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「他に道はない」という思い込みが変わるまで|スクラ2期生 岩崎美奈さん<後編>

働く女性がチームで成果を上げるためのスキルを学ぶオンラインスクール「スクラ」では、この度、受講生がのべ200人を突破しました。
スクラでチームワーキングを学んだ修了生たちは、その後、職場に戻ってどのように働き、どのようなキャリアの景色の変化を感じているのでしょうか?

そこで、スクラ開発者でメイン講師の小田木朝子が、修了生にインタビューする対談企画をスタート! 
初回のお相手は、2020年に育休中にスクラを受講した、岩崎美奈さん(以下、みなちん)です。当時の想いや受講後の変化を振り返りながら、「スクラでの学びは今も役立っている?」など、修了生の”あれから4年”を聞きました。
前編からぜひご覧ください。

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目の前の道がすべてではない。気づかせてくれたのは、スクラで共に学んだ仲間たち

小田木:それは、みなちんの中で何がどう変わったんでしょう? 以前は「こうじゃなきゃだめ」と思い込んでいたのが、選択肢が広がったということ?

みなちん:以前は目の前にある道がすべてだと思っていましたが、それがすべてじゃないと気づけました。

4年前の私は、育休前の環境の仕事に残るか、大好きな石の仕事に戻るか、どちらかを選ばなくてはいけないと思い込んでいました。しかし当時、小田木さんの話やスクラでの学びから「選択肢から決めるのではなく、評価軸を決めることが大事」「今は決めないという選択肢もある」と知り、考え方が変わりました。

思い込みを手放すことができたのは、大きかったなと思います。「こうあるべき」という考えから解放され、焦りがなくなりました。

小田木:目の前にある選択肢から直接的に答えを出そうとしたり、この働き方は無理だと感じると、つい「環境を変えなきゃ」という方向に行っちゃいがちですよね。

みなちんさん:はい。よくキャリアの壁と言いますが、今では、目の前に壁があっても、実はそれは壁じゃないかもしれないぜ、と思えるようになりました。実はそれは壁ではなく、踏み台かもしれないですよね?壁は踏み台にしてもいいし、下に穴を掘って地下を通ってもいいし、乗り越えられない場合は回り道をして通り越してもいいと思います。

このような壁の捉え方とか、「一本道だと思っていたけど、他の道も面白いじゃん」と気づかせてくれたのは、スクラ受講生同士でディスカッションする中でのことでした。スクラで学んだことを職場に持ち帰ったときに、バックグラウンドの異なる人と仕事するのは面白いなと気づきました。

「仕事は1人でやるもの」から「チームでやるから面白い」へ発想を転換

小田木:今の話って面白いですよね。外に出て色々な人と関わったことで視点が増えた、選択肢が広がったという話。

組織を離れたサードプレイスで、職場とは違う仲間と学習したことで得たことがある。そして、職場に戻ったら元通りではなく、バックグラウンドの違う人たちと目線合わせや合意形成ができることを面白いと感じられるようになるという変化が起きた。

みなちん:そうですね。確かに、育休前は「仕事って1人でできてなんぼ」「1人で山に行って、1人で帰ってきてなんぼ」という思い込みがありました。それが、組織だからこそ実現できることがある、みんな凸凹がある中で補い合ってやるからこそ面白いことができるんだと気づけました。これも、思い込みからの脱却ですね。

あと、私が復職したときはちょうどコロナ禍だったんですよ。なので、いつ誰がコロナに感染して長期間休むか分からない環境では、お互い助け合うことが前提になっていました。なので、復職タイミングとしては良かったのかなと思います。

小田木:コロナ禍の復職さえも受容できる。というか、むしろチャンスだったと思えるって、すごいですね。今のみなちんを見ると昔からそういう考え方だったのかなと思いますが、変わったのだとすると、すごい変化ですね!

みなちん:元々、自分1人では、こうと思い込んだら止まらないという傾向がありました。それが、他の人から「ほんとにそう?」と問いかけられる機会がふえたことで、立ち止まれるようになったと思います。

今も脈々と息づくスクラでの学び。職場での課題解決に応用

小田木:誰か他の人がいる、違う人がいるからこそ、気づける視点が増える、1人でやるより成果が出るって、チームワークの一端ですよね。「1+1」が「2」ではなく、「3」にも「4」にも「5」にもなるという感じ。

視点が増えて本質的なことを考えたり、柔軟性が上がって環境にうまく適応しながら成果が出せる。みなちんはそういう仕事のやり方をしているんだろうなと思うと、スクラでの学びが脈々と息づいてますね。

 みなちん:いや、ほんとに。本当に受講して良かったなと思っています。4年経った今も、学びの手応えがあります。某学習塾のCMみたいですけど、「あ、これ、スクラでやったところだ!」という感覚があるんですよ。

小田木:なるほど!職場で色々な問題にぶち当たったときに、「これ、解いたことがある問題だ」という既視感があるってことですね。そして、いつもだったらAのカードしか切れなかったけど、今回はBのカードを切ってみるかとか、Cのカードを試すときが来たとか、トライできる。

みなちん:はい。ありがたいことに、スクラ修了生のコミュニティも盛り上がっていて、スクラの学びやキャリアのことを安心して相談できる仲間がいます。受講期を越えた出会いを通じて、新しい情報もアップデートできています。

小田木:修了生のコミュニティは熱いですよね。今回の「修了生あの人に会いたい」企画は、キャリアにおける変化ってどんなふうに起きていくのか、その時どんな景色が見えるのか、発信できたらいいなと思っていたので、今日、まさにそれが聞けて良かったです。

最後に、みなちんの今後への期待について聞かせてください。

みなちん:ちょうど4月から異動して、これから新しい環境で未経験の仕事に挑戦します。これまではコロナ禍での復職やリモート勤務、上司の理解など、恵まれていたなという自覚がありますので、今回、未開の山の中をスクラの学びでどこまで歩いて行けるか、実践したいと思っています。

小田木:業務分野も仲間も上司も異なる前人未到の地に踏み込んだときに、スクラで学んだチームワーキングというコンパスはどのくらい役に立つのか? これは、また半年経ったら、レポートしてもらわないとですね。

みなちん、今日はありがとうございました。

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本企画はVoicyとの連動企画です。本稿はVoicyでの対談に補足を加え、編集したものです。
生対談は小田木のVoicyチャンネル「今日のワタシに効く両立サプリ」でぜひお聴きください。