マテハン機器とは、物流・倉庫管理におけるマテリアルハンドリング（物資の取り扱い）を自動化・効率化するための機器の総称です。これにはコンベヤーシステムや自動化されたストレージシステム、ロボットなどが含まれます。マテハン機器の目的は、物品の移動、保管、制御、保護を効率的かつ安全に行うことです。

ここで特に重要なマテハン機器の一つがソーターです。ソーターは、大量の商品を目的地別に自動的に分類・仕分けする機械で、物流センターや倉庫などで広く使用されています。ソーターは、バーコードやRFID（無線周波数識別）タグなどを読み取り、それに基づいて商品を正確な目的地へと導きます。

ソーターは非常に高速で効率的な作業が可能で、人間の作業員が直面するエラーや怪我のリスクを大幅に減らします。また、仕分け作業の自動化は、労働コストの削減、効率の向上、精度の向上など、物流および倉庫管理の様々な側面で大きなメリットをもたらします。

しかし、ソーターや他のマテハン機器の導入は初期投資が大きいため、その導入を決定する際には、その機器がもたらす効果が投資を上回るかどうか、慎重な計画と分析が必要となります。これらの理解は、中小企業診断士の試験において物流・供給チェーン管理の理解という観点から重要です。