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ジョディ・フォスターが好き

彼女を始めて知ったのは
1988年の映画「告発に行方」だった。

かなり衝撃的な内容の映画だったので
ショックを受けたのを覚えている。

まだかなり若い女性。
派手な格好をしているが整った顔立ちが印象的だ。
一緒に暮らしている男とケンカして
憂さ晴らしにひとりでバーにいく。
若者らしく露出の多い服装で、結構酔っていた。

店の男たちがチラチラと視線を送ってくる。
踊り始めた彼女にひとりの男が近づき
一緒に踊りながら店の奥へと進む。
周りの他の男たちも声を上げたり
テーブルを叩いたりして2人をはやしたてる。

すると突然男が彼女をピンボール台の上に
押しつけ他の男に「押さえろ!」と叫ぶ。
酔った男たちは面白半分によってたかって
彼女を押さえつけ胸をはだけて下着を下ろし
その場でレイプするのだ。
しかも「次は誰だ?お前もやれ!」
と代わる代わるレイプしていく。

やっとの思いで振り払い
走って逃げだし通報する。
病院で手当を受け、
彼女はレイプした男3人を告発する。
しかし相手側は合意の上だとか
誘ってきたのは女の方だなどと
まったく悪びれず、反省もない。

小さい街で噂はすぐに広がり
彼女は被害者なのに肩身の狭い思いをしたり、
「またピンボールしようぜ」などと
街中で大声でからかわれたり、
嫌な思いを必死に耐えて戦う女の話しだ。

今から36年前の映画だが、
レイプシーンなどがかなり過激で
今は色々規制があるから撮れないだろう。
自分も当時はあまりのショックで
頭に焼き付いてとても怖いと思ったのだ。
配信サービスにも出ていないんじゃないかな?

そんな過激な役どころをまだ新人女優だった
ジョディ・フォスターが体当たり熱演しているのだ。

告発の行方は話題作で問題作で当時も物議を醸したが、
彼女はその役でアカデミー賞主演女優賞と
ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。

その次に来たオファーが、
あのアンソニー・ホプキンスが
殺人鬼レクター博士を演じた「羊たちの沈黙」で、
一躍スター女優にのし上がった。

こちらも警察学校に通っている学生が
たまたま教授の手伝いを頼まれ、
収監されているレクター博士と面談して、
気に入られて一緒に殺人事件のヒントを
考える会話をしていくという役だった。
とてもざっくりした説明だけど
多分ご存じかと思うので割愛する。

レクター博士と監房のガラス越しに会話をする。
美しく整った顔立ち。きゅっと結んだ薄い唇。
ピンと通った鼻筋。すべすべな肌。聡明なブルーの瞳。
女っぽい感じではないけど、
表情の冷たさがクールで魅力的だと思う。
そして映画では気にならなかったけど
実際の彼女はとても小柄な人だ。

そういえば羊たちの沈黙の冒頭で
スターリングがエレベータに乗り込むシーンがある。
周りの男達から見ると頭一つ分くらい小さい。
この映画でも彼女は常に男達の視線に晒され、
男性社会のなかで異質な存在といえる。
それでもクラリスは気丈に振る舞っている。

小柄なのに映画ではとても存在感があるように見える。
これは映画の中でクラリス・スターリングの
顔のアップが多いからだろう。
兎にも角にもこの2本の映画で自分は勇気ある
強い女性の象徴としてのジョディ・フォスターが大好きになった。

その後もジョディは女優として数々の映画に出演している。
彼女の顔はクールで知的で芯の強さを感じるので、
そういう役柄が多い。

ブレイブワン
フライトプラン
パニックルーム
エリジウム
コンタクト

気になった方は映画を観て欲しい。

今日も読んでくださった方ありがとうございました。

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