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第16節 横浜F・マリノスvs松本山雅FC 2019.06.22(合コン編)

スタメンはこちら。

◼️前半

マリノスはマルコス不在で4-1-2-3。それに対し松本は5-3-2での撤退守備。噛み合わせ的には両SBが浮くが、松本2トップに対して最終ラインで数的優位を作ると、浮くのは主に片側のSB。そこに対して松本は2列目のスライドもしくは最終ラインのスライドで対応。今まで対戦したクラブの中だと大分に似た撤退守備だが、大分よりはWBが最終ラインに張り付き気味。マリノスの中盤が中間ポジションに位置するときはHVがチェックに来ることも。

今までのマリノスの4-1-2-3の場合、どちらかのIHがビルドアップの出口として相手2列目の前に降りてくることが多かった。だが、この日の天野はなかなか降りてこず、基本的に相手3列目の前(ライン間)で虎視眈々と待ち伏せをしていた。よって、それに連動したポジションチェンジもあまり起こらない。前半の天野は、まるで合コンで周りを顧みず己の結果のみを追い求めている若者であるかのように振る舞っていた。

この日は、今シーズンの合コンで7回お持ち帰り(ゴール)と4回LINE交換(アシスト)に成功しているスーパー留学生、マルコスジュニオールくんが(酔ってグラスを蹴り飛ばしてしまった為)謹慎処分で不在。「場を盛大に盛り上げてくれるマルコスくんが今日はいない。俺が代わりにサンバを踊らなきゃ...そして今日こそ...」天野は合コンに出席できないマルコスくんの代わりにサンバを踊ろうとし、お持ち帰り(またはLINE交換)をエゴイスティックに狙っていた。しかし、これに合コンの幹事(ポステコグルー )はカンカンに怒っていた。合コンの幹事(ポステコグルー )が天野に求めていたのは、マルコスくんのようにサンバを踊ることではなく、持ち前の引き出しの多さで皆が退屈しないよう様々な話題を振りまくことだったのだ。

◼️後半(2次会)

合コンの幹事(ポステコグルー )は2次会に向かう道すがら、天野にこう言った。「テメェはサンバを踊るんじゃねえ。喜田と一緒に場が盛り上がる"きっかけ"作りをしろ。王子(扇原)が健在なら2次会からアイツを呼んでたところだぜ?お前にも期待してんだから、しっかりやってくれよ。チームとして結果が出れば、個人としての結果も自ずと出るから。」

合コンの幹事(ポステコグルー )が天野にそう発破をかけると、2次会では話のネタ(ビルドアップの選択肢)が増え、徐々に盛り上がってきた。

がっついていた天野が1歩引くことによって、意図的に作り出している左サイドの数的優位も効力を発揮し始める。天野とともにガパオライスを注文し、高い位置で幅を取れるようになったティーラトンが鉄板ネタを連発。遠藤渓太も天野の振った話題(パス)を、あの手この手で盛り上げている。逆サイドのあの男だって負けてはいない。今シーズン6回お持ち帰り(ゴール)と5回LINE交換(アシスト)に成功している仲川輝人だ。1人で2人以上を惹きつけるモテ男(質的優位)っぷりを存分に発揮し、存在感を示していた。

残念ながら、このあたりで未成年の山田くんは門限があるため帰宅。代役として、合コンの幹事(ポステコグルー )はとんでもないパリピ(パーティピープル)を招聘する。

モテマッチョの大津パイセン(祐樹)である。モテマッチョとは、「嫁が女子アナでフィジカルに長ける」という意味だ。

オレのタスク?
んなもんイテェほどワカッティングだから!

2次会途中からの参加で若干持て余し気味の大津パイセン(祐樹)の"賑やかし"は、マルコスくんのサンバに勝るとも劣らなかった。生粋のパリピ(パーティピープル)である大津パイセン(祐樹)が、モテマッチョな肉体美を活かした空前絶後の賑やかしの末に作り出した千載一遇のチャンスを、エジガルが(倉敷保雄風に)GET〜!見事に今シーズン8回目のお持ち帰りに成功した。エジガルはこれでお持ち帰りランキング単独トップに躍り出る。

ここからのチームマリノスは落ち着いていた。酔った勢いでグラスを蹴り飛ばしたマルコスくんがつまみ出され、仲川のお持ち帰りからたったの10分で2人のお持ち帰りを許してしまった前回の合コンの反省を存分に活かし、危なげない一本締めで2次会を締めてみせたのである。

そろそろ設定に無理が出始め、何を言っているのか分からなくなってきたので、ここらで宴もたけなわとさせていただきたい。

◼️合コンをデータで振り返る

このグラフは、今回の合コンが如何に「ガードが固かったか」を物語っている。単独でウケを取れた回数(ドリブル成功数)はなんと1回、成功率ともに今シーズン最低の数値なのである。


逆に、振った話題の数(パス総本数)とエアー支配率(ボール支配率)では今シーズン最も高い数値を記録。相手の「ガードの固さ」によるところも大きいのだろうが、そういうときこそやはり天野の引き出しの多さによって様々な話題を提供し、それを展開させ盛り上げることが重要と言えるのではないだろうか。

次回の合コンはスーパー留学生のマルコスくんに加え、南米にホームステイ中の三好康児も帰ってくる。ここにきての大津パイセン(祐樹)の活躍もあり、合コン参加メンバー争いにもますます拍車がかかるだろう。幹事(ポステコグルー )の段取り(采配)も、回を追うごとに改善しているような気がする。これからもチームマリノス主催の合コンに、大いに期待したい。

To Be Continued
(東京戦へつづく)

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