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アルゴリズムの神様

外の喧騒から逃れようと
イヤホンを突っ込み耳をふさぐ 

それでも、喧騒は入り込み
ふさぐ前より気になっていた 

もう、何でもいい
ここから離れたい 

外の世界から離れようとすればするほど
へばりついて離れない喧騒 

何も考えたくなくて
アルゴリズムから薦められたまま
音楽でふさいだ 

それでも追いかけてくる喧騒
そこから離れたい一心で
初めて聴く曲のリリックを追っていた 

その音の先にある世界へ
言葉とFLOWに没入していく

ふいに
ほっぺたにスーっと冷たさが伝う

喧騒を忘れていた 

喧騒と引き換えに
情操が迎えられた 

アルゴリズムに
神がいる 

そんなこと思いながら
「馬鹿げてる」と
広角を上げた 

ありがとう
アルゴリズム 

人間が作ったシステムの中で私は踊る

人間は神様から別れたものだ 
そんな話を聞いた 

人間の作ったシステムから受け取った奇跡は
奇跡なんかじゃないのかも 

アルゴリズムの神様

情操を取り戻した私は
妄想の中を踊る

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