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【Edge Rank 1097】将棋のデジ/アナ【奥野】

柏崎へ出張してきました。

良寛和尚のお弟子さんに貞心尼という方がいて、その方のゆかりの地が柏崎に多いそうなんです。そこを中心に街歩きしてきましょうか、という。旅のレポートは、Edge Rankの共同執筆者・中川マナブさんのブログ「東京散歩ぽ」( https://www.tokyosanpopo.com/ )に掲載予定ですので、お楽しみに!


足つぼ押せそうな靴の中敷きを買ってみた


街歩きをするということでおじさんは疲労軽減を考えないといけません。ということで、足つぼマッサージができそうな靴の中敷きを買ってみました。購入したのはコンビニで見つけたこれ。スニーカーに敷いています。


僕の体重が重いからか、ツボを刺激する出っ張りごと踏み潰してしまっているような気がします。不快感はなく、シリコンの柔らかさはコンクリートを歩いていても足の衝撃を和らげてくれていました。2日間で5万歩以上は歩いていますが、ほかの旅で歩き回っていたときよりも、疲労は少ないなあという実感はありましたよ。

数日歩いた経験から導き出した答えは、

  • シリコンのような素材では足つぼ効果よりも体重による押しつぶしの方が勝りそう

  • でもシリコンが足の負荷軽減にはなった

ということで、外歩きの靴に敷く良いインソールを探してみようかなと思ってみた次第です。

ネット将棋とリアル将棋


マイクロソフトのBingで画像生成してみました。っぽいけど全然違うの好き。

藤井聡太さんが将棋の8タイトルを独占しました。偉業に拍手するとともにライバルとなる棋士の台頭を期待したいところですね。

約25年前、羽生善治九段が当時の7冠を独占したときは、他の棋士から頭半分くらい抜け出ていた印象ですが、藤井8冠は頭2つくらい抜き出ているイメージ。8冠を取ってからもずっと藤井先生の一人旅が続いてしまうと、将棋界が停滞しかねません。他の棋士にあきらめムードが出てきてはいかんのですよね。

藤井8冠の闘いも少しずつ厳しく

ただ、藤井先生の勝ちかた自体は、昔ほど楽ではないなあとは思っています。以前は「藤井曲線」と言われた、一度リードを許したら二度とそのリードが覆ることがない勝ち方をしていたのですが、最近のタイトル戦を見ると、AIの評価値が80~95%くらいからの逆転シーンが出てき始めているように思えます。対藤井研究が進んできたことで、藤井8冠ですら間違えやすい終盤の形に、少しでも誘導できていることを示しているのではなかろうかと思うのです。

まあ、最後は藤井8冠が勝っているのですけれどね。将棋は「最後に間違えた人が負けるゲーム」と言われますが、藤井8冠の終盤の強さが生きているのでしょう。

藤井8冠は難しいところでは頭も抱えるし表情も変わるけれど、自分の優位が決まると「スーン」という態度になるのだ、と渡辺明九段がマンガで語っていました。その情報は対局者や、対局の中継を見ている人でなければ分からない情報ですよね。

将棋のアナログ


将棋というゲームは、その性質上、アプリでネットの向こうの相手と対戦しやすいゲームです。サーバーが棋力の似た相手をマッチングし、遊べば良いだけですから。

ただし、アプリで将棋を指していると、相手の息づかいや表情は分かりません。そこに、リアルの勝負との大きな違いがあると思うんです。

動きは人によってさまざまですが、有利になると駒を盤にパシン!と強めに音が出るように指す人がいたり、不利なところで勝負!勝負!と逆転を目指す中で指し手が速くなってくる人もいたりします。

さらに「よろしくお願いします」「負けました」「ありがとうございました」という声はリアルで指さないと聞けない相手の声です。将棋を覚えた手のこどもたちが、ただ強くなることを目指すのであればネット将棋で数をこなすのが良いでしょう。しかし、将棋を通してマナーや人間関係を学ばせる意図が親御さんにあるなら、リアルに将棋を指す機会を作るべきでしょうね。

僕は将棋を覚えて40年以上経ちます。子ども時分にネット将棋は存在していませんでしたから、アナログで将棋を指すのが当たり前でしたし、大人の人々に失礼なことは何か・どうしたらお互い気持ち良くさせるかを教わっていました。ですので、いまさらマナーを学ぶ必要もほとんどなく、ネット将棋をこなせば良い状態ではあります。

でも、やっぱり駒を手でもつことの気持ちよさがあり、相手の表情や息づかいが見えるリアルの将棋の楽しさがあるんですよね。無性にリアルで将棋を指したくなるもので、最近もちょっとうずうずしてしまっています。

リアルで将棋を指せる千駄ヶ谷の将棋会館まで、自宅からは40分くらい。最近は将棋を指しながらお酒を飲めるバーも、いくつもあります。今、指しに行きたい気持ちがうずうずしています。

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編集後記

11月の柏崎を訪れました。2日間で5万歩以上歩きましたかね。本来は風がビュービュー吹いて寒い時期らしいのですが、私が訪れた2日間は暖かく、風もなく、逆の意味で本来の柏崎を体験できなかったようです。なんせ半袖で過ごしていましたからね……。
東京に戻ってきたら重ね着が必要な気温であることを身体で思い出し、ああこれが本来の11月の姿だと気づかされました。

次号はゆうせいさんの執筆号となります。お楽しみに。

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