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【スモステ報告会レポート②】お酒の友アップサイクルプロジェクト:大島 草太さん

浜通りでの若者のチャレンジを応援する「浜通りスモールステッププロジェクト」の報告会が3/18(土)に行われました。2023年1月から活動をスタートし、3ヶ月の期間で行われたイベント実施の報告やプロジェクトの途中経過など、7名の参加者に発表していただきました。

▼浜通りスモールステッププロジェクトとは?

→福島県の浜通りは原発事故の影響により長期間避難を余儀なくされた地域がたくさんあります。浜通りでのプロジェクトの推進や、新たな活動のきっかけにつなげていきたいと考え、審査を通過したチーム10組に、活動支援金として最大5万円を補助をする『浜通りスモールステッププロジェクト』を発案しました。


▼お酒の友アップサイクルプロジェクト:大島 草太さん


お酒の友アップサイクルプロジェクトという題名で発表させていただきます。大島です。よろしくお願いします。 

福島県の田村市都路町というところに住んでいます。ギリギリ中通りではあるんですけど、隣が川内村と都路町を行ったり来たりしながら、町おこしのようなことをやったりしています。

学生の時にKokage Kitchenというキッチンカーで蕎麦粉ワッフルを販売する事業を始め、地域おこし協力隊を少しやり、今はホップジャパンというところで、クラフトビールの醸造をやりながら、Kokage Kitchenと2つの仕事をやっています。 

最近はKokage Kitchenの方で、「Tea & Things」っていうフルーツハーブティーを開発しました。県内の企画外のフルーツと自分たちで育てたハーブをブレンドして、お茶にしました。それを通販であったり、飲食店に卸ていくような事業を学生たちと始め、去年の年末に法人化したところです。 

今回アルコール飲料製造における副産物を活用して、新しくおつまみを作っていけないかっていうプロジェクトを去年のちょうど今ぐらいから企画を始めていまして。

徐々に商品自体は作っていたのですが、 それをどうやって世に出していこうかっていう段階だったので、そのリリースに向けた伴走支援をお願いしたいと思い、今回参加しました。

自分自身が今ビールを作っているんですけど、1回のビール仕込みで、腰ぐらいの高さのバケツが大体6個〜10個ぐらいの量が出ます。

田舎であれば、農家さんだったり、畜産業をやってるところの動物に食べてもらったり、肥料にしたりってできるんですけど、都市では、産業廃棄物としてお金を出して捨てています。ただ調べていくと、かなり栄養価が高くタンパク質も豊富で、海外だと、お菓子であったり、いろんなものに使われているのを知り、日本でもできないのかみたいなところから今回の商品開発を始めました。

ホップジャパンの商品だけではなく、例えば、ワインや日本酒、いろんなところのお酒の搾りかすを使えないかと考えています。

当初の予定では、3月ぐらいにインターネットで、メディア型の通販サイトを作ろうとしていたんですけど、なかなか商品を出せず、結構手こずってしまいまして。

例えば、成分分析とかもちゃんとやらなきゃいけないとか、そういったことも重なり、全体的に遅くなってしまいました。 

ただ、そういった中でどうやって売っていこうかであったり、そもそも生産の方は大丈夫なのかであったり、売り方やその売り先であったり、そういったところをメンターの方にしっかりと細かいところまで、一緒に考えていただきました。 

また、左の右の写真が、八芳園っていう今回、レシピを一緒に行ってくださっている料理長さんなんですけど、そういった方々と商品開発も行っています。

学びとしましては、この2点挙げました。

1つが、PR戦略について学びました。ここはメンターさんの得意な分野で、 かつ、自分自身、まだ全然気づけていないところがたくさんありまして。
いただいたアドバイスとしては、元々自分が持っているネットワークをもっと活かした方がいいんじゃないかっていう話が、自分の中では1番響きました。

ご協力いただいている八芳園さんとのタイアップも、どこまで向こうの名前を出すかであったり、今自分で使っている様々なsnsも使いながら行って行きたいと思います。また、試食アンケートも行ったりしました。

お金の使い道はこんなところでした。

今後は、しっかり生産体制を確立していき、 委託製造をしようと思っておりまして、そこも今交渉中です。

3月26日に川内村の秋風舎さんというところで、自分と学生たちと作ったお茶と大熊のバーとパテシエさんと、一緒にイベントをやったりするので、よかったら、遊びに来てください。以上です、ありがとうございました

<会場からの質問>

Q.商品開発が遅れてしまったとおっしゃられましたが、一応現段階では大体どこらへんまで形になったかっていうのは教えていただけますか?

A.現段階では、商品自体はもう出来上がりまして、パッケージも出来上がった状態です。ただ、製造が 追いつかないっていうところです。今、自分自身がいろんなことやってしまっているので、製造する人が見つかれば、商品ができる、 世に出せるっていう状態になっております。

Q.グリッシーニってどういうお菓子ですか?

A.グリッシーニは、イタリアの方のスティックパンみたいなものです。元々、ワインのおつまみとして食べられていたようなもので単品で食べてもいいんですけど、ハーブ系とベーコンチーズとオリーブを中に練り込んだ3種類を、例えば生ハムを巻いて食べたりとか、バーとかでちょっと出てくるようなものです。

Q.グリッシーニの原料は地域性にこだわっていますか。

A.現在のモルト粕は全部そのホップジャパンの醸造して出る粕を使っております。 
やっぱりどこのものというよりは、例えばそのホップジャパンのビールカスで、モルトカスで作ったお菓子をホップジャパンのビールと一緒に 楽しむみたいな。他にはワイナリーのブドウで作ったお菓子を、そこのワインと一緒に楽しむ。そういった料理の提案ができればと思います。福島はお酒をたくさん作っているので、そこに合わせて提案するようなことができればなとは思っております。

<メンターの紺野さんからのコメント>


1月から、本当にお疲れ様でした。 

冒頭お話いただいた通り、志はすごく高くて、アップサイクルを世界、日本に広げていこうという、すごい大きなお話で、 最初に聞いた時はどうしようかなと思ったんですけれども、逆に1つ1つ、実際の小さなステップに落とし込んで、1月〜3月までスケジュールをしっかり引いていきました。

もちろん多少のずれはあったんですけれども、 最終的に試食までこぎつけたというところは、まさに大島さんが、忙しい中で、きっちりステップを踏んだ努力の成果かな、という風に思っています。

 一方でやっぱりこれからだと思うんですよね。一旦1つのサイクルができたですけど、これが横展開できるサイクルなのかどうかってのは、さらに検証していかなきゃいけないところだと思いますので、ご自身でおっしゃっていたように、パートナーの方々とよくお話をしながら、小さいサイクルをたくさん積み上げることによって、大きく進めていけるといいのかなと思いましたぜひ、頑張ってください、ありがとうございます、

<次回のスモステのスケジュール>

次回は、7月〜9月の期間で実施を準備しておりますので、ぜひご参加お待ちしております。

● 募集開始 :2023年5月頃〜
● プロジェクト期間 :7月上旬~9月下旬
  ☆選考に通らなかった方に対して、月1回のフォローアップゼミも開催!
● 活動報告会 :9月末予定
 ※スケジュールは変更になる可能性がございますので、ご了承ください。


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