見出し画像

9月21日:ことば

日曜からかのこさんに「言葉がつよい」と言われることが多い。(ネタのようなノリではある。)「言葉がつよい」という言葉が正確だったかは怪しい。「極端」とか「毒がある」とか、そういうようなこと。

あんまり極端ではいたくないなぁと思うけど、自分は極端だという自覚も自分の中にはある。好きなものに固執する。結構いろんなものを毛嫌いする。理由なく嫌いなものも多くある(どこかに理由はあるのかもしれないが)。それはそのままでいいと思っていて、きっと自分以外の誰かもそうだろうと思っていて、いつか毛嫌いしているものが大好きになったり、なんとも思わなくなって行ったりするんだろうから、あんまり気にしていない。毒はそりゃあ、誰にだってあります。

が、言葉尻にその極端さなり過激さが出てると思うと、怖い。かのこさんにバレるまでになったのは(関係性としては)むしろいいことのようにも思うが、怖い。思慮のある人間ではいたい。

極端な言葉が出る時は、もう少し考えられるのに、詰め切らないまま答えを出そうとするときのように思う。楽をしているときのように思う。強い言葉を使うのは、気持ちはいいものね。スカッとするというか、言い切ったぞ、みたいな。やさしい言葉ならいいって問題でもない。そういうことじゃない。思慮ということ。違う方向の場所に、もっと痺れるような、もっと重くて、必要な言葉はある。

どんなことでも重く、痺れることがいいというわけでもない。それはそれで疲れる。ので、安全なラインではあったが、怖いぞ、と思ったので書き記しておく。軽率な言葉は誰も面白くない。ユーモアとは全然違う。(軽口って書こうとしたんだけど、軽口って別に軽率って意味ではないのね。)たまにしちゃうからなぁ、気をつけよ〜う〜。

***

ところで、「海獣の子供」読みました? あの、飲み込まれてしまうような感覚、久しぶりだったなぁ。こうして言葉を書くのも、なんだか勿体無い。こうして言葉にうだうだ言っているのも、多分漫画の影響もあると思う。こうして書いているのもなんだか嫌になってくる。取りこぼしているのを感じながら文章を書くことに悲しくなってくる。血肉になってゆくだろう本でした。よかった。クジラが好きだったことを思い出した。クジラが羨ましい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?