見出し画像

オーディンの祝祭 BGA 攻略記事 ①ラウンド1での動き方と考え方の紹介

Board Game Arena (BGA) オーディンの祝祭でELOレーティング1位になったのを記念に、私の知識をnoteにまとめてみることにしました。

この記事はオーディンの祝祭のルールはもちろん知っていてある程度プレイ回数を重ねているプレイヤーを対象としたものになっています。

BGAで選択できるルールのうち
・2人戦
・長いゲーム(通常のゲーム)
・職業カードABC
・ミニ拡張1あり
を選択する前提とした記事です。戦略の大筋を紹介しますので、職業に関しては今回は深く言及しません。

ラウンド1でのルート選択

1番手のときと2番手のときとで大きく選択肢が変わります。基本的には1番手が有利だと思っていますが、2番手でも十分に勝つことができます。手番順の次に最初に引いた武器カードもまた行動選択の際に考慮に入れるべき要素になります。それぞれをパターンに分けて、強い行動を例に出して説明します。

まずは1番手の行動です。大抵は2木から入ります。

①先手-剣
1w 2木
3w ドラゴン船建造
2w 略奪

→1番手が選ぶ最もポピュラーなルートです。誰でも知ってる。略奪は10か8で成功させ、宝飾品か兜を取ります。略奪が失敗した場合は襲撃で兜を取ります。(略奪で7以下だけが出て失敗した後で襲撃が4以下だけが出て失敗する確率は2.355% 失敗したら7+剣で妥協しなかったことを後悔しながら泣きましょう。)

②先手-槍
1w 2木
1w 捕鯨船建造
3w 捕鯨
1w ロフォーテン諸島探検

→このルールにおいて最強のルートだと思います。ただし成功率は71.3%なので、リターンが高い代わりにリスクもあるということです。失敗した場合は2w収納箱作りで妥協します。鯨の骨と皮、油をそれぞれ本島とロフォーテンに置いて3銀収入。ラウンド2ではロフォーテンを埋めるために必要なアクションつまり急所(狩猟亜麻布作りルーン石碑作り)が多いのが難点となります。

③先手-弓
1w 狩猟
4w 4資材と2↑↑(狩猟肉と豆)
1w ルーン石碑作り
→本島を3銀収入にできて職業カードをプレイできる。ただし初手狩猟の成功率は58.8%と低い。更にラウンド2での2番手が確定するためそれを嫌う場合は①をやりましょう。ただしこのルートには初手狩猟を失敗した場合に②に移行することでリカバリーができます。狩猟または捕鯨のどちらかが成功する確率は76.1452%でそれでもやや低いですが…。

④先手-罠
→罠は外れです。3銀収入にできるルートはありますが弱いです。①と同じルートを選びましょう。ちなみに剣無しでも成功率は95.4%とかなり高いです。

その他のやや強めルートとしては、山岳に木材が多いときに3木1木を取りつつ豆を羊毛にしてドラゴン船を建造するというものもあります。手元に2木が残るため、ラウンド2で狩猟や罠が成功しやすくなるメリットがあります。ただし単純に①より弱い(饗宴用タイルが減る、本島に置くタイルが緑かつ小さい、2番手に2木を与えることになり相対的に相手が有利になる)ためお勧めしません。羊を繁殖させるルートもお勧めしません。

2番手は上記の1番手の行動を見て初手の行動を選ぶことになりますが、大抵1番手は2木から入るので武器カードによる選択の変化はやや少ないです。1番手が初手2木を取った前提で選択肢を紹介します

⑤後手-相手が捕鯨ルート
2w 3資源と1↑(豆)
1w 狩猟
1w 1資源と1↑(狩猟肉)
1w 2↑(鯨の骨と皮と牛乳)
1w ルーン石碑作り

→本島3銀収入となりラウンド2では必ずスタプレになります。相手が捕鯨船建造をした場合にこのルートを選択しましょう。ラウンド2で2銀が取れるように山岳を調整し、5銀で商船を購入してアイスランドに行くのがおすすめです。弓が2枚あるときの狩猟の成功率は3木を取った時は94.73%で、2木1石を取ったときは87.5%です。弓が1枚のときの狩猟の成功率は3木を取った時は87.5%で、2木1石を取ったときは75.6%です。失敗したときはとりあえず2銀収入にしておきつつラウンド2でドラゴン船を建造してアイスランドへ行きます。このルートは相手がドラゴン船のときにしてはいけません。理由はラウンド2で相手が先に探検をすることになるからです。

⑥後手-相手が捕鯨船ルートかつ山岳が特定のパターン
2w 木石石と1↑(豆)
1w 木と1↑(牛乳)
3w ドラゴン船建造

→これは特殊なケース。山岳の木が4木,3木で1番手が3木の方から2木を取った時、こちらに残された山岳は4木,1木となる。この状態では⑤の成功率が低くなるため仕方なくこのルートを選択することになります。このルートはラウンド2でも後手番になるため、残念ながら相手に山岳の2銀を渡すことになってしまいます。

⑦後手-相手がドラゴン船ルート
2w 3資源と1↑(豆)
1w 1資源と1↑(牛乳)
1w 捕鯨船建造
1w ロフォーテン諸島探検
1w ルーン石碑作り

→ダイスを振らずに3銀収入にするロフォーテンルート。ラウンド2で山岳から2銀を取れることが確定でき、②と違い自分だけが行える捕鯨1回と亜麻布作りだけでロフォーテンが埋まるため、ラウンド2での狩猟が急所になりません。ただしラウンド3で干し魚以外の食料行動が1つ必須となるのが弱点です。


その他のルートは弱いか成功率がかなり低いものなのでおすすめしません。初手狩猟はやめておきましょう。失敗した後で捕鯨船を作ろうと思っていたら1番手の相手が先に捕鯨船を作ってしまったとなるとゲームセットです。

以上のラウンド1のルートの説明からわかるように、プレイヤーが2人である以上どちらかがドラゴン船でもう一方が捕鯨船を主軸に序盤を立ち回るのがメインの選択肢となります。商船は(基本セットのこのルールでは)弱いため⑤以外で序盤から使うことはありません。

一応4人戦では模倣が2列目のときに
2w 4木1鉱
2w 商船建造
2w 収納箱作り
から入り、ラウンド2で
2w グリーンランド探検
1w 狩猟
3w 特殊タイル購入
1w ↑(狩猟肉)
のようにしてほどほどの強さを発揮してくれはします

まとめ

1番手になったら2木!
武器カード槍なら捕鯨船を作る!
それ以外ならドラゴン船!

2番手なら木木木または木木石と豆アップ!
相手がドラゴン船ならこっちは捕鯨船!
相手が捕鯨船なら狩猟や!

ラウンド1はゲームの立ち上がりであるため、失敗すると今後のゲーム展開に大きく影響が出ます。確率の低いギャンブルを避け、できる限り成功させることが大切です。

次回はそれぞれのルートからのラウンド2の立ち回りについて解説します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?