6月は「○○年ももう半分ですね」と軽く焦る月です。いやほんと、早いですね。僕にとっては誕生月でもあるので、1年単位でも早さを感じてしまいます。40代は体感数年で終わってしまった感じがありますが、50代になって2年、これも数ヶ月くらいの体感で過ぎ去ってる印象あります。ヤバい。

美しい敗者

先日、将棋の藤井聡太6冠が名人も奪取し、7冠王になりました。将棋にはタイトルが8つあり、そのうちの7つを獲得。7つのうち、2020年から2023年にかけて棋聖・棋王・王将・名人の4タイトルを奪われたのが渡辺明九段で、渡辺九段は18年ぶりの無冠という状態になってしまいました。

敗軍の将は兵を語らず、ということわざがありますが、渡辺九段はその逆で、雄弁です。ただ、藤井7冠の強さを認め、自分に卑屈にならず、将棋の面白さを伝えるという内容で、実に素晴らしい敗者の雄弁ぶりです。

名人位を失って無冠になった直後、

こんなツイートをされているんですよ。勝負師が、自分の保持する最後のタイトルを奪われた直後というタイミングでのツイートです。
対局の反省・直接4冠を奪われたこと・振り返り・ファンへの感謝。僕の器量でこんなことを語れるかといったら、まあ無理です。

渡辺九段のパートナーは漫画が上手なことから「将棋の渡辺くん」という作品を商業出版しています。そのボイコミがYouTubeにありまして、ここで渡辺九段が藤井7冠を表している言葉が興味深いんですよね。

勝負師って残酷なまでに冷静に自分と相手の実力差を判断しているんだな、ということがよく分かるエピソードのリンクを張っておきます。

勝負に負けたことは残念だったけれど、その後の所作の美しさで、新たに応援したくなってきた人もいるはずです。ぼくのように。

渡辺九段、応援しています。

移動していない。ヤバい

この1ヶ月の移動記録をGoogleマップのタイムラインで確認していたら、ヤバいです。半径10キロ以内の中でしか動いていない。その大部分が3キロ圏内で、10キロ近く移動したのがたった1回しかないというていたらく。決して引きこもってはいなかったけれど、土地に囚われた霊のような行動半径の狭さです。

そもそも、日常としてはそれで不満がないタイプなんですよね。半径10キロの中には食事するためのお店もあるし、運動するための公園もあるし、行きつけの飲み屋もあるし、渋谷や新宿も含まれているんで。

だからって中に籠もりすぎでしょう、ってことですね。バイクや自転車を持っているんだから、外に出れば良いのに出ていない。これがなぜかと考えて見たら、帰巣本能の強さとともに「ノマド作業がヘタクソだから」という理由があるんじゃないかと思ってきました。パソコン持って外にでるんですが、外で仕事するなら、帰ってからやるか、ってなっちゃうんですよね。

環境はあるんです。まあまあ小道具好きだから、モバイルに適したパソコンや通信環境は揃っているし、電力も足りてる。
カフェでのパソコン作業が、とにかく落ち着かないんですよ。周囲の音・隣の人の作業・入店や退店で目の前を通行する人・みつけちゃったきれいなお姉さん。すべてが、そもそもない僕の集中力をさらに削いでいきます。僕の集中力は大吟醸の米のように削られて小さくなってしまうんですな。

イヤフォンで耳を塞いでみることはあるのですが、それでも消し去れる要素はひとつふたつ。で、結局周りの人に目が行って、スマホを弄りだして、帰ろうかなってなっちゃう。
カフェで集中できている人に聞きたいです。どうやったらそんなに作業できるんですか、って。それができたら半径10キロの壁を突破できるんじゃないか、そんな気がします。

鬼門の火曜日

うち、可燃ゴミの自治体の収集日が火曜日と金曜日なんですね。ただ、8時くらいには出しておいてね、というルールのゴミの回収時刻が、火曜日は9時台、金曜日は12時から13時台とゾーンがズレているみたいで、どうしても火曜日にゴミを出し遅れることがあるんですよね……。
ゴミはできるだけ回収にくる直前に出したいという謎の理想がありまして。アサイチのこの作業を終わらせたら出すぞ、なんて思ってると、回収車のエンジン音と担当者の声が聞こえてきちゃったり、出しにいったら他のゴミは回収されてたり、なんてことが何度かあって。

仮に火曜日に出し忘れても、水・木と中2日で次のゴミの日になるので、大きなダメージはありません。ゴミ袋はしっかり縛って、景観的にもご近所の迷惑にならない敷地内において。けれどやっぱり、出し損ねるのは気持ち悪くてイカンです。

月曜の夜にゴミ作りしておけばいいし、火曜日の朝にきちんと動いていれば良いんですけれど、なかなかうまく動かないもんですねえ。きちんとルーチンをこなせる人って尊敬します。

編集後記

行動半径が少ないことで大きな影響が出てきたのが、スマホゲームの「ドラゴンクエストウォーク」です。歩く距離が少なくなっていることもそうですが、行動半径が小さいと回れるスポットの数が激減するんですよね。

ドラクエウォークのために行動半径を広げる必要はありませんが、これから夏に向けてアクティブな自分を取り戻していきたいところ。

あ、そもそもそんなアクティブでも無かったか。

次号はゆうせいさん号です。お楽しみに。