第10節を終えて(完全マリノス視点)

第10節を見直す時間がなかったので、sofascoreで遊んでみたシリーズです。

■広島に苦戦した理由を探す

これは1節〜10節のシュート数とボール支配率の推移を表したグラフです。10節広島戦の問題は、ボール支配率は水準を維持しているのに、極端に少なくなってしまったシュート数でしょう。ざっくり言えば、ボールを支配しているのにアタッキングサードにうまいこと侵入できず、ミドルサード〜ディフェンディングサードでしかボールを回せなかったのかなということが推測できるのではないでしょうか。


これは1節〜10節のオフサイド数の推移を表したグラフです。10節広島戦はオフサイドが明らかに多いですね。ボール支配率は水準を維持しているのに、オフサイドは激増。ボールは保持していても相手を押し込めていなかったのかなということと、後ろから少ない手数で前線にボールを運ぶことが、いつもより多かったのかなということが推測できます。


これは1節〜10節のクリア数の推移を表したグラフです。ボール奪回後も「繋ぐ」意識が浸透してきたのか、9節までは減少傾向でした。しかし10節広島戦で激増しています。1点を追う広島の後半の猛攻を凌いだからなのか?とも思いましたが、前半だけでもクリア数は16本あり、試合を通して「繋ぐ」ことが困難だったのかなということが推測できます。


■改善したところ

これは1節〜10節のパス回数の推移を表したグラフです。上昇傾向にあることが分かります。

これは1節〜10節のパス成功率の推移を表したグラフです。上昇傾向にあることが分かります。パスに関しては、量だけではなく質も上昇傾向にあるということで、たいへん喜ばしいことだと思います。


■シティと比較してみよう

シティと比較してみようのコーナー。

①マンチェスターシティ(18-19)の選手の、リーグ戦37節終了時点の各項目の「90分当たりの回数」を算出
(sofascoreの「1試合あたり」は途中出場も含んでいるので、比較のため全て「90分あたり」に換算)

②各項目の各最高値を10点(満点)としてグラフ化
(Bシルバはポジション別に集計するのが面倒なので省略)

③マリノスの各選手も、リーグ戦10節終了時点の各項目「90分当たりの回数」を算出し、②に基づき採点・グラフ化
(スタートポジションにより別々に集計。マルコスJr(CFとWG)、大津(CFとIH)、三好(CFとIH)など)

④シティとマリノスの選手をグラフで比較

~FW編~

マルコスJrのクオリティがとにかく高いです。「デュエル勝利数」「ドリブル成功数」ではアグエロに劣るものの、「ゴール」「シュート数」「パス成功数」はアグエロとほぼ同等、「アシスト」「キーパス」ではアグエロを凌いでいます。この調子で活躍してほしいですね。また大津祐樹は途中出場でCFとして51分プレイし、「デュエル勝利数」「ドリブル成功数」「パス成功数」「キーパス」で高い数値を出しています。


さすがスターリングといったところですが、「アシスト」「シュート数」では仲川輝人も負けていません。ここからギアを上げて、是非ともリーグ戦23ゴールを達成してほしいですね。遠藤渓太はとにかく結果を出したいところです。


~MF編~
中盤は「パス成功数」ではなく「パス成功率」とします。FW編では、如何にビルドアップに絡んでいるかという指標として「パス成功数」を使っていましたが、シティやマリノスのサッカーでは中盤3枚のパス成功数(回数)がかさむのは必然ですので、パスの質=「パス成功率」で比較したいと思います。また「パス成功率」の場合、レンジが広すぎて皆同じような点数になってしまうので、80%以下は0点とします。また絶対数が少ないため、ちょっとした違いでも点数のブレが大きい「ゴール」「アシスト」の項目は割愛します。

いいですね天野純。ハマのシルバってことでいいんじゃないでしょうか。


いいですね三好康児。ハマライネってことでいいんじゃないでしょうか。ただパス成功率75%で0点とうことで、もっともっとパスの質を上げてもらいたいところです。そうなれば、いよいよ手がつけられない選手になります。


さすがフェルナンジーニョといったところですが、喜田の「パス成功率」はちょっとすごいですね。92%は圧巻の数字だと思います。この調子で活躍してほしいです。扇原は終盤の起用が多い影響もあってか、守備的な項目に振れています。


DF編とGK編といきたいところですが、時間もないので次回以降に回したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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