパチンと切り替わって、「はい、推進段階に移行しました」って言った場合に、推進モードにまたパチンと切り替え直しができる。
そんな単純じゃないんですけどね、自分も含めて。

ただ、例えば「なんか最近急に新しいことをやれやれって言われるようになったんだよね」とか、「急にコミットメントを求められるようになって、とにかくこれをやれって言われる」、モヤモヤ…。こういったことがあるじゃないですか。
これって知らないうちに段階が変わってる可能性があるんじゃないかなと思います。
なので、そういう意味で、「今どっちの段階か」これが掴めることと、チームの中で共通の認識が持てること
まずはここを目指していきたいですよね。
そして、自分も段階に合った動き方ができるようにしていく
こんなふうにできたらいいなと思います。

今どっちの段階かをつかみ、自分の強みが発揮できる役割を担っていく

ここまで話した上で最後にですけれども、人にはやっぱりタイプがあるじゃないですか。
どっちの段階でより強みが発揮できるか。
これってやっぱり一人一人違うんじゃないかなって思います。
例えば、新しいことを試すのが大好きで、そういったことを楽しみながらできて、一方で、同じことを徹底して正確に繰り返すのが苦手っていう人もいると思いますし、設計されたプロセスを正確に効率的に進めるときにめちゃくちゃ強みを発揮するんだけれども、新しいことを自分で考えて試してくださいというと、ちょっとフリーズしちゃう。
これはどっちが良い悪いという話じゃないですよね。
かつ、両方の段階があるんだけれども、業界とか職種とか会社のスタンス、会社自体の成長段階に応じて、よりどっち段階が強いかっていう状況もそれぞれなんじゃないかなと思います。
なので、どっちの段階かを掴むっていうことに加えて、より自分の強みが発揮できる、能力を活かせる段階を見極めながら、アサインをされたり役割を担っていく。
こういった工夫にも、この「段階」の理解が使えるんじゃないかなと思いました。

ということで、「仕事の段階をつかもう」今日はそんな話をさせていただきました。
ちなみに私の今の仕事は、「探求模索モード」ですね。
早くプロセスを固めて、「推進段階」に移行したいな、なんてことを考えています。


小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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