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桜美林大学フィールドワーク報告⑤:何もないけどあるもの

こんにちは!現在19歳で桜美林大学 1年の鶴田開土です!男ですよ!
基本は外に出て遊びたいと思っている人ですが、面倒くさくて休みの日は家に引きこもってます…笑

今回、小高には学部内で行われる授業の一環としてフィールドワークという形で訪れています!

元々、フィールドワーク先の候補地として「沖縄県」や「島根県 西ノ島町」などがあり、それを学生たち自身が選び、何処に行くかを決めるという事になっていました。ちなみに交通費と宿泊費は大学持ちです!(例外もあります)

そんな中でなぜ「福島県 南相馬市 小高区」を選んだのかというと、【他の地域に比べて倍率が低かった】というのが本音になります。

というのも、何処のフィールドワーク先へ行こうかを考えた際に、自分の中で「せっかくフィールドワークをしに行くのであれば景色がよくちょっぴり遠出をしたい」というものがありました。

これを考慮して考えた際に島根県の西ノ島が第1候補として自分の中にありましたが、西ノ島なんて滅多に行くことの無い地なわけで、更にはそこへ無料で行けるという事に皆食い付いたらしく他の地域に比べて倍率が高くなってしまいました。(行けるのは10人限定)

その為、どうするかを悩んだ際に「福島でもいいんじゃないか?」と自分で思うようになり、東日本大震災をテレビの映像で目の当たりにした自分にとって現地に行かなければ気付けないことや知りえない事を知る良い経験になると考えたのと、東北地方へちょうど行ったことが無く、景色も綺麗でご飯も美味しいだろうという事も相まって【福島県 南相馬市 小高区】の地に行くことを選びました。

ここだけの話、小高へ訪れるにあたって事前に名産品や震災の被害について調べるなどは、ほとんどしませんでした。

というのも、Googleマップを使い小高区が何処にあるのかを調べたのみで、これといった事前知識をあえて持ち合わせずに小高へ訪れてみて、感想を自分の目や耳で直感的に感じとってみたいと思っていた部分があったからです。

なので、地域について凄くざっくりとしたイメージは頭の中に有りつつも何も知らないという状態での訪問となりました。

自分の中には、寂しく静かで何も無いThe田舎というイメージが小高へ訪れる前はありましたが、実際に訪れて町を散策してみると意外とそんな事はありませんでした。

確かに人は多くありませんし車通りも多くはありませんが、町中の道路は綺麗に舗装されており、建物の中に入りさえすれば人はいて、更には笑顔で出迎えてくれます。

震災から12年経ち震災前に比べると、人口減少や原発などの被害による、やはり寂しさや静かさが有りつつもその中には、復興に向けた町づくりの活気や賑やかさを感じるそんな街でした。

この小高の地で自分ならどんな過ごし方、楽しみ方をするか?と考えた時に自分であれば【散歩】を提案したいと思います。

私は元来、めんどくさがり屋で休日は家に引きこもっているような人間ですが、それでも旅行先や散歩をする際に外へ出て景色を眺める事が凄く好きな人間でもあります。

そんな私ですが、小高駅を越えて海岸側へ1歩足を踏み入れると、津波で田畑や家屋などの全てが押し流されてしまい、荒野になってしまっている様子を見て「何もない」なんとも言えないモヤモヤしたやるせない感情と共に、空が広く見えることに気が付きました。

『何もない』これってネガティブに捉えがちだと思います。でも、見方を変えれば「夕日が綺麗」「風が気持ちいい」というふうにポジティブにも捉えることができるんじゃないでしょうか?

せっかく楽しむのであればネガティブなことをポジティブに捉えて気持ちよく過ごしたい人が大半だと思います。

散歩をすることで健康にも繋がりますし、地理を知るだけではなく、震災の傷跡を知る事や新たな出会いが訪れると思い、小高での楽しみ方として私は【散歩】を提案します。

最後に

震災当時、私の年齢は6歳でした。

テレビで津波が押し寄せてくる光景を未だ鮮明に覚えており、自らの足を使って小高に足を運び、震災という苦しい経験したなかでも復興へ向けて頑張っている人達の話を聞くことや生きるための活力を貰うことは非常に価値があり、訪れなければ分からないことや、体験談などを見聞きしなければ知りえなかった情報を知れたことは、今後の人生で何かと役立つように思えました。
小高に来て良かった!



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